鈴鹿央士と松本穂香がW主演を務める月9ドラマ『嘘解きレトリック』(フジテレビ系 毎週月曜 午後9時~9時54分)の最終話(12月16日(月)放送)に、加藤小夏、兼光ほのか、福山翔大の出演が決定した。
本作は、「別冊花とゆめ」(白泉社)で2012年から2018年まで連載されていた都戸利津の同名コミックをドラマ化。鈴鹿央士演じる“やたら鋭い観察眼を持つ借金まみれの貧乏探偵”と、松本穂香演じる“ウソを聞き分ける奇妙な能力者”の異色コンビが「ウソ」と「マコト」が入り交じる綾糸のごとき難事件を解決していくレトロモダン路地裏探偵活劇。『ガリレオ』シリーズ(2007年~2022年)の演出・西谷弘とプロデュース・鈴木吉弘がタッグを組む。
物語の舞台は昭和初期の九十九夜町(つくもやちょう)。生まれ育った故郷の村を出た浦部鹿乃子(松本)であったが、空腹で行き倒れたところを貧乏探偵の祝左右馬(鈴鹿)に助けられる。鹿乃子は“人のウソが聞き分けられる能力”をもっており、そのために人々から疎まれてきたが、左右馬はその能力を「探偵として素晴らしく便利」と言い、行く当てのない彼女を探偵助手として受け入れる。
12月16日(月)放送の最終話に加藤小夏、兼光ほのか、福山翔大の出演が決定。加藤が演じるのは、祝探偵事務所に住むことになった謎の女性・青木麗子。左右馬が家賃を滞納中の大家さんが、思い詰めた様子の麗子を発見。見知らぬ女性を住まわせることに気乗りしなかった左右馬だが、“事務所にしばらく置いてあげれば、たまっている家賃をなしにしてあげる”という大家さんからの手紙を読んだ左右馬は、「鹿乃子くん、(麗子に)居ていただきましょう」と快諾する。鹿乃子も同意するものの、新たな同居人として突然現れた美女・麗子の挑発によってなにやら波乱の予感が…。そして鹿乃子は、「青木麗子」という名前から何から、彼女が話す自分自身のことは全てうそだと分かり、さらに困惑。鹿乃子は麗子と2人きりで話す中で、失恋をして家を出てきたのではないかと推理する。
加藤は、桂正和原作の人気コミックの実写ドラマ『I”s』(2018年/BSスカパー!・スカパー!オンデマンド)で、約700人が参加したオーディションから、物語のカギを握るヒロインのうちの一人に抜てきされ、連続ドラマデビュー。その後は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)で大河ドラマ初出演、2度目の桂正和原作ドラマ『ウイングマン』(2024年/テレ東系)でもヒロインに抜てきされた。さらには映画にも数々出演。話題の映画「身代わり忠臣蔵」や来年公開の映画「BLUE FIGHT 蒼き若者たちのブレイキングダウン」にも出演が決まっているなど、今後が期待される若手女優の一人。そんな加藤は本作が月9ドラマ初出演となる。
兼光が演じるのは、大きなお屋敷を構える槇原家の令嬢・槇原鈴乃。鈴乃は新聞の「尋ね人」の欄に“蘭子”という女性を探すための記事を出していた。左右馬は、新聞からこの記事のページだけを麗子が抜き取っていたことに気づき、「尋ね人」に載っている“蘭子”が麗子の本当の名前なのではないかと推理。左右馬と鹿乃子が鈴乃に会って“蘭子”の写真を見せてもらうと、麗子の顔と一致する。鈴乃の話によると、“蘭子”は鈴乃と同い年で、身寄りがなく住み込みの女中として槇原家にやってきた。2人は本当の姉妹のように楽しく過ごしてきたが、ある日“蘭子”が突然家を出て行ってしまったことに困惑しているという。
兼光は、芸術監督・野田秀樹が立ち上げた「東京演劇道場」2期生メンバーとなり、本格的に俳優活動をスタート。そこで磨かれた演劇スキルが評価され、松本潤、長澤まさみ、永山瑛太らの舞台『NODA・MAP第27回公演「正三角関係」』に出演。また、Netflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』(2024年)や、映画『遺書、公開』(2025年1月公開)など、話題の映像作品にも出演している。そんな兼光の地上波ドラマ出演は、『17才の帝国』(2022年/NHK総合)、『軍港の子~よこすかのクリーニング1946~』(2023年/NHK総合)に続いて3作目で、本作が民放ドラマ初出演となる。
福山が演じるのは、鈴乃と一緒に“蘭子”という女性を探す鈴村柾。槇原家の近所にあるテーラーの息子で、鈴乃に勉強を教えに槇原家にたびたび来ていた。その頃に、蘭子とも出会い、彼女は頭が良かったので、鈴村家の営むテーラーで柾と一緒に働いてもらっていた。お客さんや従業員からの評判もよかったが、10日前に“蘭子”が姿を消すことに。左右馬は“蘭子”が家出する理由を探っていくと、ひと月前に鈴乃と柾の結婚が決まっており、明日が結納となっていた。常に柾と一緒に居たのは“蘭子”だったと振り返る鈴乃は、「蘭子を苦しめるくらいならば、柾さんとの結婚を辞めたい」と言い放ち…。
福山は、映画「クローズEXPLODE」(2014年)のオーディションをきっかけに芸能界入り。エキストラから下積みを経て、着々とキャリアを重ね、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(2017年)、『青天を衝け』(2021年)や、『MIU404』(2020年/TBS系)、『恋はDeepに』(2021年/日本テレビ系)、『刑事7人 SEASON9』(2023年/テレビ朝日系)、『それぞれの孤独のグルメ』(2024年/テレ東系)など各局のドラマに引っぱりだこ。今年公開された映画「若き見知らぬ者たち」ではメインキャストとして、総合格闘技に明け暮れる選手を熱演した。そんな福山は『恋仲』以来、9年ぶりの月9ドラマ出演。鈴鹿とは土ドラ『クロステイル~探偵教室~』(2022年/東海テレビ・フジテレビ系)以来の共演となる。
加藤小夏 コメント
キャストの皆さん、スタッフの皆さんが第1話から今まで大切につなげてきた気持ちを感じながら、撮影現場を過ごしています。鈴鹿さん演じる左右馬先生と松本さん演じる鹿乃子ちゃんのお2人と一緒に過ごす時間は緊張感と穏やかさが絶妙に相まって不思議な感覚です。蘭子としても私としても貴重な経験をさせていただいています。“ウソ”の解釈は人それぞれあると思いますが、私はこの作品を通して“ウソ”をいつもとは違う角度から見られるようになりました。きっと皆様も見ていただけたらその意味が分かると思います。お楽しみに。
兼光ほのか コメント
槇原鈴乃役を演じさせていただきます、兼光ほのかです。中学生の頃から愛読していた漫画「嘘解きレトリック」に出演できること、本当に夢のようです。華やかな着物を身にまとうたび、鈴乃の暮らすきらびやかな日常や、槇原家の一員としての責任を感じました。初めての民放ドラマで緊張しておりますが、鈴乃の魅力を少しでも皆様にお届けできるよう、ひとつひとつ丁寧に演じてまいります。よろしくお願いいたします!
福山翔大 コメント
歴史深い月9に再び出演させていただけること、とても光栄です。人はなぜウソをつくのか。その問いに対する1つの答えが最終話には描かれていて、脚本を読み進めながら目頭が熱くなりました。久しぶりに鈴鹿さんとご一緒できることもとても楽しみです。鈴村柾として昭和初期の時代までタイムスリップしたいと思います。皆様、ぜひご覧ください!
最終話(12月16日(月)放送)あらすじ
稲荷の掃除をして帰って来た祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)。二人が探偵事務所に戻ると、女性に声をかけられる。女性は行き場所も金もなく困っていたら、祝探偵事務所の大家に会い、事務所に住んで良いと言われたと話す。鹿乃子の耳には女性の言葉にウソは聞こえなかったが、左右馬は泊まる部屋がないと渋る。すると、女性は大家からだと左右馬に手紙を渡した。手紙には“彼女を泊めたらたまっている家賃をなしにする”とあった。事務所に見知らぬ女性が泊まることに不安を感じる鹿乃子だが、左右馬が断るはずもない。話がまとまると、女性は二人に青木麗子(加藤小夏)と名乗る。
左右馬たちが麗子を連れて「くら田」に行くと、店にいた六平(今野浩喜)が麗子を見て美人だなどと褒めそやし酒をくみ交わし始めた。二人の会話を聞いていた鹿乃子は、麗子が自身の境遇を話す言葉にうそを聞く。そんな中で急に左右馬が鹿乃子に「鈴蘭って、夏の花だよね?」と尋ねる。梅雨前に咲く花だと答える鹿乃子。左右馬は麗子がしていた冬用の手袋に鈴蘭の刺繍がある事を疑問に思ったようだ。
事務所に帰った左右馬は麗子に早く出ていってもらうための作戦を画策。そこで左右馬は、まず「青木麗子という名前、うそですよね?」と麗子に突きつける。彼女は否定せず「本当の私は誰にも秘密」と返し、自分自身のことを全てうそで語る。そんなところに、端崎馨(味方良介)が来て左右馬を連れ出す。麗子と二人きりになった鹿乃子は、話すうちに、どうやら麗子は失恋をして家を出てきたのではないかと推理する。
番組情報
『嘘解きレトリック』
フジテレビ系
毎週月曜 午後9時~9時54分
出演者:鈴鹿央士、松本穂香、味方良介、片山友希、大倉孝二、磯山さやか、今野浩喜、村川絵梨、櫻井淳子、杉本哲太、若村麻由美 ほか
原作:都戸利津「嘘解きレトリック」(白泉社・花とゆめコミックス)
脚本:武石栞、村田こけし、大口幸子
演出:西谷弘(『ガリレオ』シリーズ、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』『あなたがしてくれなくても』『シャーロック』ほか)、永山耕三(『シャーロック』『モンテ・クリスト伯~華麗なる復讐~』『人は見た目が100パーセント』ほか)、鈴木雅之(『マスカレードホテル』シリーズ、『HERO』シリーズほか)
プロデュース:鈴木吉弘(『ガリレオ』シリーズ、『この素晴らしき世界』『電車男』ほか)、狩野雄太(『366日』『知ってるワイフ』『スタンドUPスタート』ほか)
制作協力:AOI Pro.
制作・著作:フジテレビ
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