當真あみ、“マエストロ”西島秀俊は「指揮をする背中から楽しさが伝わってくる」『さよならマエストロ』

ドラマ
2024年03月02日
『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』©TBS

日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)で、谷崎天音役を演じる當真あみのインタビューコメントが到着した。

本作は、天才指揮者だったが“ある事件”で家族も音楽も失った父親・夏目俊平(西島秀俊)と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘・響(芦田愛菜)が地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくヒューマンドラマ。

當真が演じるのは、クラシックに恋をし、音楽経験はゼロだが晴見フィルハーモニーに入ることになる高校2年生の谷崎天音。2月25日放送の第7話では、音楽経験ゼロながら、晴見フィルに飛び込んでバイオリンの練習に励む天音にスポットが当てられ、明るく天然キャラの天音が人知れず抱えていた苦悩が描かれた。

実は幼い頃からバイオリンをたしなんでいた當真は、バイオリン初心者である天音という役をどんな思いで演じているのか。最終回へ向けて物語の重要なパートを担う當真に話を聞いた。

當真あみ インタビュー

◆天音というキャラクターの魅力はどんなところだと思いますか。

天音は音楽の経験が全くない中で、晴見フィルの演奏を聴いて、右も左も分からないまま音楽の世界に飛び込んでいくところがすごいと思います。私ならオーケストラという団体に一人で入っていく勇気は全然ないし、迷うと思いますが、天音は自分の「やってみたい!知りたい!」という思いからバッとその中に入っていく。その行動力と勇気のあるところはすごく魅力的です。演じる上では、天音の明るさと音楽がすごく好きだという気持ちを意識しています。今まで本気で好きになるものに出会えていなかった天音が、音楽、クラシックというものに出会って初めて本気になれた。そういう部分は今後も大事に演じていきたいです。

◆実際はバイオリン経験者である當真さん。弾ける実力がある上で、初心者のように演奏するというのは難しいものでしょうか。

わりとそこは難なくというか。どこを弾いたら初心者のような音が出るのか、先生から教わりながら、クリアはできているかなと思います。バイオリンは元々父が私にやらせてみたいという気持ちがあったようで。いつ始めさせようかと考えていた時にちょうど私が子供向けのアニメーション番組のバイオリンを弾いているキャラクターの真似をしていたらしく、それを見て始めさせてくれたみたいです。少しだけオーケストラに入っていた時期もあり、自分が音楽の一部になる感覚、全身を音楽に包まれる感覚をすごく楽しんでいたので、今回自分がやってきたことを生かせる作品に出られたことがすごくうれしいです。

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』©TBS

◆響役の芦田さんとは3度目の共演ですね。

普段から、今まで作品をご一緒できた方とまたどこかの作品で会えるように頑張るというのを心に置いてお仕事に臨んでいるので、またこうやって芦田さんにお会いできたのはすごくうれしいです。周りをしっかり見ている方で、私もお芝居の時、ここはもっとこうした方がいいかなというのを監督も含めてお話しする時もありますし、お姉さんのような存在です。後半は俊平と響の関係を天音が無意識につないでいくというか。天音を通して少しずつ家族のつながりが見えてくるところもあるので、そこも楽しみにしていてほしいです。

◆天音は俊平に憧れて指揮者を志していますが、西島さんの指揮者としてのお芝居を間近でご覧になっていかがですか。

天音は客席側から演奏を見ていることが多いので、マエストロの後ろ姿を見ることが多いんですが、指揮をする西島さんの後ろ姿は本当にかっこいいです。撮影の合間も先生に教わったり、一人で振ったりとずっと真剣に練習をされているんですが、撮影が始まると本当に楽しそうで。背中から楽しさが伝わってくるんですよね。天音は俊平のそういうところに憧れたのかなと思います。天音にも指揮をするシーンがありますが、簡単そうに見えてやってみると全くそんなことはないんですよ。どこにどう指示を出せばいいのか、その動きも難しいし、大変だなと思いながら撮影に挑んでいます。
オーケストラの演奏シーンでは私は映っていないことが多いので、よく監督の近くのモニターを見に行くのですが、演奏している皆さんは本当に生き生きされていますね。撮影現場の雰囲気も本当に暖かく、俳優の皆さんがすごく仲がいいです。昨日も休憩中に満島真之介さんが師匠になって、俳優さんみんなで輪になって手笛の音を出す練習の時間があって。年齢はバラバラですがそんなの関係なく、同じように楽器をやっている同士だからこそ生まれる空気感があるなと思います。

◆いよいよ終盤に突入していますが、物語、そして天音としての見どころをお願いします。

あおぞらホールとお別れした晴見フィルがどのようなっていくのか、一つの音楽を作っていく仲間の団結力、みんながお互いを信じる気持ちがすごく見どころかと思います。また、俊平と響の親子関係も回を追うごとに進展していくので、温かく見守ってほしいです。
天音としては、これまであまりやりたいことが続かなかった彼女が音楽や、晴見フィルに反対的な意見を持つお父さんにどのように向き合い、自分の好きなことを伝え、どのようにして音楽を続けていくのか、そこも見ていただきたいですね。

◆ちなみに、當真さんが今、アパッシオナート(情熱的)になっていることは何かありますか?

情熱的とまではちょっといかないですが(笑)、ドラマに影響されてクラシックにハマってきています。自分で調べて聴いたりもしています。好きな曲は「展覧会の絵」というモデスト・ムソルグスキーの組曲の中の「プロムナード」というトランペットの曲。学校の授業で聴いてから定期的に聴きたくなる曲です。トランペットのまっすぐな音色がいいですよね。実はトランペットは小学校の吹奏楽部でやっていたんですが、今はもう全くやっていないので、「スー」っていう音しかもう出せないだろうなと思います(笑)。

PROFILE

當真あみ
●とうま・あみ…2006年11月2日生まれ。沖縄県出身。O型。

第8話(3月3日放送)あらすじ

響(芦田愛菜)は天音(當真あみ)を心配し、大輝(宮沢氷魚)に付き添ってもらい彼女の家へ。しかし、玄関先で応対した父親の白石(淵上泰史)は取り付く島もない。そんな中、天音のことが気になっていた海(大西利空)は、ある行動を起こす。

一方、俊平(西島秀俊)は、招待されていた母校の創立記念イベントへの出席を決めた。四国・高松の実家に帰るのは30年前に家出して以来だ。
故郷への30年ぶりの帰省で明かされる俊平の過去。
俊平が父・行彦(柄本明)に勘当された理由が明らかになる。
そして、俊平はある目的で、故郷に帰ってきていた。

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』第8話©TBS

番組情報

日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分

<キャスト>
西島秀俊、芦田愛菜、宮沢氷魚、新木優子、當真あみ、佐藤緋美、久間田琳加、大西利空
石田ゆり子/淵上泰史、津田寛治、満島真之介、玉山鉄二、西田敏行

<スタッフ>
製作著作:TBS
脚本:大島里美
音楽:菅野祐悟
撮影監督:神田創
音楽監修:広上淳一(東京音楽大学)
全面協力:東京音楽大学
企画プロデュース:東仲恵吾
プロデュース:益田千愛
演出:坪井敏雄、富田和成、石井康晴、元井桃

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sayonaramaestro_tbs/
公式X(旧Twitter):@maestro_tbs
公式Instagram:maestro_tbs

©TBS

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