『民王R』クランクアップ 遠藤憲一「間違いなく俺の俳優人生の中で一番大変でした!(笑)」大橋和也、あのも充実の笑顔

ドラマ
2024年12月09日
『民王R』
『民王R』

12月10日(火)に最終回を迎える遠藤憲一主演の火曜ドラマ『民王R』(テレビ朝日系 毎週火曜 午後9時~9時54分)のクランクアップレポートが到着した。

2015年7月期に金曜ナイトドラマ枠で遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された『民王』。作家・池井戸潤が2010年に発表した同名小説を初めてドラマ化し、現職総理大臣とおバカな息子の心と体が入れ替わるという大珍事を時にシニカルに、時にハートフルに描き、人気を博した。そんな『民王』が『民王R』として9年の歳月を経て再起動する。

前作『民王』で総理大臣・武藤泰山を演じた遠藤憲一が本作でも同役を演じ、泰山の書生・田中丸一郎太役で大橋和也、公設第一秘書・冴島優佳であの、警視庁公安部の刑事・猫田マモル役で山時聡真、さらに溝端淳平、満島真之介、岸部一徳らが共演する。息子と心と体が入れ替わってしまうという未曾有の事態に見舞われながらも総理大臣を務め上げ、まもなく政界を引退しようかという泰山に、再び総理の打診が…。そんな矢先、またしても“入れ替わり”という大珍事が襲いかかる。しかも、今回の“入れ替わり対象”は「全国民」。毎話泰山と誰かがランダムに入れ替わってしまうという奇想天外なストーリーが展開される。

メインキャスト陣の中でひと足早くクランクアップしたのは、泰山の書生・田中丸一郎太を演じた大橋和也。クランクイン当初は緊張しっぱなしだったという大橋も、キャスト陣のサポートもありすぐに“チーム泰山”のメンバーに解け込めたそう。「3か月間、毎回の撮影がほんまに楽しくて、もう終わんねやって名残惜しいです」と寂しそうな表情を浮かべ、「だから明日もここにいたいです、普通にいたらすみません(笑)」とボケると、遠藤からは「明日から、台湾!」となにわ男子のワールドツアーへと旅立つ大橋に素早いツッコミが入った。

秘書の冴島優佳を演じたあのもおなじみの総理執務室でクランクアップ。ファンから「珍しく楽しそうだね」と声をかけられるほど撮影現場が楽しかったことを明かし、「またどこかでご一緒できるように頑張りたい」と決意を新たにした。

続いてクランクアップしたのは、公安コンビの新田理&猫田マモルを演じた山内圭哉と山時聡真。山内は「もう少し皆さんといたかった」と別れを惜しみつつ、「今の時代に非常に必要なドラマなんじゃないかと。自分も含めて政治を考え直すような、そういう作品に出会えて本当に幸せでした」と感謝。クランクイン時はなじめるか不安だったと明かした山時も「家族のように迎え入れてくれてすごく居心地の良い現場で、いろいろなことに挑戦させていただいて、すごくいい経験になりました!」と感謝した。

そして、“永田町のプリンス”こと白鳥翼役の溝端淳平、泰山たちの前にラスボスとして立ちはだかる政治評論家の蓮沼清彦役の満島真之介も続々クランクアップ。溝端は「こうやってクランクアップですって言われて花束を渡されるということは、これが…つまり…クランクアップということなのかなと実感しております」と“白鳥節”を披露。「今日で言えなくなるのは寂しいですが、一生記憶に残るすてきな役になりました!」と語った。

一方の満島は「やっとギアが上がってきた頃にもう終わりなんですね」と寂しげ。蓮沼という人物を個性的なビジュアルから作り上げて臨んだ本作への並々ならぬ思いを明かしつつ、「僕が遠藤憲一さん、岸部一徳さんと初めてご一緒したのは『ドクターX~外科医・大門未知子~』のシーズン2。あのとき、監督の厳しい指導についていくだけで必死で、最後まで心折れずにやり切れたのは遠藤さん、岸部さんのおかげでした。こうしてまたご一緒できる幸せをかみ締め、あの時の恩返しができるように頑張りました」と、2人への感謝も述べた。

そして、今作では旅先から折に触れて泰山のピンチを救った元秘書・貝原茂平役の高橋一生もクランクアップ。「9年ぶりの『民王』でしたが、まるで昨日のことのようにお芝居ができたのは皆さんのおかげです。また皆さんにお会いできますように」と笑顔を見せた。

武藤泰山役の遠藤憲一、盟友の官房長官・カリヤンこと狩屋孝司を演じた金田明夫、民政党のドン・二木正一役の岸部一徳は同じ日、同じ場所でクランクアップ。ひと足先にアップした金田は「みんなが本気でアホやって、熱演して、久々に感動した作品でした。きっと後世に語り継がれると思います」と『民王R』への愛を激白。9年のときを経て再び演じた“カリヤン”への強い思いも明かした。

泰山にとって“目の上のたんこぶ”であり、泰山を総理大臣の座へと押し上げた張本人でもある二木を演じた岸部からは「新しいドラマに出会ったな、と実感しました。ドラマだけでなく、音楽も映画もそうですが、何かが変わっていくときにはそのきっかけになるものがあり、この作品はその“きっかけ”になるんじゃないか」と、出演者としてだけでなく、一視聴者としての冷静な分析が。

そして、そんな岸部からのうれしい言葉ももらい、クランクアップを迎えた遠藤は、「時代の流れの先頭をいく作品になれた、という言葉は本当にうれしかったです」と喜びつつ、「この作品は間違いなく俺の俳優人生の中で一番大変でした!(笑)でもこの歳でこんなに変化に富んだ役をいただけるのは、ものすごく幸せなことで、のちのち、『俺、あのとき幸せだったな』って思い返す作品になると思います」と笑顔で胸を張った。

遠藤憲一 コメント

岸部一徳さんからの「時代の流れの先頭をいく作品になれた」という言葉は本当にうれしかったです。ありがとうございます。
この作品は間違いなく俺の俳優人生の中で一番大変でした!(笑)いっぱいいっぱいになって監督やスタッフの皆さんにたくさん迷惑もかけたこともありました。でもこの歳でこんなに変化に富んだ役をいただけるのは、ものすごく幸せなことなんだと途中から思い始めて、感謝しながらやっていました。のちのち、『俺、あのとき幸せだったな』って思い返す作品になると思います。ありがとうございました!

大橋和也 コメント

最初のクランクインのシーンが泰山と二木先生の会食のシーンだったんですけど、本番になったとき、その空気感にちょっと圧倒されて、やっていけるのかなと思ったんです。でもエンケンさんはじめ皆さんが僕を楽しませてくれたり、率先してお話ししてくださったので、3か月間、毎回の撮影がほんまに楽しくて、なんか今、もう終わんねやって名残惜しいです。だから明日もここにいたい(笑)。明日も普通にふらっといたらすいません(笑)。
(遠藤から「明日、台湾!」とツッコミ)
本当にそれぐらい来たい気持ちがあるので、いずれまた皆さんと一緒にお仕事できるように頑張ります! またよろしくお願いします。ありがとうございました!

あの コメント

監督さん、スタッフさん、キャストの皆さんのおかげで本当に楽しくて、ファンの方にも「珍しく楽しそうだね」って言われるくらい、ほんとに楽しくて、作品自体も一視聴者として楽しませてもらいました!
またどこかでご一緒できるように頑張りたいです。ありがとうございました!!

第8話(最終回・12月10日(火)放送)あらすじ

ついに動き出した民政党のドン・二木正一(岸部一徳)。民政党を離党して新党「本家民政党」を立ち上げ、武藤泰山(遠藤憲一)率いる武藤内閣に不信任案を突きつけたのだ。「本家民政党」は民政党の4割の議員を取り込み、さらに二木はスキャンダルで切り捨てかけた“永田町のプリンス”白鳥翼(溝端淳平)をも仲間に引き入れようとしていた。

このままでは不信任案が可決され、内閣総辞職か解散総選挙を選ぶことになる泰山。しかし泰山は官房長官の狩屋孝司(金田明夫)や書生の田中丸(大橋和也)らに「国民を信じる」と宣言し、解散総選挙に打って出ることを決める。

時を同じくして、泰山に関する暴露や陰謀論の動画配信を世に放っていた覆面配信者が政治評論家の蓮沼清彦(満島真之介)だったことも判明。いよいよその仮面を脱ぎ去り、新党「ネオニッポン」の旗揚げと政界進出を表明する。「こんな泡沫政党は相手じゃない、あくまで敵は『本家民政党』だ」と息巻く泰山に、秘書の冴島優佳(あの)は不安そうな表情を浮かべ…。

優佳の不安が的中したのか、民政党vs本家民政党の一騎打ちと見られた選挙戦はネオニッポンも加えた三つどもえの様相を呈してくる。アイドルや元アナウンサーなど有名人を続々出馬させる戦略でネオニッポンは一躍、一大政党に。時流を読んだ二木は、ネオニッポンの蓮沼に近づき、ある提案を持ちかける。

そんな中、公安の新田理(山内圭哉)が、一連の入れ替わりの黒幕とみられるナリタカンパニーの成田崇彦(中村育二)の身柄を拘束し、対策本部に連れてくる。対面した泰山は、成田から衝撃の事実を告げられ…。

やがて真の黒幕が動き出し、裏切り者の正体が明らかに。そして入れ替わりテロは思いもよらぬ方向へと進んでいく。

番組情報

『民王R』
テレビ朝日系
毎週火曜 午後9時~9時54分

<出演>
遠藤憲一、大橋和也(なにわ男子)、あの、山時聡真 ほか

<スタッフ>
Inspired by 池井戸潤『民王』(文春文庫・角川文庫)
脚本:加藤陽一、後藤賢人 ほか
監督:草野翔吾、山本大輔、佐藤恵梨子
音楽」井筒昭雄
エグゼクティブプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、田中真由子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日

©テレビ朝日

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