仁村紗和、莉子、片山友希、渡邉美穂が若者の悩みに共感「今の若い世代のリアルな物語」『SHUT UP』記者会見

ドラマ
2023年12月04日
『SHUT UP』
『SHUT UP』左から)渡邉美穂、仁村紗和、莉子、片山友希 ©「SHUT UP」製作委員会

12月4日(月)にスタートするドラマプレミア23『SHUT UP』(テレ東系 毎週月曜 午後11時6分~11時55分)の記者会見が行われ、仁村紗和、莉子、片山友希、渡邉美穂が登壇した。

本作は、貧しい女子大生4人が、100万円強奪計画を企てるクライムサスペンス。学費も生活費も自分で稼ぐ苦学生の由希(仁村)は、同じ境遇である恵(莉子)、しおり(片山)、紗奈(渡邉)と共に寮で身を寄せ合いながら「貧しさを諦めたくない」と日々思いながら過ごしていた。そんなある日、一人の妊娠が発覚。しかし相手の男性は相談に乗らないどころか、ばかにするだけで向き合ってさえくれなかった。非力だと見下された悔しさとむなしさ…。どうにもならない現実に、彼女たちは自分たちなりのやり方で立ち向かうことを決意する。しかし、その復讐はやがて周囲の人々も巻き込んで思わぬ方向に進んでいき…。ある一夜の真実、そして性暴力事件を知ることになる。

本作への出演が決まった時の感想を聞かれた仁村は、「最初にお話を頂いた時に“4人の女の子の復讐劇”と聞いて、今までにやったことがないなという感覚がありました。面白そうだなと思ってプロットを見たら、ただの復讐劇というだけではなくいろいろな要素があり、『これはやりがいがありそうな作品だな』と。これが今の世代が生きている現実なのかな、と思いました」とコメント。

『SHUT UP』
『SHUT UP』仁村紗和 ©「SHUT UP」製作委員会

莉子は「苦学生の4人という同じような環境にいる子たちの話なのですが、一人一人キャラクターが立っている。個性豊かな4人が集まって、そこから復讐が始まったりするので、今までにない作品になるんじゃないかとすごく楽しみでした」と。

片山は「私は、これまで女の子の友情物語という作品をやったことがなくて、すごく面白そうだなと思いました。あと、私がテレ東ラバーズで(笑)。女優になって初めて受かったオーディションが『セトウツミ』というテレ東のドラマだったので、テレ東のドラマというのもあってぜひ参加したいと思いました」とテレ東との関わりを明かした。

渡邉は「私は基本的に共演者の皆さんはどういう方なのか、絶対調べるようにしているんです。最初、『一緒に出演する他の女優さんはどなたなのかな?』と見てみると、皆さん過去に見たことある作品に出演されていた方々だったので、純粋に楽しみで。メインはこの4人だと聞いて、こんなすてきな皆さんとお芝居を一緒にさせていただけるのがただただ素直に楽しみだなとワクワクしていました。プロットを読んだ時は、現代社会で起こりえるような問題だったり、社会派の要素がある作品にチャレンジしたことがなかったので、新しい試みだなと楽しみな気持ちでいっぱいでした」と当時の心境を語った。

また、それぞれの役柄を演じる上で難しかったこと、意識したことを聞かれ、仁村は「私が演じる由希は、芯が強くて正義感があってカッコいい人。青い炎みたいに静かに燃えている感じがします。情熱みたいなものはあまり表に出さないけど、沸々と煮えたぎっているものがあって。それが行動力のトリガーになっているのですが、その“静かに燃えている”というのが見てくださる方に伝わればいいなと意識していましたし、同時にそこが難しいなと思ったところです」と。そんな仁村の回答に渡邉は「青い炎っていう表現すごく新しい(笑)。納得する表現ですね」とうなずいていた。

『SHUT UP』
『SHUT UP』莉子 ©「SHUT UP」製作委員会

莉子は「4人の登場人物で共通しているなと思うのが、心のどこかに真っすぐな部分を持っているところ。私が演じる恵は重いシーンが多くて、撮影も毎回集中して臨まないといけないというところが難しかったです。キャラクターとしては、恵は女の子らしい子なのですが、私自身はけっこう強めな方なので、しゃべり方や語尾の強さに普段の私が混じってしまうこともあって。そのバランスを保つのが難しかったですね」と自身と役とのギャップを明かした。

片山は「女4人が集まっているということで、やっぱり男性には見せない部分がたくさんあると思うんです。仲が良いからこそ気を使わなくていい態度、話し方。そういうところをお芝居で伝えられたらいいなと思って、一番意識しました」と話し、女子大生4人がメインの物語ならではの演じ方について意識しているとのこと。

渡邉は「私が演じる紗奈は、4人の中だと一番明るくてムードメーカーみたいな存在。素直で、感情の喜怒哀楽が全て出るタイプです。お調子者で暴走しがちなところもあったりもします。ただ、クライムサスペンスということもあり、物語的に温度が低い感じの落ち着いたシーンがかなりあって。そこで紗奈が雰囲気をガラッと変えるために取り繕ったり、その場の雰囲気を変えることが多いんです。でもお調子者というだけではなく、仲間思いですし、人に寄り添う人間味あふれる優しさ、一生懸命な部分もあるので、そこをギャップとして出していけたらいいなと思っています。そのバランスが難しかったですが、皆さんのおかげで自由にやらせていただいております」と役の中でメリハリをつけていることを明かした。

また、若者ならではの苦悩を描く本作に出演するに当たって、共感する部分はあるかという質問も。仁村は「今はいろいろなSNSが普及していますよね。自分を表現する場所がたくさんあるというのは良いことでもあるんですけど、それによって格差が生まれたり増えたりしている部分もあると思います。周りの目を気にしながら学校生活や社会生活を送っていくというのは大変だろうなと感じました。それが人間関係にも影響したりすると思いますし、少しネガティブになってしまうこともあると思います。SNSがたくさん生まれたことによって、良いこともある半面感じることも大きいのかなと。闇の部分というか…。そういう意味では今の若い子たちは大変かもしれないな、と感じます。私の時はそんなにSNSが盛んではなかったので…」と回答した。

莉子は「日常的な部分で言うと、ドラマの中で生理用品の話なんかも出てくるんです。それは女子ならではだと思いますし、そういう会話は普通にあることだと思うので、すごくリアルだなと共感しました」と会話のリアルさに共感。

『SHUT UP』
『SHUT UP』片山友希 ©「SHUT UP」製作委員会

片山は「私は、何をするにもお金の計算をする、ということに共感しました。ご飯を食べに行くお金やジュースを買うお金すらも考えてしまうのは、私も十代、二十代のはじめに経験したことがあるので、共感できる部分ですね」と。

渡邉は「私自身まだ年齢的には若い方だと思うのですが、十代の時って、自分の場合は後先考えずに衝動的に動いてしまったことってたくさんあったなと思っていて。今回の作品もその場の感情で動き出してしまったり、社会的に何が正しいか何が間違っているかとか関係なく、良くない手を使ってでもどうにかしてやろうみたいなところもあったりして。自分を大切にできなかったなとか、あの時何も自分のことを考えていなかったなとか、軽はずみな言動で大切な人を失ってしまったという経験は自分もあったなと撮影をしながら感じていました。この作品を見ることによって、自分はもちろん、周りを大切にする大事さというのをあらためて感じることができると思います」と自身の経験と重なる部分を明かした。

最後に、仁村は「今の若い世代のリアルな物語です。彼女たちが特別だからこういうドラマが起こっているのではなくて、実際に格差や差別など、アングラな世界で生きている世代もいるわけで。自分自身が決断することの大切さや、自分を大事にするってどいうことなのかというヒントが随所にちりばめられていますし、私もこういう時あったな、と感じていただけることがたくさんあると思います。世代を問わず見ていただきたいですが、特に由希ちゃんと同世代の方に見ていただけたら幸いです。本当に真心をこめて作っていますので、楽しみにしていてください」と。

莉子は「すごくメッセージ性の強いドラマだと思いますし、今この時代に必要なドラマだと思っています。4人の女子大生のお話ではありますが、年齢性別問わず見ていただきたいですね。男性女性いろいろな角度から見ることができるドラマだと思いますし、共感していただける部分も多いと思いますので、たくさんの方にまず一度見ていただきたいなと思います。多くの方に届くとうれしいです」。

片山は「妊娠、中絶、性暴力といったけっこう重いテーマというのもありますが、それ以上に私達の仲の良さも伝わると思いますし、ストーリーだけでなくそういう部分も楽しみにしていただけたらうれしいです」。

『SHUT UP』
『SHUT UP』渡邉美穂 ©「SHUT UP」製作委員会

渡邉は「このドラマは、現実でも実際に起こりえるような問題だったり、あまりみんなが口にしてこなかったことや言いにくかったこと、見ないようにしようとしてきたことにしっかりと焦点が当たっているので、今まで考えてこなかったことを考えるいいきっかけになるかと思います。私自身、みんなのせりふに共感して心が温かくなったり、うるっとして涙が出そうになったりもしました。それが視聴者の皆さまにも届くといいなと思います」とそれぞれアピールし、会見を締めくくった。

番組情報

ドラマプレミア23『SHUT UP』
テレ東系
2023年12月4日(月)スタート
毎週月曜 午後11時6分~11時55分

配信:各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」「Lemino」にて第一話から最新話まで見放題配信
全国どこからでも 「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer)にて見逃し配信

主演:仁村紗和
出演:莉子、片山友希、渡邉美穂、一ノ瀬颯、芋生悠、井上想良、野村康太/草川拓弥(超特急)

脚本:山西竜矢、いとう菜のは、的場友見
監督:児山隆、進藤丈広
音楽:坂本秀一
音楽プロデューサー:鶴丸正太郎
オープニングテーマ:Quw「春に涙」
エンディングテーマ:mzsrz「シェルター」(avex trax)
チーフプロデューサー:森田昇
プロデューサー:本間かなみ(テレビ東京)、雫石瑞穂(テレパック)、山本梨恵(テレパック)
制作:テレビ東京、テレパック
製作著作:「SHUT UP」製作委員会

公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/shutup/
公式X(Twitter):@premiere23_tx
公式Instagram:@premiere23_tx
公式Tiktok:@premiere23_tx

©「SHUT UP」製作委員会

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