

広瀬すずが主演を務める金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)で、主人公・山下心麦(広瀬)の父親・春生を演じるリリー・フランキーのインタビューが到着した。
本作は、浅見理都の同名漫画を原作に、クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘・心麦(広瀬)が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が…事件の真相に迫るとき、現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく。
3月7日に放送された第7話で、過去に林川一家6人が殺害された東賀山事件で生き残っていた林川歌と心麦が同一人物だと明かされた。春生はどんな思いで心麦とここまで接してきたのか。父親役を演じたリリーが感じた思いとは。
リリー・フランキー インタビュー
◆どんな思いで春生は心麦を育てていたと思いますか?
春生さんは本当に愛情深いですよね。第1話を見た(弁護士・松風義輝役の)松山ケンイチさんから「心麦に対するお父さんが本当に優しく見えた」と言ってもらえたんです。春生さんと、奥さんの静香(仙道敦子)さんの2人が歌を引き取ってから、すごく愛情深く育てたんだろうなと。だから、春生さんを信じて突き進む純真な性格を持つ心麦が育ったのかなと思います。そんな心麦はすずさんだけでなく登場するときの設定年齢に応じた子役の方が演じてくれているんです。春生さんとして、どの(年齢の)心麦と一緒にいても同じ感情を持つようにしています。
◆ここまでの放送で印象に残っているシーンはありますか?
やはりすずさんと屋台でラーメンを食べるシーンですかね。すずさんのクランクインでもありましたし、結構時間を掛けて撮影したのですごく記憶に残っています。ここまでの放送ですずさんと同じシーンがほぼなかったので、オンエアで「そうか、こんなに心麦はお父さんに愛情を持ってくれているんだな」と実感することもあります。
そういえば、先日イギリス・ロンドンにいたときに、どうしても放送が気になって日本語で『クジャクのダンス、誰が見た?』で検索しても出てこなくて…。そのとき、スタッフパーカーに入っている「Who saw the peacock dance in the jungle?」を思い出して、無事に現地で4話を見ることができました。
◆「信じること」が本作のテーマですが、リリーさんが何かを信じるときに大切にしていることは?
自分のことすら信じられないから、ほとんどのことを信じていないんでしょうね。そうやって警戒心が強くても、知らないうちに信じていることもあるんです。信じることって、何なんですかね?
◆視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
これまでこういったエンターテインメント系のサスペンス作品に参加する機会が少なかったので、演じていてとても新鮮な気持ちでいっぱいです。まさか自分が演じる役が亡くなったことをきっかけに物語が進むような作品だとは思いませんでしたが(笑)。
視聴者の皆さんも犯人考察をしてくださっていますよね。その考察を聞いてみると、僕たちが楽屋で話していたり、1人でぼーっと妄想していることとは違う視点を持っていて、とても面白いなと思います。犯人が分からないまま進んでいますが、実はいろんな家族の話が描かれています。そういったところにハマったのか、僕の友人の中学生の息子も夢中になって見てくれているようです。そうやって皆さんの日常の中で『クジャクのダンス、誰が見た?』が少しでも話題になっていたら、テレビドラマとしての役割は果たせているのかなと思います。
番組情報
金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』
TBS系
毎週金曜 午後10時~10時54分
<出演者>
山下心麦…広瀬すず
松風義輝…松山ケンイチ
波佐見幸信…森崎ウィン
阿南由紀…瀧内公美
秋貞隆雄…絃瀬聡一
赤沢守…野村康太
ありさ…清乃あさ姫
西陣誠…斉藤優(パラシュート部隊)
染田進…酒井敏也
遠藤友哉…成田凌
遠藤力郎…酒向芳
遠藤友哉…成田凌
赤沢正…藤本隆宏
赤沢京子…西田尚美
山下静香…仙道敦子
木村なつ美…原日出子
山下春生…リリー・フランキー
神井孝…磯村勇斗
<スタッフ>
製作:TBSスパークル TBS
原作:浅見理都「クジャクのダンス、誰が見た?」(講談社「Kiss」所載)
脚本:金沢知樹(『半沢直樹』「サンクチュアリ -聖域-」「サバカン SABAKAN」)
プロデュース:中島啓介、内川祐紀、丸山いづみ
演出:田中健太、青山貴洋、福田亮介、棚澤孝義
主題歌:Ado「エルフ」(ユニバーサル ミュージック)
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