主演・上白石萌音、京本大我の共演による、テレビ朝日ドラマプレミアム 宮部みゆき原作『霊験お初~震える岩~』(テレビ朝日系 午後9時~10時54分)が、5月4日(土)放送。上白石と京本、原作の宮部からコメントが到着した。
現代ミステリーから時代小説、ホラー、SF、冒険ファンタジーまで幅広いジャンルで才筆を振るい、新作は常にベストセラーとなる“現代の語り部”宮部みゆき。そんな稀代の作家が、時代小説とホラーを融合させて描き上げた意欲作を、テレビ朝日×東映のタッグで初映像化。70年以上に渡って培われてきた京都撮影所の時代劇スタッフの技術と最新VFXを組み合わせ、超大型ドラマスペシャルを作り出す。
不思議な力=“霊験”を宿したヒロインの町娘・お初を上白石萌音が熱演。その相棒となる“草食系”の与力見習い・右京之介を京本大我が務め、ドラマ初共演の2人が凸凹バディを結成する。
物語の舞台は江戸時代後期の享和2(1802)年、第11代将軍徳川家斉の治世。主人公・お初は、日本橋通町の一膳飯屋の看板娘。周りを自然と笑顔にする、明るく活発な性格だが、ある出来事をきっかけに“普通の人間には見えないものが見え、聞こえないものが聞こえる不思議な力=霊験”に目覚める。
そんなお初の力を見込んだのが、南町奉行・根岸肥前守鎮衛(やすもり)。彼は世間でささやかれる不可思議な奇談を収集し、「耳袋(みみぶくろ)」と名付けた書物にまとめたことで歴史に名を残した、実在の南町奉行だ。“江戸のXファイル”ともいうべき「耳袋」の素材集めにあたって、肥前守はお初に協力を依頼、サポート役として与力見習いの古沢右京之介を引き合わせる。
お初と右京之介が挑むのは、一度死んだ男がよみがえったという奇怪な事件。ちまたでは死者に取りつかれた=“死人つき”と騒がれていたが、やがて”死人つき”の犯行と思われる連続殺人事件が発生。そして、さらなる謎がお初たちの前に…。なんと約100年前、「忠臣蔵」の物語の発端を作った赤穂藩主・浅野内匠頭が切腹した庭に置かれた岩が、夜ごと鳴動しているというのだ。
これらの謎は絡まり合い、次第に大きなうねりとなって「忠臣蔵」の奥底に秘められていた悲しくも切ない夫婦の物語へとつながっていく。果たして、お初と右京之介がたどり着いた、知られざる「忠臣蔵」の真実とは。
霊験に目覚めて以来、この世のものではない者たちの怨念や執着を否応なしに感じ取ってしまうようになったお初。「なぜ私は普通ではないのか…」と自身の力に戸惑いながらも“悪意がもたらす悲しみの連鎖を断ち切ることができるのは自分しかいない”と、“人にはない力を持った者”の務めに気づき、力強く立ち向かっていく。
そんな彼女の成長をりんとしたたたずまいで演じるのが、上白石萌音。ドラマ、映画、舞台と縦横無尽に活躍し、昨年は「舞台 千と千尋の神隠し」「ダディ・ロング・レッグズ 〜足ながおじさんより〜」で読売演劇大賞 最優秀女優賞を史上最年少で受賞。
現在、公開中の映画「夜明けのすべて」(松村北斗とW主演)でも繊細で自然な演技が高く評価されている彼女が、葛藤を乗り越えて前を向くお初の姿を爽やかに表現する。
一方、お初とバディを組む与力見習いの右京之介は一見、頼りない草食系男子だが、実は鋭い洞察力で事件の本質を見抜いていく切れ者。ミュージカルでのキャリアはいわずもがな、主演ドラマ『束の間の一花』(2022年/日本テレビ)や『ハマる男に蹴りたい女』(2023年/テレビ朝日)など映像作品でも存在感を発揮している京本大我が、繊細な演技で右京之介という存在を立体化していく。
読書家として知られる上白石は「宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました」と撮影を楽しみにしていた様子。
「ドラマではお初が不思議な力に目覚めるところから描かれるので、怖がったり戸惑ったりする等身大の気持ちに共感していただけたらと思いながら演じました。その一方で、江戸っ子ならではの肝っ玉の据わったところもあって、演じていて楽しい役でした」とお初の境遇に心を寄せながら演じたことを明かした。
京本とのドラマ共演は初めてとなるが「京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくいいです。右京之介という役にこれ以上ないと思うぐらいハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています」と全幅の信頼を語った。
京本は「僕の名字の“京”という字が名前に入っているので、“縁”を感じました」と、右京之介という役柄への愛着を告白。
「ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよ」と人物の奥行きを大切に役柄に向き合ったことを打ち明けた。
2人はまた、「お初と右京之介は、身分を超えて対等に協力し合いながら謎に向かっていく面白いバディ。足りない部分を補い合ったり、得意分野でお互いを助け合ったりする感じが演じていて気持ちが上がります」(上白石)。
「見てくださる方々にもかわいらしい、癒やされる2人だなって見てもらえたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います」(京本)と、互いによきバディっぷりをアピール。
今回のドラマ化にあたって、原作者の宮部からもコメントが到着。「駆け出しの頃、手探りで一生懸命に書き上げた懐かしい作品が、年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今最も新鮮なパワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。萌音さん、時代劇でもかわいい!」と、2人に向けて大きな期待を。
そして、「お江戸の不思議ミステリーを、たくさんの視聴者の皆さまに楽しんでいただけますよう願っております」とメッセージを寄せている。
スマホもパソコンもない江戸時代、自らの第六感だけを頼りに人知を超えた災いに立ち向かうお初。そして、頼りないながらも彼女をサポートする右京之介。2人はどんな結末にたどり着くのか。上白石と京本、原作の宮部のコメント全文は下記に掲載。
上白石萌音 コメント
◆オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
宮部みゆきさんといえば私の中では時代小説の印象が強く、その世界の中に入ることができるのをとてもうれしく思いました。そして、私は東映の京都撮影所が大好きなので、また、スタッフの皆さんと一緒に新しい時代劇を作ることができるんだ、とワクワクしました。
◆ご自身の役柄“お初”はどんな女性ですか?
お初は人には見えないものが見えたり聞こえないものが聞こえたりする力を持っています。原作と違って、ドラマではその力に目覚めるところから描かれるので、怖がったり戸惑ったりする等身大の気持ちに共感していただけたらと思いながら演じました。その一方で、お初には江戸っ子ならではの肝っ玉の据わったところもあって、演じていて楽しい役でしたね。
◆不思議な力を持つお初は霊を見たり死者の声を聞いたりしますが、演じていかがでしたか?
現場にはメイクさんや衣装さんの職人技でゾンビや死霊など尋常じゃないものがたくさん出現し、しかも照明の当て方もとても恐ろしくて…演じていて、本当に怖かったです(笑)。でも撮影が続くと慣れてきて、死霊役の方々と談笑したりとシュールで楽しかったですね。
現場で撮影したものにVFXで新たな効果が足されるとのことなので、出来上がりはかなり怖い映像になるんじゃないかな。でも怖い部分だけでなく、コミカルだったり、温かかったり、人間の情の深さにスポットが当たるシーンもあったり、とても面白いバランスのドラマになっていると思います。
◆タッグを組む京本大我さんの印象を教えてください。
京本さんは常にフラットで実直な方なので、私自身も無理せずにいられて、現場の居心地がすごくよかったです。右京之介という役にこれ以上ないほどぴったりとハマっていて、だからこそ私も自然とお初になることができたと感謝しています。
◆お初と右京之介はどんなバディだと思いますか?
お初と右京之介は、身分はかなり違いますが、そういうものを超えて対等に協力し合いながら謎に向かっていく面白いバディ。お初にも不思議な力がありますが、右京之介にも持って生まれたある才能があって、足りない部分を補い合ったり、得意分野でお互いを助け合ったりする感じが、演じていて気持ちが上がりました!
◆視聴者の皆さまにメッセージをお願い致します!
江戸時代の物語ですが、“人間っていつの時代も変わらないんだな”とさまざまな意味で感じていただける作品だと思います。身近な人たちと一緒に、親しみを持って見ていただけたらうれしいです。ぜひ楽しんでください!
京本大我 コメント
◆オファーを受けたときのお気持ちを教えてください。
時代劇はとても久しぶりでしたし、そもそも経験値があまりなかったので、最初はちょっと身構えた部分もあったのですが、脚本を読ませていただいたらテンポの軽快さとゾッとする怖いシーンとのメリハリにものすごく引き込まれました。これを実写化したらどうなるんだろうというワクワク感、高揚感があり、撮影が楽しみでした。
◆ご自身の役柄“右京之介”はどんな男性ですか?
まず、僕の名字の“京”という字が名前に入っているので“縁”を感じましたね。与力見習いという役どころですが、ドジというかシャイで天然要素もあり、ちょっと頼りないところもあるので序盤まではダメダメな右京之介ばかりが出てきます。でも、実はすごくギャップを秘めている役どころで、後半になるにつれて、そのギャップが浮かび上がってくるんですよね。さらに、右京之介には大きな傷を負った過去もあって、それが物語とリンクしてきてからがどんどん面白くなっていきます。ぜひ右京之介のバックボーンも楽しみにしていただけたらうれしいです。
僕は実年齢29歳で、19歳の右京之介と10歳も違うのですが、普段から幼く見られることが多いのであまり考えすぎず、とにかくこの右京之介という役を真っすぐ生きてみたら役柄の魅力が出てくるかなと思いながら向き合いました。
◆草食系という役柄ですが、演じられていかがですか?
草食系みたいな、もどかしい役どころは結構多いんですよ。僕自身、草食系か肉食系かと聞かれると…よく分かりません! 結構サバサバしてますし、特別シャイではないので、右京之介とのギャップを楽しんで演じています。
◆タッグを組む上白石萌音さんの印象を教えてください。
僕はミュージカルに出演させていただく機会が多く、上白石さんもミュージカルに挑戦されている印象が強かったので、いつか舞台の上でお会いすることになると勝手に思い込んでいました。だから、こんな意表をついた形での初共演はビックリ。上白石さんがそのお人柄で現場を柔らかく包み込んでくださるので、毎日楽しく撮影させてもらいました。
◆お初と右京之介はどんなバディだと思いますか?
2人は身分こそ違いますが、互いに信頼し合い、徐々に育まれた絆によって、居心地のいい関係性を構築していきます。ゆくゆくは右京之介が尻に敷かれるんだろうなと予感しちゃうぐらいのパワーバランスです(笑)。視聴者の皆さんにかわいらしい、癒やされる2人だなって思っていただけたらいいな。ホームズとワトソンみたいなバディ感があると思います。
◆視聴者の皆さまにメッセージをお願い致します!
この作品は、お初と右京之介の関係性のほかに親子関係や夫婦関係が描かれるほか、ホラーやミステリーの要素もあって、これでもかというぐらい盛りだくさん。幅広い層の皆さんに楽しんでいただける作品です。この作品を見ていろいろなことを感じて次の日の活力にしていただけたら幸いです。
宮部みゆき コメント
駆け出しの頃、手探りで一生懸命に書き上げた懐かしい作品が、年月を経て、上白石萌音さんと京本大我さんという、今最も新鮮なパワーをお持ちの役者さんに演じていただくことで映像化されました。萌音さん、時代劇でもかわいい! お江戸の不思議ミステリーを、たくさんの視聴者の皆さまに楽しんでいただけますよう願っております。
番組情報
テレビ朝日ドラマプレミアム 宮部みゆき原作『霊験お初~震える岩~』
テレビ朝日系
2024年5月4日(土)午後9時~10時54分
原作:宮部みゆき「新装版 震える岩 霊験お初捕物控」(講談社文庫)
脚本:浜田秀哉
演出:豊島圭介
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)
目黒正之(東映) 藤岡浩二郎(東映) 石﨑宏哉(東映)
制作:テレビ朝日 東映
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