『おかしな刑事最終回!大千秋楽スペシャル』(テレビ朝日系 午後8時~9時54分)が、2024年1月6日(土)に放送される。伊東四朗、羽田美智子、三宅裕司からコメントが到着した。
たたき上げの刑事・鴨志田新一(伊東四朗)と、エリート警視の娘・岡崎真実(羽田美智子)という、“凸凹父娘コンビ”の活躍を描いてきた人気シリーズ『おかしな刑事』。2003年のシリーズ誕生から今年で20周年――長らく愛され続けてきた『おかしな刑事』がついに完結のときを迎える。
2003年8月に「土曜ワイド劇場」で第1弾を放送して以来、同枠や「日曜ワイド」「ミステリースペシャル」枠などで放送を重ねてきた『おかしな刑事』シリーズ。最大の魅力は、父の鴨志田が捜査会議で居眠りばかりしている所轄のヒラ刑事で、娘の真実が警察庁のエリート警視という逆転父娘の軽妙なやりとり。
さらには下町を舞台にしたシリーズらしい人情ミステリーと作品の根底に漂う“おかしさ”と“温かさ”が支持され、主演の伊東は現役刑事役最年長を更新し続けてきた。京都を舞台に全編撮影した『京都スペシャル』2作も含めると、最終作は通算27作目となる。
『大千秋楽スペシャル』では、鴨志田がついに定年へ。最後の出勤も終え、残すは有給休暇の消化のみ…というタイミングで、大手建設会社社長が誘拐される衝撃事件が発生する。身代金として2億円分の金のインゴットが犯人に奪われるが、その2億円は大物政治家に渡す予定のウラ金だった疑惑が浮上して…。
そこに古き良き人情が残る団地の再開発問題や建設会社社長親子の確執、イケメンに弱い真実の恋愛などさまざまな要素が絡んで、まさに大千秋楽の名にふさわしく、“笑い”と“愛”に満ちたミステリーが繰り広げられていく。
ファイナルを迎えるにあたって、伊東は「27本やってきたなんて、あらためて考えるとスゴイことだね。でも20年たったなんてとても思えない! 1作目の伊勢志摩ロケが、ついこの間のようです。もちろん当時はこんなに長く続くシリーズになるとは思ってもいませんでしたよ」と、シリーズの歴史を回顧。
また「皆さんがこの作品を愛してくださったとしたら、私とみっちゃん(=羽田美智子)が本当の親子みたいに見えたからじゃないですかね。鴨志田はみっちゃん演じる真実に責められてばかりなんですよ。でも何を言われても、私は実生活では娘がいませんので、撮影中だけでも娘がいるって楽しいなと思いながら20年やってきました。いや、娘っていうのはうれしいですよね。これ、息子だったらかなり飽きてましたね(笑)」とジョークを交えながら、羽田という“娘”がいたからこそ27作を重ねることができたと感謝を口にしていた。
伊東を芸能界の父と慕う羽田も「真実はお父さんがすごく好きなんですよね。だからこそ、ツンデレになってしまう…。そのバランスは本数を重ねても変えたくないなと考えてきました」と伊東へのリスペクトをにじませながら、役柄に込めた思いを告白。
続いて「ファイナルという言葉には寂しさを感じますが、スタッフ・キャストみんなで“せーの”で飛び立った作品がキレイに着陸できるのは喜ばしいことだなと思っています」と大千秋楽を迎える心境を明かした。
そして、「ドラマはファイナルかもしれませんが、登場人物たちはずっと生きています。“別れ”ではなく一回、着地して新たな人生が始まっていく…そんなすてきなお話になっていると思います」と最後の作品の見どころを語った。
ファイナル作品とあって、羽田はもちろんのこと、父娘の大家でもある弁護士・姉小路行人役の石井正則、鴨志田を何かと手助けしてきた弁護士・武井昭一役の正名僕蔵、東王子署刑事課係長・工藤潔役の飯田基祐、行人の“横浜のおばさま”こと三浦由紀子役の田島令子、東王子署刑事課長・坂下純次役の小倉久寛らおなじみの豪華レギュラー陣が総結集。
さらには、物語のカギを握る建設会社社長・栗山喜一郎役で三宅裕司がゲスト出演。伝説のコントバラエティー『いい加減にします!』(日本テレビ/1984年~1985年)をはじめ、コントライブや舞台「伊東四朗一座」「熱海五郎一座」で長年、伊東と共演してきた三宅が、息の合った演技を披露する。
実は、伊東と相性抜群の三宅にはこれまで幾度かゲスト出演のオファーをするもスケジュールが合わず、今回まさに満を持しての登場となる。三宅は「何度もお話をいただいていて、ついに実現してうれしかったです。最終回ということで大変光栄でした」と大喜び。
「伊東さんは待ちのときは目を閉じていて寝てるのかなと思うと、“本番!”の声でバチッとスイッチが入る。86歳とは思えません」と伊東のスゴさを語り、「鴨志田の最後の見事な推理と伊東さんを中心になんともいえない温かいチームワーク。皆さんも一緒に推理しながら楽しんでください」と呼びかけた。
ほか、三宅の息子役で吉村界人、娘役で内藤理沙、その婚約者役で黄川田雅哉。団地の住人として遠藤久美子、鷲尾真知子も出演し、シリーズのフィナーレを盛り上げる。果たして鴨志田刑事最後の事件の真相は。そして、鴨志田と真実の父娘関係に変化は訪れるのか。凸凹父娘が迎える大千秋楽に注目だ。伊東、羽田、三宅のコメントは下記に掲載。
伊東四朗 コメント
◆ファイナル作品では鴨志田刑事がついに定年を迎えますが、今のお気持ちを教えてください。
27本やってきたなんて、あらためて考えるとスゴイことだね。でも“定年”っていわれると、実は恥ずかしいんですよ。だって第1作を撮影したのは私が66歳のときで、このシリーズを始めた頃にはすでに定年の年齢でしたから(笑)。皆さんに、「タイトルからして『おかしな刑事』なんだからいいんじゃない?」なんて言われながら続けてきました。
◆2023年はシリーズ誕生20周年です。振り返ってどんな思いでしょうか?
20年たったなんてとても思えない! 1作目の伊勢志摩ロケが、ついこの間のようです。もちろん当時はこんなに長く続くシリーズになるとは思っていませんでしたね。
◆このシリーズが長く愛されてきた理由はどんなところだと思われますか?
皆さんがこの作品を愛してくださったとしたら、私とみっちゃん(=羽田美智子)が本当の親子みたいに見えたからじゃないですかね。鴨志田はみっちゃん演じる真実に責められてばかりなんですよ。でも、責められても何を言われても、私は実生活では娘がいませんので、この期間中だけでも娘がいるってとても楽しいなと思いながらやってきました。
いや、娘っていうのはうれしいですよね。これ、息子だったらかなり飽きてましたね(笑)。
◆レギュラーメンバーの皆さんへの思いをお聞かせください
このキャストたちも、『おかしな刑事』の強みですね。27本も続けていると、彼らがどんな芝居をしてくるか、もう読めちゃいますけどね(笑)。でも一番の“おかしな刑事”は、おぐちゃん(=小倉久寛)演じる坂下刑事課長だろうね。あんな人が課長をやってるってことがおかしいですね。一度も事件を解決していないんだから(笑)。
◆『大千秋楽スペシャル』の見どころを教えてください
“最終回じゃないんじゃない?”と思うほど、『大千秋楽スペシャル』は、いつもながらのムードですね。だから皆さんも安心してご覧いただけると思います。
これまで三宅裕司と私の共演は、ほとんどがコント番組か喜劇の舞台。そんな2人が今回、ひとつも悪ふざけすることなく大真面目に演じていますから、珍しいものを見られるんじゃないかな。そこは大いに楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。
羽田美智子 コメント
◆ファイナル作品を迎えるお気持ちを教えてください
ファイナルという言葉には寂しさを感じますが、スタッフ・キャストみんなで“せーの”で飛び立った作品がキレイに着陸できるのは喜ばしいことだなと思います。ずっと閉店セールをやっているお店みたいに、またひょっこり集まれたらいいな。
◆このシリーズが長く愛されてきた理由はどんなところだと思われますか?
視聴者の皆さんの中に、“伊東さんだったら絶対に面白いものを見せてくれる”という安心感がある上に、お芝居のしっかりした役者さんたちが脇を固めているところでしょうか。彼らはスマートに事件を解決するのではなく、人間くさくて愛嬌のある捜査をする…。ミステリーだけど、コメディーでもありホームドラマでもあるというおかしみがあって笑って見られるのが、シリーズの魅力なのかなと思っています。レギュラーキャストの皆さんは伊東さんを心からリスペクトしている、期待を裏切らない俳優さんたち。奇抜なことはしないけど、真面目な中にもどこか“おかしみ”を持てるよう、常に考えていらっしゃいます。
◆27作、真実役を演じる上で気をつけてきたことは?
私が演じてきた真実の名は“しんじつ”とかいて“まさみ”と読みますが、そこに父と母が込めた思いを感じます。そして、彼女はなるべくして警察官になったんだなと思います。だから事件に対しては、できないなりの真摯さが必要だなというのはずっと意識していました。
あとは、やっぱり真実はお父さんがすごく好きなんですよね。だからこそ、ツンデレになってしまう…。そのバランスは本数を重ねても変えたくないなと考えてきました。
◆『大千秋楽スペシャル』の見どころを教えてください
『大千秋楽スペシャル』は鴨志田さんのいない捜査現場がいかに大変か、みんなが身をもって知るシーンがあり、鴨志田さんへの思いを抱きながらもそれぞれが成長していきます。鴨志田さんと真実の父娘の関係にも“ある変化”が…。ドラマはファイナルかもしれませんが、登場人物たちはずっと生きています。“別れ”ではなく、一回着地して新たな人生が始まっていく…そんなすてきなお話になっていると思います。
三宅裕司 コメント
◆『大千秋楽スペシャル』に出演が決まったときのお気持ちを教えてください
何度もお話をいただいていて、ついに実現してうれしかったです。最終回ということで大変光栄でした。脚本はたくさんの伏線が見事に回収されて、すてきなラストを迎える本でした。ただ、回想シーンが結構あって、栗山の気持ちの確認が大変でした。
◆三宅さんが演じた栗山喜一郎という役柄の印象を教えてください
“日本の働くお父さん”の家族への思いは共感できました。私のキャラに合った役だと思いました。
小倉(久寛)とのカラミはコント芝居にならないように注意しながら、ギリギリまで攻めて面白くなるように頑張りました。
◆現場の雰囲気はいかがでしたか?
昔ながらの現場の活気ある言葉が飛び交う勢いがありながらも、20年の重みとチームワークが感じられる楽しい現場でした。
◆伊東さん、羽田さんの印象をお聞かせください
伊東さんは待ちのときは目を閉じていて寝てるのかなと思うと、「本番!」の声でバチッとスイッチが入る。86歳とは思えません。羽田さんが姿を見せると現場がパッと明るくなり、あの笑顔でみんなも笑顔になる太陽のような存在でした。
◆視聴者の皆さまにメッセージをお願い致します!
やはり鴨志田の最後の見事な推理と伊東さんを中心になんともいえない温かいチームワーク。
皆さんも一緒に推理しながら楽しんでください。
番組情報
『おかしな刑事最終回!大千秋楽スペシャル』
テレビ朝日系
2024年1月6日(土)午後8時~9時54分
©テレビ朝日