「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のブルーレイ&DVDが好評発売中。これを記念して、GWイッキ見にもお薦めの本作と「ハリー・ポッター」全シリーズとの関連ポイントを映画ライター・紀平照幸が解説する。
「ハリー・ポッター」の原作者、J・K・ローリングが初めて映画のために書き下ろした本作。「ハリー・ポッター」シリーズと同じ世界観を共有しているものの、時代はかなり遡って1962年が舞台となっており、主人公はハリーたちが使う教科書「幻の動物とその生息地」の著者であるニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)。そんなニュートは、既に「ハリー・ポッター」シリーズ「秘密の部屋」以降の作品でダンブルドア校長の部屋の肖像画の1枚として、また「アズカバンの囚人」の“忍びの地図”に浮かび上がるさまざまな人々の名前の中に“ニュート・スキャマンダー”という文字で登場しているという。
「ファンタビ」と「ハリー・ポッター」の関連ポイントは、「ファンタビ」の中にも散りばめられており、ニュートが黄色と黒のマフラーをしていることからハッフルパフ寮出身であることが分かるほか、「ニュートが今でも持っている写真の中の人物は、クラスメイトのリタ・レストレンジ。この姓から、リタの子孫は『ハリー・ポッター』シリーズに登場する“死喰い人”ベラトリックス・レストレンジ、彼女は旧姓がブラックなので、その夫のロドルファス・レストレンジだと思われます」と分析する紀平。
さらに「ファンタビ」の見どころの1つである魔法動物に関しても「今回初登場のものがほとんどですが、注目なのは姿を消すことができるデミガイズのドゥーガル。この動物の体毛は、『賢者の石』以来シリーズでおなじみの“透明のマント”の材料になっているんです」と裏エピソードを披露する。
また「ファンタビ」のラストで衝撃的な登場をしたゲラート・グリンデルバルドは、「ハリー・ポッター」シリーズでは“ヴォルデモート出現以前の史上最悪の魔法使い”と言われていた人物で、今後の「ファンタビ」の鍵を握る人物となっている。そんなグリンデルバルドについて、紀平は「若き日のダンブルドアとは浅からぬ因縁で結ばれているので、今回は名前が出てくるだけだったダンブルドアとの対決にも期待」といい、「そのグリンデルバルドが好んだ“死の秘宝”のシンボルマーク(三角形の中に円と垂直線が描かれたもの)が『ファンタビ』にちらりと登場し、彼が現れる伏線にもなっているのでお見逃しなく」と語っている。
紀平照幸:早稲田大学第一文学部卒業後、1984年に(株)近代映画社に入社、「スクリーン(現SCREEN)」編集部員に。2003年から07年まで同誌の編集長に就任。現在はフリーの映画ライターとして活動しており、映画雑誌「シネマスクエア」にて「紀平照幸のムービー・ジョッキー 白黒つけるぜ!」を連載中。
魔法動物の特別動画:
●ニフラー
●サンダーバード
●オカミー
●デミガイズ
「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
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発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
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