大ヒット中のマーベル・スタジオ最新作『ドクター・ストレンジ』で、ラスボスであるドルマムゥをドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが演じていることが明らかになった。
ドルマムゥは、ストレンジの宿敵であるカエシリウスが“不老不死”を追い求め、“闇の魔術”に手を染めるきっかけとなった存在。その力は想像以上に強大で、ストレンジの魔術の師匠エンシェント・ワンもかなわないほど。地球を含めた全世界を我がものにしようとしている“純粋な悪”というキャラクターだ。
主人公ドクター・ストレンジに加え、ラスボスであるドルマムゥを演じたカンバーバッチは「ちょっと気恥ずかしいですが、あれは私のアイデアでした。そしてこのアイディアを制作陣が気に入ってくれて実現したのです」と驚きの事実を告白。カンバーバッチはドルマムゥの声を演じるだけでなく、フェイスモーションキャプチャーによって、その強大な悪役の表情も演じているという。
つまり、カンバーバッチの顔の動きから作られたドルマムゥとドクター・ストレンジが相対するシーンは、カンバーバッチVSカンバーバッチ。最後の敵であるドルマムゥを演じた理由について、カンバーバッチは「最後のボスですから、単純な“悪役”にしたくなかったのです。そのためにストレンジがかつて上から目線で傲慢だった頃のエゴを最後のボスに反映することで、より深みが出ると思いました」と語り、「こんなことを考えたのは、私にとっては初めてのことでした」と役者人生初のチャレンジだったことを明かしている。
自分を相手した演技は「とても不思議な体験でした」と語るカンバーバッチ。だが、このラストシーンをよりドラマチックにするために、自身が演じるストレンジとドルマムゥのお互いの狙いや意志は何か?そして互いがぶつかり合った時のドラマはどこにあるのか?面白味はどこか?などを何度も何度も監督と話し合ったという。
カンバーバッチは、自身のアイデアから生まれたこのシーンに関して「ロサンゼルスのワールド・プレミア試写会の時に初めて観たのですが、完成した映像の素晴らしさと驚きに、しばらく席から立てなくなりました。これまでに映画を観てくれた人々も口々に、そのすごさを証言してくれています」と手応えを語っている。
『ドクター・ストレンジ』
全国公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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