

上川隆也主演の水10ドラマ『問題物件』(フジテレビ系 毎週水曜 午後10時~10時54分)がクランクアップを迎え、キャスト陣のコメントが到着した。
本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー。原作は、今年公開された映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」(東宝)の脚本などを手がけた作家・大倉崇裕の「問題物件」「天使の棲む部屋」(いずれも光文社)。主演の上川が黒づくめの服に黄色のジャケットを羽織った独特な雰囲気を持つ謎の男・犬頭光太郎、内田理央がヒロインで不動産会社に勤務するOL・若宮恵美子、宮世琉弥が不動産会社の販売特別室室長で恵美子(内田)の上司で、愛犬の犬太(いぬた)にだけは心を許している大島雅弘を演じる。
最初にクランクアップを迎えたのは、キャスト、スタッフだけでなく視聴者の心もわしづかみにした犬太(いぬた)役のコラレ。彼女のラストシーンは、若宮恵美子(内田理央)、大島雅弘(宮世琉弥)と散歩をするシーン。スタッフから「このシーンをもちましてコラレさんオールアップです!」の声がかかると、犬太の相棒・大島を演じた宮世からおやつとおもちゃのご褒美が。撮影の合間を縫い仲を深めてきた2人は、最後まで息ぴったりの様子を見せた。
続いて、大島不動産販売社長・大島高丸を怪演した船越英一郎が撮了。2時間ドラマやサスペンスドラマには欠かせない存在で、“2時間ドラマの帝王”の異名を持つ船越は、帝王の名にふさわしいある場所でオールアップ。犬頭光太郎(上川隆也)と対峙するシーンがラストカットに。クランクイン前、上川と久しぶりに共演することについて「演じる高丸とどう絡んでいくのか楽しみ」だと語っていた船越。しかし、敵対する役柄だったこともありなかなか同じシーンはなく、「上川くんとご一緒できると思って楽しみにしていたら、最終回とその前にワンシーンずつしかないという…(笑)」と、ちゃめっけたっぷりのコメントで現場を和ませ、「でも、大島高丸を楽しく演じさせていただきました!とても楽しい現場でございました。ありがとうございました」と締めくくった。
次に撮了を迎えたのは、本作のムードメーカーで、犬頭や恵美子と“ワンチーム”で奮闘してきた探偵・有村次郎を演じた浜野謙太。おなじみの喫茶店シーンでクランクアップを迎え、上川から花束、内田からプレゼントを渡されると、「和気あいあいとしていて楽しくて。お芝居やっていて、とても面白かった現場でした!」と振り返った。浜野が作り上げた有村というキャラクターが存分に発揮された、笑顔のクランクアップとなった。
販売特別室室長代理・片山芳光を好演した本多力は、犬頭が姿を消し、問題調査に1か月も要するようになった恵美子とのシーンでクランクアップ。撮影を振り返り、「朗らかで楽しい現場でした。もっと現場に来たかったです」とコメント。さらに、片山最後のせりふについて「最後の最後に“ぐぬぬ”というすてきなせりふを言わせていただきました。ありがとうございました!」と、ユーモアを交えて締めくくった。
“ワン”チームメンバーラストに撮了を迎えたのは、宮世、内田、そして主演の上川。人見知りで心を開ける相手が犬太(コラレ)しかいなかったが恵美子たちと出会い大きく成長するさまを丁寧に演じた大島役の宮世。最初は不安もあったようで「こんなにコメディー色の強い作品は初めてだったので、最初はとまどっていた」と率直な思いを告白。続けて「でも、最後は有村さんの仲間に入れて、コメディーの一員になれたのでよかったです」と振り返った。
続いて、物件に対する愛情が人一倍強く、犬頭との凸凹コンビ感がくせになるヒロイン・若宮を演じた内田が笑顔でクランクアップ。どんな時も笑顔で、チームの癒やし的存在だった内田も最初は不安だったようだが、「初日に犬頭さんと会った時、何も考えず、ただひたすら現場にいること、役を生きることでいいんだと思ってから気が楽になりました。今後の人生で、これ以上楽しい現場あるかなと思うくらい毎日笑っていました」と、内田らしい満点の笑顔でコメントした。
そして、本作の主人公で、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を持つ“謎の男”犬頭を、ユーモアたっぷりに熱演した上川は、内田、宮世、そして全スタッフに見守られながらクランクアップ。放送回数を重ねるごとにユーモア度を増し、ミステリーの中にもコメディー色を色濃く表現し続けた上川。撮影を振り返り、「この作品に出会えたこと、愛すべきキャラクター、共演者に出会えたこと、幸運という以外の何物でもないと思っています。短い間ではありましたが、本当にありがとうございました」と締めくくり、およそ4か月にわたる撮影の全行程を終えた。
上川隆也 コメント
お疲れさまでございました。今日で終わる気がしない、また明日も撮影がありそうだと内田さんともお話をしていました。でもこれが、今の僕の偽らざるこの作品に対する名残なんだと思います。この作品に出会えたこと、愛すべきキャラクター、共演者、スタッフの皆さんに出会えたこと、幸運という以外の何物でもないと思っています。短い間ではありましたが、本当にありがとうございました。
内田理央 コメント
お疲れさまでした!最初に恵美子の役をいただいた時は、どうやって演じようと不安だったのですが、初日、上川さん演じる犬頭さんに会って。これは何も考えず、ただひたすら現場にいること、役を生きることでいいんだと思ってから気が楽になりました。この3か月、本当に楽しかったです。今後の人生で、これ以上楽しい現場はあるのかなと思うくらい、毎日笑っていました!本当にありがとうございました!
宮世琉弥 コメント
こんなにコメディー色の強い作品は初めてだったので、最初はとまどっていたんですけど、最後は僕も有村さんの仲間になれて、コメディーの一員になれてうれしかったです。上川さん、内田さんとご一緒させていただき大変勉強になりました!ありがとうございました!
浜野謙太 コメント
最初の衣装合わせの時に、“有村さんはあんまり決まっていません!”と言われ、“やべえ、どうしよう”と思ったんですけど(笑)、でもそのおかげで、いろんなことを考えられました。初日に監督と話せて、有村というキャラクターを広がった気がします。それがめちゃくちゃ楽しくて、現場でも上川さん、内田さんが、有村のあの感じをどんどんやっていいぞ!という空気感を作ってくださって。本当に楽しい現場でした。お芝居やっていてめっちゃ面白い現場で、忘れられない撮影の日々でした!
本多力 コメント
お疲れさまでした!楽しくて、朗らかな現場で。もっと現場に来たかったです。最後の最後に“ぐぬぬ”というすてきなせりふをやらせていただき、ありがとうございました!
船越英一郎 コメント
大島高丸を楽しく演じさせていただきました!上川くんとご一緒できると思って楽しみにしていたら、最終回とその前とワンシーンずつしか一緒の撮影はないという…(笑)。でも皆さんとご一緒できて楽しい現場でございました!またお会いしましょう!! ありがとうございました!
最終話(3月26日(水)放送)あらすじ
犬頭光太郎(上川隆也)が姿を消してから1か月がたった。犬頭がいなくなってからというもの、若宮恵美子(内田理央)は、外出するようになった室長の大島雅弘(宮世琉弥)と共に調査依頼に取り組んでいたが、一件の解決に1か月もかかり、片山芳光(本多力)からはこのままじゃ販売特別室の存続も危ぶまれると嫌みを言われる始末。そして、有村次郎(浜野謙太)もまた犬頭がいなくなったことに悲しみを募らせていた。
ある日、大島家の近くで年配の女性がバイクにひかれそうになるところを目撃した恵美子。すんでのところで助かったその女性を見て、驚く雅弘。彼女は、3年ほど前まで雅弘のお世話をしてくれていた元家政婦の薦田恵美子・通称「えみちゃん」(浅野ゆう子)だったのだ。えみちゃんは自分の命がもうわずかだと考え、雅弘を一目見ようと大島家に訪れていた。その理由は、えみちゃんの住んでいるサービス付き高齢者向け住宅“アストラ”の中にある「終の部屋」が原因だった。話を聞くと、203号室の住人が亡くなり、次に303号室、そして403号室と、次々に死者を出しているという。死因はすべて心不全。「天女の呪い」のせいで○○3号室の住人が亡くなっていると怖れるえみちゃんは、いよいよ次に、自分の住む503号室にお迎えが来るはずだとつぶやく。恵美子と雅弘は、えみちゃんを救うため、二人で協力して調査をすることに。
アストラに訪れた恵美子と雅弘を迎えるえみちゃん。スタッフの津島誠(渋谷謙人)と西茉由香(星乃夢奈)の話を皆で聞いていると、奥からある人物が現れて…。
番組情報
『問題物件』
フジテレビ系
毎週水曜 午後10時~10時54分
<出演者>
上川隆也、内田理央、宮世琉弥 ほか
<スタッフ>
原作:大倉崇裕『問題物件』『天使の棲む部屋 問題物件』(光文社文庫刊)
脚本:松田裕子(『ごくせん』シリーズ、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』 他)
演出:紙谷楓(『わたしのお嫁くん』『スノードロップの初恋』『彼女はキレイだった』)
プロデュース:江花松樹(フジテレビ)(『ビリオン×スクール』、『クライムファミリー』、『うちの弁護士は手がかかる』ほか)
プロデューサー:貸川聡子(共同テレビ)(『福家警部補の挨拶』『警視庁いきもの係』『忍者に結婚は難しい』ほか)
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
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