明日放送!ドラマ『GO HOME』第1話を一足先に見た記者が感じた見どころ

ドラマ
2024年07月12日
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』
『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』©日本テレビ

小芝風花主演のドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系 毎週土曜 午後9時00分~9時54分)が7月13日にスタートする。本作の舞台は、全国に2万体も存在するという、どこの誰かも分からない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰すことが役目の「警視庁身元不明人相談室」。地味で誰もが敬遠するこの部署に自ら志願し配属された変わり者の主人公・三田桜(小芝風花)が、10歳上の同期で性格も趣味も正反対の月本真(大島優子)と共に、遺体に残された謎に迫っていく完全オリジナルストーリーだ。

「死」を扱うということで重い作品になりそうなイメージだが、試写を見て感じたのはエンターテインメント性。桜と真のバディぶりが実に軽快なのだ。キャラクターとしては「天真らんまんな桜」「クールな真」と紹介されているため、対立し合う凸凹コンビなのかと思いきや、常に2人は同じ方向を向き、じゃれ合うときはじゃれ合い、協力しながら捜査に当たっていく。

荻野哲弘プロデューサーは「いかにエンターテインメントにするかについては脚本の八津(弘幸)さんと何度も話し合いました。その中で出た過去作は、『ハコヅメ』と『あぶない刑事』です」とコメント。確かに『あぶない刑事』のタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)も『ハコヅメ』の藤聖子(戸田恵梨香)と川合麻依(永野芽郁)も、普段はふざけ合いながらも決めるときはカッコよく決めるバディだ。そんな桜と真の緩急ある掛け合いが本作の軸になっていて、ドラマに心地いいリズムを生み出している。

とはいえ、この『GO HOME~』というドラマは「死」というテーマから目をそむけているわけではない。この世から旅立った人間と、この世に残された人間それぞれの思いというものが繊細に描かれ、生きる意味についても深く考えさせられる。そこは八津のコメントにもある「現実世界で苦しんでいる人は確かにいて、自分でもどうすることもできない衝動に駆られて、最後の一歩を踏み出してしまう。できることならその一歩を踏みとどまらせるような、案外この世界はバカバカしくてすてきなんだと思ってもらえるような、そんな作品にできたら」という言葉に集約されている。それぞれの登場人物が抱える過去や本心が少しずつ明らかになっていくという謎解き要素も、視聴者の心をとらえて離さない。

キャストに目を向けると、桜の明るくコミュ力が高いところは小芝自身のイメージとぴったりだ。仕事の熱量や真っすぐさも同様で、芝居に対するひたむきな思いが取材などを通じて小芝本人から感じることが多い。また、桜とバディを組む真を演じる大島にも注目。真の責任感の強さはAKB48の2期生としてグループを引っ張ってきた大島のリーダーシップに通じるし、しっかり者のようで意外と天然なところがある真のキャラクターも大島本人を彷彿とさせる。初共演の小芝と大島だが、最初の本読みの段階から既に絶妙な間合いを見せていたとのこと。見事なコンビネーションをぜひOAでチェックしてほしい。また、エリート刑事役で新境地を見せる阿部亮平や、クセ者キャラたちを演じる戸次重幸や半海一晃、高島礼子、吉田鋼太郎といった個性派キャストとのコミカルな掛け合いも、このドラマの見どころの一つになっている。

本作の舞台である「警視庁身元不明人相談室」は、警視庁に実際にある部署だという。劇中にはその仕事ぶりを描いたシーンも多く出てくるが、この世を去ってしまった人の気持ちを解読しそれを遺族に伝えるという仕事がいかに大変で尊いものかということも伝わってきた。公式サイトでうたわれている本作のキャッチフレーズは、「ありそうでなかった警察エンターテインメント」。“今までにない新しいドラマを見たい”という人には特におすすめしたい、スタッフ&キャスト渾身の意欲作だ。

番組情報

土ドラ9『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』
日本テレビ系
2024年7月13日(土)スタート
毎週土曜 午後9時

<出演>
小芝風花、大島優子、阿部亮平、柳美稀/戸次重幸、半海一晃/高島礼子、吉田鋼太郎

<スタッフ>
脚本:八津弘幸、佐藤友治
音楽:横山克
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:荻野哲弘、鈴木将大、本多繁勝(AX-ON)
演出:菅原伸太郎、大谷太郎 ほか
制作協力:AX-ON、アバンズゲート
製作著作:日本テレビ

<第1話あらすじ>
「あなたは誰?必ず家に帰してあげるからね」――。どこの誰かも分からない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰すことが仕事の『警視庁身元不明人相談室』。捜査官の三田桜(小芝風花)は、誰も行きたがらない地味な部署に自ら志願して配属された変わり者。10歳上の生真面目な同期・月本真(大島優子)とは性格も趣味もまるで正反対。顔を合わせれば言い合いばかりだが、一人でも多くの身元不明者を家族の元に帰してあげたい気持ちは一緒。そんな2人とは裏腹に、上司の利根川(吉田鋼太郎)や、堀口(戸次重幸)、武藤(半海一晃)ら相談室のメンバーは無気力で緊張感ゼロ…。
のんびりムードの相談室に、珍しく捜査一課と科捜研の若き両エース・手嶋(阿部亮平)と菜津(柳美稀)が捜査の協力を求めにやって来る。なんと、都内の中学校にあった人体骨格模型が本物の人骨だったのだ。鑑定の結果、その白骨は約1年前に亡くなった人のもので、殺人の可能性もあるという。「被害者の推定年齢は20代後半から30代の男性」。菜津の報告に、真は思わず息をのむ…。一方の桜は「やったりましょう!白骨遺体の身元、うちらが絶対突き止めましょう!」と、やる気満々。
その直後、事態は急転。中学校の理科教師・西川(坂本真)が、遺体を標本にするため薬品で白骨化させたことを認めたのだ。標本マニアの西川は、動物の死骸を探すために入った奥多摩の山中で、見ず知らずの男性、元バスケット選手・富田純也(浅利陽介)が崖から飛び降りるところを目撃。人間の標本を作る絶好のチャンスと見て、その遺体を持ち帰ったが「殺してはいない」という。
桜たちは、科捜研の早瀬所長(高島礼子)の協力を得ながら西川が持っていた遺留品を頼りに遺体の身元を突き止めることに成功。ところが、純也の妻(仁村紗和)は「違います、夫じゃありません」と、なぜか遺体の引き取りを拒否する。富田純也は本当に自殺なのか。家族が引き取りを拒否する訳は…。桜&真の年の差バディが真相究明に奔走する。

番組公式HP:https://www.ntv.co.jp/gohome
番組公式X&Instagram&TikTok:@gohome_ntv

©日本テレビ

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