KAAT×パルコ プロデュース公演「オーランドー」が9~10月にKAAT神奈川芸術劇場、新国立劇場 中劇場で上演されることが決定した。
日本初演となる本作は、ヴァージニア・ウルフの代表作をアメリカの劇作家サラ・ルールが翻案。サリー・ポッター監督の映画「オルランド」(1992年)でも知られる人物オーランドーを現代的に甦らせる。16世紀のイングランドに生を受けた少年貴族オーランドーは、エリザベス女王をはじめ、あらゆる女性を虜にする美貌の持ち主。しかし初めて恋に落ちたロシアの美姫サーシャには手ひどくフラれてしまう。傷心のオーランドーはトルコに渡る。その地で30歳を迎えた彼は、なんと一夜にして艶やかな女性に変身。オーランドーは18世紀、19世紀と時を超えて生き続け、またもや運命の人に出会う――。
本作を演出するのは、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・白井晃。出演は、あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランドー役に多部未華子。オーランドーを寵愛するエリザベス女王に小日向文世。さらに、TEAM NACSの戸次重幸や、池田鉄洋、野間口徹らが、年代や性別の異なる複数の人物を演じわける。また、小芝風花がミステリアスなロシアの姫君サーシャに挑戦する。
多部は「はじめは、難しい物語だなと思いましたが、それが白井さんの演出でどう表現されるのかがとても楽しみです。オーランドーは男女の性別を超えた複雑なキャラクターで、どう演じていくかまだまだ未知の世界ですが、すごく人間味があるので、誰もが持つ感情をうまく表現できたらいいなと思います。共演者も小日向さんはじめ素敵な先輩方ばかりなので、稽古場からとてもにぎやかになりそうですし、とても楽しい作品になると思います」とコメント。
小日向は「主人公のオーランドーが男性から女性に変身していく話、そして中世から現代まで生き延びていくという話自体が、既に非日常的で絵空事のような世界なので、これはいろんなチャレンジができるなと、白井晃さんの演出の下、きっと楽しい舞台が出来上がるだろうなという予感がしました。皆で一致団結して、面白くてちょっと他では見たことがないような楽しい作品を作り上げたいと思います」と意気込みを語っている。
KAAT×パルコ プロデュース公演「オーランドー」
原作:ヴァージニア・ウルフ
翻案・脚本:サラ・ルール
翻訳:小田島恒志/小田島則子
演出:白井晃
出演:多部未華子 小芝風花 戸次重幸 池田鉄洋 野間口徹 小日向文世
演奏:林正樹 相川瞳 鈴木広志
■KAAT公演
9月23日(土)~10月9日(月・祝)
@KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
■東京公演
10月26日(木)~29日(日)
@新国立劇場 中劇場
■松本公演
10月18日(水)
@松本市民芸術館
■兵庫公演
10月21日(土)~22日(日)
@兵庫県立芸術文化センター
お問い合わせ
チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
http://www.kaat.jp
パルコステージ 03-3477-5858(月~土11:00~19:00/日・祝11:00~15:00)
http://www.parco-play.com/
前売開始:7月1日(土)
企画・製作:KAAT神奈川芸術劇場、株式会社パルコ