AKB48グループメンバーが岩手、宮城、福島の被災地を訪問「誰かのために」プロジェクト

エンタメ総合
2017年03月06日

「誰かのために」プロジェクト AKB48グループメンバーが「誰かのために」プロジェクトの一環として、3月4日に岩手、宮城、福島の各県の被災地を訪れ、ライブなどを行った。

 2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、AKB48グループは「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、義援金の募集や定期的な被災地訪問活動など、被災地への復興支援活動を継続的に行ってきた。震災発生から間もなく6年となるこの日、AKB48グループのメンバー47名が、岩手、宮城、福島の各県の被災地を訪問した。2011年5月から行われてきた被災地訪問は、63回目となる。

 各会場で行われるイベントの前には、メンバーが犠牲者への献花と1分間の黙とうを行った。夕方からは、小学校や体育館など、各会場でライブ形式でのイベントを開催。「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」などのシングル曲や、震災復興応援ソングである「掌が語ること」などを披露した。

 ライブのほかには、各会場を電話でつないでメンバーがそれぞれの様子を報告し合ったり、じゃんけん大会でメンバーのサイン色紙をプレゼントしたりと、地元の人々や各地から集まった多くの人々と楽しいひとときを過ごした。終演後には、記念撮影会やハイタッチ会も行われ、最後まで地元の人々と触れ合った。

 3月11日(土)には、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48が各劇場やイベント会場で復興支援特別公演を行う(HKT48はAKB48劇場、NMB48は京セラドーム大阪にて開催)。

<メンバーコメント>

【岩手県】

■AKB48・佐藤七海

初めて岩泉町に来たのですが、東日本大震災や去年の台風の影響もあったことを知っていたので、初めて来た岩泉町だからこそ「いつもよりも、もっと素晴らしいステージをお見せしたい」と思っていました。
私はチーム8岩手県代表として被災地訪問をさせていただく機会が何度かありましたが、今日は皆さんが盛り上がってくださったおかげで、いつも以上に私たちのほうが元気をいただいたような気がします。
歌唱中に皆さんと目が合った瞬間、皆さんの笑顔を見て、私も笑顔になりましたし、そのことに感動しました。
これからも、もっと皆さんの笑顔を見られるように、AKB48として頑張っていきたいと思います。

■NGT48・北原里英
小本小学校に来る道中、昨年の台風の被害を受けてた地区を見てきました。
今日は、しっかり復興が進んでいるというシンボルでもある小本小学校の新しい校舎の力強さを見られたことで、「人間は負けないんだ!」と感じました。
小さなお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで、皆さん元気いっぱいで、とてもうれしかったです。
『「365日の紙飛行機」を皆さん一緒に歌ってください』ってお願いしたら、会場の皆さん全員が歌ってくださったんです。
昨年まではこの歌を被災地訪問で歌うという機会があまりなかったので、AKB48グループとして「皆さんに歌を届けることができているんだ」と実感できたことに、心から感動して、泣きそうになりました。
震災から6年経っているということに驚きはありますが、被災地訪問の活動を続けられているとこともうれしく思います。
こうやって新しく校舎が出来たりと、復興が進んでいる場面を見ると、やっぱり「うれしいな」と思うその反面、時の流れで震災を「風化させたくない」とも思います。私たちが訪問することによって、忘れない、思い出してくれる方々がいてほしいと思いながら活動しています。

【宮城県】

■NMB48・山本彩

今日は訪問させていただいて、たくさんの小さいお子さんや親御さんなど幅広い年齢の方たちが観に来てくださり、とても新鮮な気持ちになりました。普段なかなか来ることができない場所の皆さんと時間を共有することができて、私たちにとっても大切な機会だとあらためて思いました。
皆さんが「笑顔でいてくださる」「元気でいてくださる」ということがこの活動をするなかで、一番大切なことだと思っています。
活動を始めたころはもしかしたら「一方通行なのかな?」と感じたこともありましたが、続けていくことで私たちの想いも「少しずつ伝わっている」と思いましたし、来ていただいた皆さんから「毎年来てくれてありがとう」と声をかけていただいたり、「この活動を続けることに意味があるんだ」と思いました。

■SKE48・菅原茉椰

地元である宮城県で、「ライブをしたい」とずっと思っていたので、今回の活動に参加できてよかったです。震災当時ままだ小学生で、皆さんに励ましてもらっていて、自分は何もできませんでした。
あれから6年たって、当時支えられていた分、今日は「恩返しができたらいいな」と思って山元町に来ました。
最後のお見送りのハイタッチ会で、皆さんが笑顔でいてくださったのが本当にうれしかったです。宮城県に住んでいた当時、AKB48グループのメンバーが来てくれて、すごくうれしかったですし、同じ気持ちになった人は絶対にたくさんいると思います。
だからAKB48グループとして、宮城県に訪問できるようにもっともっと頑張りたいです。

【福島県】

■AKB48・柏木由紀

震災があった年のクリスマスに福島に訪問させていただいたとき、地元の子供たちと「また必ず来るね」と約束していたので、今日来ることができてよかった、と思いました。
子供たちがすごく元気で、そして、年配の方を含め、来場してくださった皆さんが「AKB48を応援しています」と言ってくださったことをうれしく思いました。
テレビやメディアを通して伝えられるものもあるとは思うけど、やっぱり今日この場所に来てみてこそ、直接顔を見て伝えたいものがあると感じたので、また福島に来られる機会があったら、と思います。
私がアイドルになりたいと思ったのが、生でアイドルを見たのがきっかけだったので、今日見てくれた子の中で、アイドルになりたいとか、AKB48に入りたいっていう夢を見つける子がいてくれたらうれしいなって思ったりもしてました。
AKB48のメンバーでいる限り、自分が発信源になれることも生かしたいし、こうやってそれぞれが感じたことだったりをアピールしていって、他の県の方にも福島の良さをアピールできたらいいなと思います。

■AKB48・舞木香純

久しぶりに私が育った街に来て、懐かしい気持ちになりました。ここに来るまでの街並みは、あの日以来変わったところもあれば、まだ復興が進んでいないところもあったり…です。
でも、今後も子供たちや福島県が前を向いて行けるように応援していきたいですし、見に来てくださる方がいる限り、訪問活動を続けていきたいと思います。
私は、震災以来、海に行くのが怖いという思いがあったのですが、今日献花のために海に行ってみたら、やっぱりきれいだなってすごく思いました。
まだ、立ち直ったとまでは言い切れませんが、いつまでもくよくよしていられない、というのも正直な気持ちです。
6年たって、自分自身として、どんどん前に前にと進んで行きたいです。どこを見ても「あぁ、あのときはこうだったな」と切なくよみがえってくるものもありますが、今日は、家族とか友達とかいろんな知り合いが見に来てくれて、こうやってAKB48の一員として皆さんにパフォーマンスを見てもらえて、すごくうれしかったです。
私はチーム8の福島県代表として活動させていただいているので、これからも、福島県のことを、そして私自身を全国の方々に知ってもらえるように、頑張っていきたいと思います。

■HKT48・田中美久

私は熊本で震災を経験していますが、今日歌っているときに見てくださっている方々が、皆さん笑顔だったのが印象的でした。まだ復興してないところもあるし、心のどこかにまだ大きな傷がある方もたくさんいると思うけど、私が思っていたより皆さんがすごく明るくて優しくて温かかったので、私もこれからももっと頑張って行こう、とすごく刺激を受けました。
今日は初めてAKB48グループを見た方が結構多かったとうかがったので、今日私たちが福島県に来たように、これからもいろんな県に行ってテレビやメディアにもたくさん出て、いろんな人に見てもらえるように頑張りたいと思います。
私はここに来る移動中に広野町の景色を見ていて、まだ復興していないところもあったり、震災の爪痕のすごさを感じました。だからこそ、今生きている自分が何ができるかを考えて、毎日1日1日を大切に生きて行こう、と思いながらパフォーマンスを頑張りました。
普段は握手会とか、ファンの方から会いに来てくれているので、私たちもこうやって積極的に、会いに行く活動をしていきたいなと思います。

「誰かのために」プロジェクト公式サイト:https://www.akb48.co.jp/darekanotameni/

©AKS

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