川栄李奈が主演を務める水曜ドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系 毎週水曜 午後10時~11時)の第4話(1月31日(水)放送)に、瀧本美織の出演が決定。あらすじと場面写真も公開された(以下、第3話のネタバレを含みます)。
本作は現役医師のベストセラー作家・知念実希人による同名小説が原作。バナナマンや東京03をはじめ数多くの芸人と共にコントを作り上げ、人気ドラマも手がける脚本家・オークラが仕掛ける、一癖も二癖もある病院ライフエンタメドラマだ。
1月24日に放送された第3話にて、衝撃の真実が判明。半年前、多摩中央総合病院の外科医だった澪(川栄)は、若くして “天才”と呼ばれ将来を嘱望されていた。そんな澪を火神(古田新太)が星嶺医大にスカウトしたが、直後に姉・唯(成海璃子)の「シムネス」が発覚。
「シムネス」=全身性多発性悪性新生物症候群。全身に同時多発的に悪性腫瘍が生じ、確認できる腫瘍を全て切除したとしても、すぐに新しい腫瘍が発生して必ず患者を死に至らしめる…、火神が長年、研究テーマとして掲げている魔病だ。澪は唯の主治医となって最後までそばにいることを約束し、火神のスカウトの話を断った。
唯に少しでも長く生きてもらいたかった澪は、リスクを承知で半ば強引に手術に踏み切った。しかしその結果、唯は松葉づえなしでは歩くことができなくなってしまう。新聞記者として仕事一筋に生きてきた唯は絶望のどん底に。婚約していた恋人・橘信也(上杉柊平)に一方的に別れを告げ、「澪…ごめんね」というメッセージを残して、自ら命を絶ったのだった。
姉を死に追いやった私は人殺し…と自分を責める澪は、それ以来PTSDとなり、メスを持つどころか注射さえも怖くてできなくなってしまった。そんな澪を見かねた火神が「医療行為をしないナースエイドならできるだろう?」と、星嶺医大に呼んだのだ。
相馬(矢本悠馬)の親友・内藤雄二(戸塚純貴)は、検査の結果、「脳炎」と診断された。記憶障害や異常な言動は、それによるものだった。内藤はそのまま入院。まずは脳炎の原因を突き止めるのが先決だが、担当医から内藤のカルテを見せられた火神は、急に顔色を変え、主治医を大河(高杉真宙)に変更する。
両親のいない内藤のため、相馬は入院生活に必要な着替えや日用品の準備役を買って出る。「仲いいんだね」とほほ笑む澪に、「僕…あいつに借りがあるんです」と相馬。ナースエイドになる前に勤めていた会社でのイジメで退職に追い込まれ、引きこもってしまった相馬に、内藤は「人生、前向きに生きてる方の勝ち」と言葉をかけてくれたのだという。
内藤の病室に突然、元カノ・伊織(浅川梨奈)が現れる。2年前に別れてからも内藤は伊織のことをずっと思っていたが、振られた手前、自分からは連絡できずにいた。伊織の話では、昨夜、内藤が電話をかけてきて「ずっと好きだった! 会いたい!」と懇願してきたらしいが、内藤は病気のせいで全く覚えておらず、伊織はショックを受ける。
実は伊織は、内藤と別れたことを後悔していた。自分から“別れたい”と言ってしまったが、本当は内藤のことが忘れられず、昨夜の言葉がうれしくて飛んで来たのだ。
「バカみたいだよね」と肩を落として病室を去ろうとする伊織に、「待ってください!」と澪。確かに脳炎は異常な言動を引き起こす…でもその一方で、腹の底にたまった本音が出てしまうという症状も多数報告されている。澪に背中を押された内藤と伊織は、お互いようやく素直になって…。
ところが翌日、大河から「彼はシムネスだ」という衝撃の事実を聞かされ、澪は言葉を失う。大河は内藤に事実を告知。このままなら余命は1カ月。バチスタ手術を行えば1年ぐらいの延命は見込めるが、リスクは極めて高い。
死を覚悟した内藤は、伊織の将来を思って「退院したら仕事に専念したい」とウソをついて冷たく突き放す。涙する伊織だが、澪たちナースエイドにはどうすることもできない。伊織に本当のことを伝えるのは守秘義務違反になるし、何より内藤の気持ちを尊重しなければならないからだ。2人のために何ができるのか、惑う澪に大河は「まず姉と向き合え」と言う。
今まで避けてきた“姉の死”と向き合う覚悟を決めた澪は、唯の遺品を保管しているレンタル倉庫からノートPCを取り出す。生前の唯が「私の全てが詰まっている」と言っていたPC。姉は死の直前に何を思っていたのか…私を恨んでいたのでは…押しつぶされそうになりながら、澪は意を決してPCを開けると、そこには予想もしていなかったメッセージが残っていた。
「澪へ、私が死んだ後、あなたを苦しめたくない。死にゆく者が最後にやるべきことは、自分が死んだ後、生きている人がちゃんと前向きに生きられるようにすること。」このメッセージを読んだ澪は、内藤の元へ急ぐ。
内藤はバチスタ手術を選択。「たった1年の延命ですけどね…ただ後悔はしたくない」と言う内藤に、「伊織さんの気持ちは?」と澪は問う。このまま内藤が亡くなれば、何もできなかった伊織にはきっと後悔だけが残る。
姉に何もしてやれなかったことを今も毎日後悔している自分と同じ思いを、伊織にさせてほしくない。死にゆく者が後悔を残したくないのと同じように、生き続ける者にも後悔を残させてはダメだ。
「あなたの全てを伊織さんに伝えた上で、これから生きていく伊織さんに選ばせてあげて!」…その言葉に突き動かされた内藤は、ついに伊織に本心を伝える。「僕は君を愛している」…その思いを、伊織も涙で受け止めるのだった。
大河による内藤の手術は無事成功。内藤と伊織の幸せそうな姿を見た相馬は、「死ぬ前にあんな前向きな笑顔ができる人間は、勝ちです」 。そして相馬も、「ナースエイドです。僕も澪さんのように患者に寄り添って、あんなふうに笑顔にさせたいです」と目標が決まった。
澪はあらためて唯のPCを開き、メッセージの続きを読む。「私は最後に伝えておきたいことがあります…それは」。文章はそこで終わっていた。姉は何を伝えたかったのか。思案する澪の元を、意外な人物が訪ねて来る。「澪ちゃん」唯の元恋人で刑事の橘だ。突然現れた橘は、思いも寄らない「唯は自殺じゃない…殺された」という言葉を口にし、澪の思考が止まる。