2024年1月スタートの金曜ドラマが、主演・阿部サダヲ×脚本・宮藤官九郎による『不適切にもほどがある！』（TBS系 毎週金曜 午後10時～10時54分）に決定。コメントも到着した。
『池袋ウエストゲートパーク』（2000年）、『木更津キャッツアイ』（2002年）、『タイガー＆ドラゴン』（2005年）と今も愛される作品を生み出してきた、阿部と宮藤、そして磯山晶プロデューサー。『タイガー＆ドラゴン』から19年、令和の時代で3人が新たな作品を生み出していく。
阿部と宮藤が主演と脚本としてコンビを組むのは民放ドラマでは今作が初めて。阿部がTBSドラマにレギュラー出演するのは2020年の金曜ドラマ『恋する母たち』以来となる。
阿部が演じる主人公・小川市郎は、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップしてしまう、“昭和のおじさん”。中学の体育教師であり、野球部の顧問で「地獄のオガワ」と恐れられている。言葉遣いが荒く、令和では考えられない“不適切”な言動を繰り返す市郎だが、妻を病気で亡くしており、家では一人娘の非行に手を焼く普通の父親でもある。
市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚を演じるのは仲里依紗。宮藤や磯山とは『離婚しようよ』（Netflix）でもタッグを組んでおり、阿部とは『恋する母たち』で愛し合う2人を演じた。時空を超えて出会った市郎と渚がどのような関係性を築いていくのかも見どころ。
市郎と同じ1986年に生き、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実を演じるのは磯村勇斗。昭和に残された市郎の娘がひそかに想いを寄せる相手だ。磯村もまた『恋する母たち』で阿部・仲と共演している。
そして、市郎と逆で、2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする向坂サカエを演じるのは、こちらも『恋する母たち』で阿部、仲、磯村と共演している吉田羊。
社会学者のサカエは、性差別やジェンダー問題の論者としてメディア露出もしているフェミニズムの旗手。令和時代の代弁者として、市郎たち昭和の人間の破天荒さに鋭くツッコんでいく。なお、吉田と磯村は宮藤脚本の作品に出演するのは今作が初となる。
コンプライアンス意識の低い“昭和のおじさん”の市郎からは、令和ではギリギリ“不適切”発言が飛び出すものの、そんな市郎の極論がコンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。
昭和から令和へ、時代は変わっても、親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものもある。妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くヒューマンコメディでもある。市郎とサカエ、それぞれの子供を演じるフレッシュな顔ぶれは後日発表される。
阿部、仲、吉田、磯村、宮藤、磯山プロデューサーのコメントは次ページに掲載。
