道枝駿佑(なにわ男子)が主演を務める、ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレビ朝日系 毎週火曜 午後9時~)が1月23日(火)スタート。それに先駆け、第1話の試写レビューを送る。(※ネタバレを含む)
道枝駿佑がゴールデン帯連続ドラマ初主演を務める、青春“クーデター”サスペンス『マルス-ゼロの革命-』。道枝演じる19歳の謎多きカリスマ転校生・美島零(ゼロ)に導かれ、動画集団「マルス」を結成した落ちこぼれ高校生たち7人が大人社会に反旗を翻していく姿を、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』の人気脚本家・武藤将吾が3年ぶりに完全オリジナルで描く、爽快な新感覚青春ドラマだ。
そんな本作がいよいよ1月23日(火)に放送スタート。第1話は、板垣李光人演じる逢沢渾一が憧れの「マルス」の動画に別れを告げ、自ら命を絶とうと道路へ飛び出そうとしているところから始まる。しかしその瞬間、見知らぬ青年から「最期まで逃げるんだ。センスねえなあ」と声を掛けられ、命を救われることに。その青年・ゼロは渾一と同じクラスへ転校生としてやってくるのだが、ゼロの正体こそが、渾一が心の拠りどころにしていた「マルス」の主軸メンバーなのだ。
道枝自身が制作発表でも言っていたように、ゼロはまさにこれまでの道枝のイメージを一新する、外見も言動行動も全てが“ギラギラ”な見ていて気持ちがいいまでのダークヒーロー。金髪姿も含め、「こういう道枝が見たかった」と待ち望んでいたファンも少なくないだろう。“ゼロ”というキャラクターに憑依した道枝が、まるでこちらの手を引くようにこの作品の世界へと引き込んでいく。
そこから、ゼロは同級生から壮絶ないじめに遭っている渾一を“アイコン”と名付け、「もし君が抱えている問題を解決することができたら、オレの言うことを何でもひとつ聞く」そして「もしできなかったら君の言うことを何でも聞く」という“賭け”をし、物語は進んでいく。校舎の屋上から地上のゴミ袋の山目掛けて勢いよく飛び降りるなど、序盤からスリリングな展開の連続だ。
それを経て、渾一が1人でやっている動画研究会の部室へと案内されたゼロ。そこで渾一の幼なじみの貴城香恋(吉川愛)とも対面し、ゼロは“賭け”の内容として「アイコンのいじめをなくす」「動画研究会を部に昇格させる」「アイコンに送られてきた脅迫メールの差出人を暴く」と宣言。
まずゼロは動画研究会のメンバーを既定の“7人”集めて部へと昇格させるのだと、名簿を取り出し、おもむろに呉井賢成(山時聡真)、桜庭杏花(横田真悠)、桐山球児(泉澤祐希)、二瓶久高(井上祐貴)という4人の生徒にマルを付けていく。ここにゼロ、アイコン、香恋の3人が加わった7人こそが、この物語の軸となる動画集団「マルス」だ。なお、ゼロはこのメンバーを“字画”で選んだと香恋に話すが、それだけではないと分かる衝撃の事実も終盤で明らかに…。
また、この「マルス」メンバー7人の個性の豊かさもこのドラマの魅力だろう。新時代のリーダー・ゼロをはじめ、弱々しくも変わりたいと願うアイコン、大人っぽくさばさばしている香恋、リーゼントにヒゲで能天気な久高、おっとりしていてかわいらしい杏花、毒舌で地頭のいい賢成、“球児”という名前ながら野球のセンスがなく後輩にもばかにされている球児…と、若手実力派俳優陣が第1話からそれぞれのキャラクターをしっかりと見せつける。
なお、第1話では渾一にフォーカスが当たり、ゼロが「アイコンのいじめをなくす」「アイコンに送られてきた脅迫メールの差出人を暴く」を遂行していくさまが描かれるが、終盤では思いもよらない渾一の過去や彼に潜む闇へとたどり着く。そこでゼロを責め立てる渾一に対し、ゼロが「着ぐるみ(マルス)に勝手な幻想を抱いたのはお前だ」と反論するのだが、どこか道枝本人にもリンクするようなせりふで胸が詰まるシーンでもあった。そんな“心に刺さる”せりふの数々にも注目してほしい。
さらに、第1話にはゲストとして西垣匠が出演することも解禁時から話題を呼んでいたが、西垣も道枝同様に自身のイメージとはかけ離れたキャラクターで、胸くその悪いいじめっ子・澤井役を熱演。「プライベートでも仲がいい」という道枝演じるゼロと繰り広げるけんかのシーンでは、それぞれが思わず見入ってしまうようなキレキレのアクションも披露している。
決して単なる学園ものやサスペンスではなく、道枝も言っていたように「今だから描ける」青春“クーデター”サスペンスを提示する本作。今後彼らがどのような事件と対峙するのか、またゼロが目指す“革命後”の世界とは何なのか。今後の展開に期待がさらに膨らむ第1話を要チェックだ。
番組情報
『マルス-ゼロの革命-』
テレビ朝日系
2024年1月23日(火)スタート ※初回拡大スペシャル
毎週火曜 午後9時~
公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/mars/