松坂桃李×菅田将暉W主演「キセキ ーあの日のソビトー」(公開中)。兄弟、家族の絆が描かれる本作において、松坂演じるジン、菅田演じるヒデと小林薫演じる父・誠一との場面写真が解禁された。
厳格な父と優しい母のもとに生まれたジン(松坂)とヒデ(菅田)の兄弟。音楽で生きていくことを決意したジンは、音楽を一切認めず息子たちにも人を助ける仕事に就いてほしいと願う父・誠一(小林)との衝突から家出し、ヒデはその望みに報いようと努力するが、仲間と音楽の魅力に純粋に引き寄せられていく。そんな中、ジンは弟・ヒデの思いと自身の願いを実現させるために考え出した秘策、それが“メンバーの顔出し一切NGでCDをリリースすること”だった。“顔出し無し”とは、歯医者との両立のため、そして怖い父親対策だったという。
劇中には、誠一がジンを殴る、ジンに掴みかかるのを母親が割って入って止める、さらには日本刀を手にするなど恐ろしい修羅場が多数登場するが、ジンとヒデがそれぞれ父親と1対1で話すシーンでは、決まって父の背中とその前で正座をしている2人の姿が。驚くことに、これは台本にも書かれておらず、松坂と菅田が打ち合わせたわけでもないそうで、松坂も「後で(菅田の正座しているシーンを観て)驚きました。僕も菅田も小林さんの威厳のある父親感に圧倒されたのかもしれません」と語り、「2人が改めて兄弟なんだと実感できました」と、意識せずとも兄弟だと感じられた菅田との“キセキ”の瞬間を明かす。
父親役の小林は「息子たちから見た父親は怖い人だったかもしれないけど、昭和的な男は『人生は厳しいもんだ』というところで生きているから、他人に対しても厳しく接さざるを得ないんだと思う。そういう一面も感じてもらえたらいいですね」と。そんな父親と対照的に、天性の明るさで妻として夫の考えを尊重しつつ、音楽の道を進む2人の息子を優しく見守る母親は、麻生祐未が演じている。父親の存在について「ジンは“親に認めてもらいたい”という思いもあったのかなと思います」と、俳優業に反対した父親と喧嘩して家を出たという似た経験を持つ自分自身と重ねる松坂。菅田は「二兎を追うものが二兎を得てしまったすごい人たちの話。でも本当にすごいのは、それが両親のことを1番に考えた選択ということ。僕はそこに、希望を感じました」とコメントを寄せるように、“顔出し無し”でデビューした息子たちへの父の思いや親子関係の変化がどのように描かれるかも注目したい。
「キセキ ーあの日のソビトー」大ヒット公開中!
配給:東映
公式サイト:http://kiseki-movie.com/
©2017「キセキ -あの日のソビト-」製作委員会