橋本環奈主演で「大阪万博」までの軌跡描く『万博の太陽』“昭和”を緻密に描いた世界観にも注目

ドラマ
2024年03月24日
『万博の太陽』©テレビ朝日

3月24日(日)に橋本環奈主演のテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』(テレビ朝日系 午後9時~)が放送。TV LIFE webでは、ひと足先に試写レビューを送る。

本作は、1970(昭和45)年に空前絶後の熱気を巻き起こした国民的イベント・日本万国博覧会(大阪万博 EXPO’70)で働くことを夢見たヒロインの青春と家族の物語を描く物語。

物語の舞台は、戦後復興を成し遂げ、高度経済成長期の真っただ中にあった昭和40年代。主人公・朝野今日子(橋本環奈)は“世界とつながる場所”である万博への憧れを募らせ、大阪へ。居候先の伯父一家に励まされたり、ぶつかりあったりしながら成長し、やがて万博のコンパニオンとして世界中の人々と交流するという夢をつかみ取っていく。

そんな本作は、見合いに臨んだ今日子が“世界の人たちとつながりたい”と万博へのたぎる思いを相手に熱弁、惨敗してしまうところから始まる。ここで既に見どころのひとつとして登場するのが、今日子の可憐な振袖姿だ。さらには、あどけない素朴な私服や作業着姿、面接試験に挑む際のフォーマルなよそおい、かわいらしいコンパニオンの制服姿など、シーンごとに登場するファッションも見逃せない。

『万博の太陽』©テレビ朝日

また、今日子が居候する万田家のセットや小道具をはじめ、街の風景など、画面に映し出される世界は昭和そのもの。昭和を生きた人には懐かしく、平成以降に生まれた人もこれが昭和かと引き込まれ、より作品の世界観に没入できるだろう。

やがて、今日子の元に伯父・万田昭太朗(唐沢寿明)が大阪で営む工場の人手不足を知らせる連絡が入り、今日子は万博の開催地を見てみたい一心で万田家で居候をすることに。そこで今日子と“昭和の頑固オヤジ”昭太朗との間にたびたび起こる愛ゆえの不器用なぶつかり合いをはじめ、万田家の家族との温かな関係性に胸が熱くなるが、なにより飯豊まりえ演じるいとこ・千夏との関係性があまりに美しい。

自身の夢であったコンパニオンの切符を先につかんだ千夏を妬むことなく励まし、今日子もコンパニオンの試験に合格してからは共に研修を受けながら切磋琢磨。励まし合い、万博の開催当日に向けて2人は力強く歩んでいく。さらに、研修のシーンでは夢の装置として大きな話題となった「人間洗濯機」が登場するほか、今日子と千夏が着衣のままプールでずぶ濡れに…といった衝撃のシーンなど、驚きの展開も続々展開し、飽きることなく楽しませてくれる。

『万博の太陽』©テレビ朝日

さらには、千夏の見合い相手で建築家の卵・倉本鉄平(木戸大聖)と2人の間に生まれる、少しもどかしい展開も見逃せない。顔を合わせればけんかをしてばかりの今日子と鉄平を見つめる千夏の意味深な瞳は、果たして何を思っているのか。そして、開催前日には、設計事務所の一員として会場の建設に尽力してきた鉄平が倒れてしまう緊急事態も。この3人の関係性も要チェックだ。

本作は万博で働くことを夢見たヒロインの青春と家族の物語を描く物語ではあるが、笑いあり涙ありで、夢を見ることの大切さや前向きに突き進んでいくことの大切さも教えてくれる。さらには、万博を作り上げてきた人々の熱意や挫折をも感じられ、2025年に開催される万博への期待までもが高まることに。まさに今放送するにふさわしい、世を太陽のように照らす作品になっている。

『万博の太陽』©テレビ朝日

番組情報

テレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』
テレビ朝日系
2024年3月24日(日)午後9時~

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/banpakunotaiyo/

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