水川あさみ主演の金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』(TBS系 6月28日(金)スタート 毎週金曜 午後10時~10時54分)の制作発表が行われ、水川、玉山鉄二、櫻井翔、原作の早見和真が登壇した。
主人公の新聞記者・道上香苗が、櫻井翔演じる若き人気政治家・清家一郎と、玉山鉄二演じる有能な秘書・鈴木俊哉を取り巻く黒い闇を追うヒューマン政治サスペンス。原作は、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説。
若き政治家と有能な秘書の奇妙な関係、栄光の裏で起きた数々の不審死。そして、それを追う新聞記者の強い執念。一瞬たりとも見逃せない“人間という迷宮”を描く、スリリングなエンターテインメント作品となっている。
制作発表の様子はYouTubeでも生配信され、櫻井は「今、YouTubeで生配信されていると思うと、緊張して言葉が出なくなってしまう」とボケるとすかさず、水川から「出てる出てる!」とツッコミが。さらに、水川は待機中に生配信されることについて話をしたにもかかわらず、ひと言あいさつで触れられなかったと櫻井に感謝した。
清家(櫻井)を裏で支える鈴木を演じる玉山は「櫻井さんが清家にぴったりというか、政治家として説得力があって、そういうところに助けられていて、思い切った芝居ができるのは櫻井さんのおかげ」と明かすと、櫻井も「男から見てもカッコいい役柄を、現場で玉山さんがどういう表現をするのか毎回楽しみに現場に臨んでいる」とお互い刺激を受けている様子。
撮影現場での様子を尋ねられると、水川は「とても楽しいです。ほぼ同じ時代を生きてきた、心から尊敬できる2人と、こうやってまた1つの作品をこの年齢になって一緒に携わって作る喜びとか、そういうものもすごくあります。その中で、どうでもいいような話をしたり、そういうことがあるからこそ、シリアスなシーンにグッと持っていける関係性を築けているなと思います」と。
櫻井も「1話から水川さん演じる道上がしゃべっているんですよ。それがどうしても説明の多いせりふだったりするので、なかなか覚えづらかったり、言いづらかったりとあるんですけど、直前までスタッフの皆さんと話していて、 急にパッと役に入るから見事だなと思う」と水川を絶賛。
さらに、大人になったなと思った出来事として、櫻井は「現場でお酒の話をしていたら、現場に持って来てくれて、なんか大人になったなと思いました」としみじみ。
玉山は「櫻井さんと会話ができているという優越感。その優越感に浸りながら、帰りに『櫻井さんと呼んでいたけど、今日は翔さんと2回ぐらい言えた」とこっそり思ったりしました。でも、僕も気を使って、政治家としてのスピーチや会見のシーンは長いせりふがあるので、そういうときは極力話さないように気をつけています」と秘書らしい気遣いを見せていた。
1話の注目シーンについては水川が「道上が清家をインタビューするシーン」を上げて、「映像の中で3人初めてそろうシーンなので、ある意味で重厚感とせりふの応酬なのでそのスピード感とが面白く見ていただけたらなと期待しています」と。
玉山は「清家が代議士になって組閣のシーン」を上げて、「清家も僕もたぶん野望の始まり。一番キラキラして、闇も感じるような独特な組閣のシーンになっているのでそこを楽しんでいただけたら」とアピール。
櫻井は「道上に『僕のこと見ていてくださいね』と言うシーンで、そこの道上のリアクションに引き込まれるので注目ポイントかなと。後半で鈴木が1人佇んでいる背中から目を覆うシーンは、クランクインだったんですけど、本当にびっくりして。台本にそういう動きがあるというようなことは書いてないんだけど、玉山さんの表現としてそういうことをやられていて。特にモニターでそのシーンを見ていたということもあるんですけど、すごく鈴木を象徴するシーンに思えた」と。
さらに、櫻井は「僕としては作中で『ひるおび』に出れたことがとてもうれしかったですし、不思議な感覚でした」とニッコリ。
制作発表には原作の早見もサプライズで登場。「良くも悪くも映像化してもらう機会が多い小説家だと思っていて、その中でも『笑うマトリョーシカ』はたぶん映像の話は来ないだろうなと思うぐらい難しい物語だと思っていたんです。なので、皆さん本当によく引き受けてけいただいたなっていう気持ちがあります。僕はまだ1話を見ていないのですが、だからこそ楽しみで、正直不安もあります。それは原作部の1人として難しいものだと思うので。でも、皆さん自信ありげだったのでより楽しみにしています」と期待を寄せた。
早見の言葉を受けて櫻井は「原作が面白くて引き込まれるような作品で、万華鏡ではないですが、角度を変えながらいろんな輝きを感じられる作品だと思っていて、ドラマとしても話が進むにつれて見える角度が変わっていくような作品になっていけたらと。視聴者の皆さんにも楽しんでいただけるような作品を届けられたらなと思っています」と。すると早見から“笑う万華鏡”もタイトルのひとつだったと明かされると、一同「えー!」と驚いていた。
さらに、早見が1話に登場し、麻雀をするシーンで違う卓上で見事な手さばきを披露していることが明かされた。早見から見た現場の雰囲気を問われると、「どこにいてもそこに水川さんがいるなと気配で感じますし、空気を作ることが本当に上手で、座長だなという感じでした」と明かした。
最後に櫻井は「これまで謎を解くとか、解明するとか、事件が起こるというのが多かったんですけど、今回謎に包まれた人物というのを演じる機会をいただきまして、そういったところもご覧いただく皆様に楽しんでいただけたらなと思ってます」と。
玉山は「人間のうごめいた部分と、人間の生々しさやえぐみとか、そういったものが絡まった作品になっています。とても上質なエンターテインメントで、楽しんでいただけると思います」とアピールした。
水川は「毎日熱くなってきたこの日々の中で、信頼する2人の役者とスタッフと日々力を合わせて撮影をしています。道 の目線でこのドラマは描かれていますが、清家の本当の顔、清家の裏側には何があるのか。そして鈴木の今と過去とそれを取り巻く人物、2人の関係性。そこがすごく重要で、一番面白いポイントなんです。それが道上の目線で描かれていて、その目線が見てくださる方の目線でもあるので、本当の最後の最後の真相に一緒にたどり着けたらいいなと思います」と語り、会見を締めくくった。
番組情報
金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』
TBS系
2024年6月28日(金)スタート
毎週金曜 午後10時~10時54分
<キャスト>
道上香苗:水川あさみ
鈴木俊哉:玉山鉄二
山中尊志:丸山智己
旗手健太郎:和田正人
佐々木光一:渡辺大
青山直樹:曽田陵介
道上兼髙:渡辺いっけい
和田島芳孝:加藤雅也
道上香織:筒井真理子
謎の女:高岡早紀
清家一郎:櫻井翔
<スタッフ>
製作:共同テレビ、TBS
原作:早見和真「笑うマトリョーシカ」(文藝春秋)(※6月5日(水)文庫本発売予定)
脚本:いずみ吉紘(『ACMA:GAME アクマゲーム』『ROOKIES』『南極大陸』ほか)、神田優(『うちの弁護士は手がかかる』『競争の番人』『君と世界が終わる日に』ほか)
プロデューサー:橋本芙美(『夕暮れに、手をつなぐ』『プロミス・シンデレラ』『危険なビーナス』ほか)、岩田和行(『あたりのキッチン!』『黒鳥の湖』ほか)
編成:杉田彩佳
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/waraumatryoshka_tbs/
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