野村萬斎が、長谷川博己が主演を務める4月期の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)に出演することが決定し、コメントとティザー映像が到着した。
長谷川が演じる主人公は「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士。たとえ、犯罪者である証拠が100%そろっていても無罪を勝ち取る、ヒーローとは言いがたい限りなくダークで危険な人物だ。
「正義の反対は、本当に悪なのだろうか…?」という問いを視聴者に投げかけ、スピーディーな展開で常識が次々と覆されていく。日常のほんの小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう。まさにバタフライエフェクトのような、逆転パラドックスエンターテインメントを描き出す。主人公の法律事務所で働く同僚弁護士役で北村匠海と堀田真由、パラリーガル役で大島優子の共演が決定している。
そんな司法の世界を舞台にした前代未聞の本作に、検察官役の木村佳乃に続き、検事正役で野村萬斎の出演が決定。ビジュアルとティザー映像が解禁となった。萬斎は日曜劇場を含めTBSの連続ドラマ初出演となる。
萬斎は3歳で初舞台を踏み、狂言師として現在に至るまで国内外の狂言や能の公演に多数参加し普及に貢献。映像作品にも数多く携わっており、映画「陰陽師」(2001年)や「のぼうの城」(2012年)、「七つの会議」(2019年)などで主演を務め、昨年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』では、初回の出演で大きなインパクトを残した。今年7月公開の映画「もしも徳川家康が総理大臣になったら」では内閣総理大臣・徳川家康を演じる。
長谷川との共演は、長谷川が主演を務め萬斎のゴジラ役が話題となった映画「シン・ゴジラ」(2016年)をはじめ、舞台「わが魂は輝く水なり」(2008年)、映画「リボルバー・リリー」(2023年)と、本作で4本目となる。長谷川演じる“アンチな弁護士”と激しい衝突となるのか注目だ。萬斎のコメントは下記に掲載。
野村萬斎 コメント
このたび日曜劇場に初めて出演させていただくことになり、今から非常に楽しみで仕方ありません。脚本もここまでやるのかという切り込み方で描かれており、脚本を読んでいるだけでもドキドキする展開で非常に面白いと感じました。
連続ドラマは、毎話毎話放送後に視聴者の皆さんの反応を肌で感じることができるので、そのリアルな反応も今から非常にワクワクしております。
長谷川さんとは以前舞台で共演したことはありますが、ドラマで共演させていただくのは今回初めてですし、長谷川さん演じる弁護士と私演じる検察官が対峙していく姿も本作の見どころでもありますので、ぜひご期待ください。
プロデューサー・飯田和孝 コメント
萬斎さんのクランクインは、2月の静岡ロケでした。そのシーンを見たときに、ドラマ『アンチヒーロー』が、ゆっくりと動き出したように感じました。萬斎さんには、立ち姿、表情、声、体のパーツ一つひとつに、「正義」とされる検察官の意思を確かに注ぎ込んでいただいています。
検察がこの法律ドラマの中で、どのように描かれるのか。それは見方を変えれば、皆さんが勤める会社のようであり、通学する学校のようであり、属するあらゆるコミュニティに通じるようにも感じられるのではないでしょうか。このドラマを通して、ぜひ皆さんご自身の「正義」を探していただければうれしいです。