妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の製作発表が行われ、主演の横山裕、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場徹、竹中直人、脚本・演出の倉持裕が登壇した。
手塚治虫の幻の傑作漫画「上を下へのジレッタ」を関ジャニ∞の横山裕主演で初舞台化。マスコミ社会を舞台に、さまざまな角度から湧き出る人間の欲望を風刺し、今では現実となったヴァーチャル・リアリティの世界を“ジレッタ”と称して独特の表現で創り出す。
つねに野心満々な自称・天才TVディレクターの門前市郎を演じる横山は本作が2年ぶりの舞台。「僕も初めて尽くしの挑戦。こんなにも歌がある演劇も初めてですが、宮川(彬良)さんの音楽が本当に素敵で。そこに倉持さんの世界観が入り、そしてアンサンブルのみなさんの声、演者のパワーが重なりあってすごい化学反応が稽古場で起こっていて、毎日が刺激的です」と心境を明かした。
10日ほど前から稽古も始まっているそうで、横山は「すごいパワフルに動いているので、目まぐるしいスピードで過ぎている感じ。始めてボイトレをやらせていただいているんですけど、歌と踊りってこんなに難しかったっけって…。関ジャニってそういうのをあんまりやってこなかったグループなので(笑)」と笑顔を見せるも、「曲がおしゃれな分やっぱりすごいむずかしいですよ。もう、嫌になりますもん…。“あぁーー!”って言いたくなる。みんなでハモったりするんですけど、すっげぇーつられるんですよ、俺」と不安を吐露。そんな横山を演出の倉持は「横山君は人一倍練習量も多いし、みんなよりもかなり先行して歌稽古もしている」と奮闘ぶりを評価。浜野から「歌いいっすよ!メンバーもびっくりすると思う。僕は(横山は声が)高い人だと思っていたんですけど、低音がすごく良くて」と絶賛されると、横山は「そうみたいなんすよ!」とドヤ顔。「関ジャニで歌ってきて低音が良いなんて今まで言われたことがなかったので」とうれしそうな表情を浮かべた。
役柄との共通点を問われ、「僕普段はこんな感じじゃなく、あんまりしゃべらないので…。バラエティとかに出ているとけっこうしゃべるイメージがついているかもしれないですけど」と話す横山。お芝居では初共演となる中川が「すごく華やかで明るくて、関西弁でずっとしゃべっている人なんだろうなと思っていたら、もう本当に観音様のような…横山大明神って呼んでます!現場の士気をあげてくれて、みんなに分け隔てなく“ご飯食べに行くぜー!”みたいな感じで、ボス感が強い」と印象を語ると、横山は「みんなで1度ご飯を食べに行く機会があったんですけど、僕もあんまり“行くぞ!”っては言えないんですよ。そこはもうハマケン(浜野)に“ちょっとみんなを誘ってくれへん?”って言って(笑)」と裏話を明かした。
また、野心家という役柄を演じるにあたって身近で参考にしている人を聞かれた横山は「野心家でパッと出てきたのはうちのメンバーの村上(信五)ですかね。お金好きですからね~。まぁ参考にはしてないですけど(笑)」と笑顔で語った。
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」は5/7(日)~6月4日(日)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーン、6/10(土)~19(月)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」
原作:手塚治虫
脚本・演出:倉持裕
音楽:宮川彬良
出演:横山 裕、中川翔子、浜野謙太、本仮屋ユイカ、小林タカ鹿、玉置孝匡、馬場 徹、銀粉蝶、竹中直人
公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/17_jiretta.html