主演・池田エライザ、野田洋次郎が共演を務める、2024年2月18日(日)スタートのプレミアムドラマ『舟を編む〜私、辞書つくります~』(NHK BS・NHK BSプレミアム4K 毎週日曜 午後10時~10時49分)に、柴田恭兵、矢本悠馬、美村里江、岩松了、渡辺真起子、前田旺志郎の出演が決定。コメントが到着した。
誰もが一度は手にしたことのある分厚い本、辞書。一見、淡々と言葉が敷き詰められたように見える辞書の裏には、「作り手」の想像を絶する情熱と心血が注がれていた。
「ヤバい」に無数の意味を持たせ、込み入った会話は簡略化。空気を読み、雰囲気で済ませてしまいがちな昨今。そんな時代だからこそ、言葉にこだわる辞書作りの魅力を通し、”言葉は誰かを傷つけるためではなく、誰かを守り、誰かとつながるためにある”という未来への希望を伝えていく。
三浦しをんの原作を、新入り社員・岸辺みどりの視点から描く本作。池田エライザが元人気ファッション誌の編集部員・みどりを演じ、野田洋次郎が超がつくほどの生真面目上司・馬締光也を演じる。
このたび、新たに6名の出演が決定。柴田恭兵が演じるのは、日本語学者で玄武書房初の中型辞書「大渡海」の発起人であり、監修者である松本朋佑。常に用例採集カードを持ち歩き、耳慣れない言葉を聞くとすぐに記録する。穏やかなたたずまいながら、“辞書の鬼”と呼ばれるほど言葉への探求心が強い。
矢本悠馬が演じるのは、製紙会社・あけぼの製紙の営業担当で、中型辞書「大渡海」用の紙の開発に取り組んでいる宮本慎一郎。馬締の要望に苦労しながら、より良い紙の開発を目指す。みどりと“究極の紙”を作るため切磋琢磨するうち、恋心が…。
美村里江が演じるのは、馬締の配偶者・馬締香具矢。旧姓、林。神楽坂で「月の裏」という小料理店を営む板前で、馬締が下宿していた大家の孫娘。馬締が生まれて初めて“一目ぼれ”を経験し、長文の恋文を送った相手。みどりの良き理解者にもなっていく。
岩松了が演じるのは、馬締を辞書編集部へ引き入れた、元・玄武書房辞書編集部員の荒木公平。定年退職後は社外編集者として、松本と企画した中型辞書「大渡海」を完成させるため、馬締たちと作業を続ける執念の男。根っからの辞書好き。
渡辺真起子が演じるのは、辞書編集部の事務員として雇われている契約社員・佐々木薫。長年、辞書編集部のありとあらゆる事務作業をそつなく取りまとめており、辞書作り以外、身の回りのことがおろそかになりがちな馬締の面倒も見ている。
前田旺志郎が演じるのは、玄武書房・辞書編集部のアルバイトリーダー・天童充。体育会系のノリでチームをけん引する。大学生で、日本語学を専攻。辞書を引くのが達人レベルで早い。無愛想で、異動してきた新参者の社員・みどりとよく衝突する。
新たな出演者によるコメントは以下を参照。
柴田恭兵 コメント
「言葉」で思い出すのは、『舟を編む』の訓覇(圭)Pとは『ハゲタカ』というドラマの時、撮影中、僕が肺がんになってしまって。「申し訳ないけど、続けることはできないかもしれない、代役を立ててもらえないか」と言ったら、「待ちます!」と言われたんです。その時の「待ちます」って言葉が強烈で、現場に戻ってきた時の「お帰りなさい」ってみんなが拍手で迎え入れてくれた時の温かさにすごく感激しました。そんなことがあって、訓覇Pもいて、企画の高(明希)Pからも熱烈なラブレターをいただいて。1話の脚本を読んで、これはやろうと決めました。
せりふって言葉のキャッチボールだから、今回初めての人ばかりなので、どんな球を投げてくれるんだろうって、ほんとに楽しみで。撮影して、とてもすてきな、素直な方々でうれしかったし、僕も素直なボールを投げ返せたらいいなと思ってやっています。松本先生は、温かくて優しくて、信念をしっかり持っていて、どこかチャーミング。台本が素晴らしいので、1話1話本当に胸を打つ。役者とスタッフが頑張ってこのドラマの舟を編んだら、きっと見てくださった人の心にちゃんとこのドラマの舟は届くと思うし、届いたらいいなと思います。
矢本悠馬 コメント
今回、台本を開いてみて、こんな世界があるのだと驚きました。辞書を作る方々の言葉に対するこだわりや魅力、読みながら初めて知ることばかりで、どんどんページをめくる手が進んだのを覚えています。そうだよなー、辞書は勝手にずっとそこにあったわけじゃなくて誰かが生み出して、そして言葉が進化するたびに辞書も進化する。辞書それぞれにも作り手の個性がある。少し想像すれば分かるはずなのに、辞書という絶対的な安心感に甘えていた気がします。自分は辞書の紙を担当する役柄なのですが、言葉も面白いですが、紙もなかなか深い世界です。早くこの作品の面白さを視聴者の方と分かち合いたい! そんな気持ちで撮影しております。
美村里江 コメント
三浦しをんさんの小説が大好きで、連載中の挿絵からコミカライズなど担当された雲田はるこさんの画集まで持っている原作ファンです。映画もあったのにドラマ化? どんなふうになるのかなと思っていたら、想像のはるか上を行く素晴らしい台本が次々と……。
原作のエッセンスに「今」の時代性と映像の羽がプラスされた、脚本家・蛭田(直美)さんの玉稿。初読はもはや新刊を待つただのファンになっており、役者業に限らず純粋に読書として楽しみ、言葉を綴る執筆業を営む目線でも幸せな時間を過ごしております。野田さん演じる“みっちゃん“の妻・香具矢として、またみどりちゃんはじめ辞書編集部の皆さんがくつろげるかっぽう料理「月の裏」店主として、腕を振るいたいと思います。
岩松了 コメント
『舟を編む』は、社会派とか恋愛ものとか、ジャンルではくくれない良さがあると思います。辞書の中に入ってゆく人たちという独自の世界を描いてあって、このワンタッチで言葉もその意味も照合できる今の時代に、1つの言葉を、ああでもないこうでもないと言い合ってる人たちの姿は、シリアスなのかコミカルなのかも判然としない面白さがあります。と同時に、この効率優先の現代社会に、奥ゆかしくも静かに闘いを挑んでいるような趣きもあって、いち出演者としては、その闘いに参加しているんだなと、身を引き締めている次第です。
渡辺真起子 コメント
このたびは、とてもすてきな皆さまとご一緒させていただき大変光栄です。「言葉」への興味が果てしなくあります。言葉は私と他者を結ぶとても大切なものです。上手に使うことはできていないし、学びきれていないことだらけですが、『舟を編む』この物語のように、コツコツと学んでいきたいと思っています。主人公のみどりさんの私の見つけ方を楽しみに、皆さんにご迷惑をかけないよう精いっぱい役割に努めさせていただきます。
前田旺志郎 コメント
自分の生活の中で言葉の意味を調べる時って知らない言葉が出てきたり聞いたりした時だけでした。しかし今回の作品に天童役として出させていただくことが決まり、普段から辞書と触れ合うように習慣づけるようになりました。その過程の中で知っている言葉の意味が辞書ではどのように説明されているのかを調べるのが楽しくなりました。作品の中でもたくさんの言葉の説明が主人公たちの変化につながっていきます。言葉の意味には魅力がいっぱいで、その言葉を大切に扱う辞書作りに携わっている方を演じることができる日々を楽しんでおります。作品を見て普段自分が扱っている言葉、言語を見つめ直し、発見や生きる上でのヒントと出会える方がいたらいいなと思います。その魅力を伝えられるように最後まで丁寧に天童を演じさせていただきます。
番組情報
プレミアムドラマ『舟を編む〜私、辞書つくります~』(全10回)
NHK BS・NHK BSプレミアム4K
2024年2月18日(日)スタート
毎週日曜 午後10時~10時49分
原作:三浦しをん「舟を編む」
脚本:蛭田直美
音楽:Face 2 fake
演出:塚本連平 麻生学 ほか
出演:池田エライザ 野田洋次郎 矢本悠馬 美村里江 渡辺真起子 前田旺志郎/岩松了 柴田恭兵 ほか
制作統括:高明希(AX-ON)訓覇圭(NHK)
プロデューサー:岡宅真由美(アバンズゲート) 西紀州(AX-ON)
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