音楽喜劇「のど自慢~上を向いて歩こう~」の製作記者発表に、森昌子、河合郁人(A.B.C-Z)、湖月わたる、上原多香子、寺西拓人(ジャニーズJr.)、小川菜摘、前田吟、井筒和幸(監修・演出)、司会の生島ヒロシが出席した。
井筒監督の映画「のど自慢」(1999年公開)をベースに、音楽劇として舞台化した本作。人気テレビ番組『のど自慢』に出場しようと奮闘する人たちの姿を、笑いと涙でつづったハートウォーミング・コメディ。歌手としてデビューしたものの、なかなか売れず10年が経ち、人生の岐路に立つ演歌歌手・赤城麗子(本名:赤木礼子)役を森、赤城を必死に売るマネージャー役を河合が演じる。
32年ぶりの舞台となる森は「50代最後の年に、この音楽喜劇に挑戦させていただけるということで非常にワクワクして、胸が躍っております」と心境を語り、なかなか売れない演歌歌手という役どころだが「初めからバッチリ歌います!」と笑顔を見せた。
「ものすごく緊張しているのですが、こうやって豪華な出演者さんと一緒に会見ができて少し安心しております」とホッとした表情を浮かべた河合は「おしゃべりの役で普段の自分ともけっこう似ていて(笑)。もしかしたら歌うかもしれないのですが、歌はうまいけど歌手としてはそこまでうまくないみたいな役。グループの中でも僕はうまいんだけど、別にそこまでインパクトがある声じゃない立場なので、そういう部分では共通点もあるので楽しみだなと思いました」と話し、笑いを誘った。
ジャニーズ以外の舞台に単独で出演するのが初めてとなる河合だが「もともとすごい人見知りなんですけど、最近だんだんなくなってきたので、今はそこまで“見知って”はいないです(笑)。後輩の寺西もいるのでちゃんとしなきゃいけないなっていう気持ちもあるので、“やばい…1人でできるかな”という不安はなく、頑張ってやろうという気持ちしかない」と不安要素はない模様。「グループでは僕がツッコミ。A.B.C-Zにはツッコミどころが満載の方が多いので、この期間は楽だなと思いますけど(笑)、こうやって1人で舞台に出ても帰る場所があると安心してできる」と感慨深けに語った。
歌に自分の人生を懸ける大学生役を演じる寺西は「この舞台に出演することが決まったときに、あんまり僕の仕事に興味がないおばあちゃんに“森昌子さんの舞台に出るんだよ!”って言ったらとても喜んでくれて。多分観に来てくれるので、一生懸命頑張らなければと思います」と家族とのエピソードを明かした。
ポスター用のスチール撮りの際に河合と初対面したという森は「私に“僕が守ります!”と言ってくれたんです。なんて素敵な言葉を言ってくれたんだろうと思って…息子と同じような年頃なのに、久しぶりの男性からの告白にドキドキしちゃって(笑)」と照れくさそうに明かすと、河合は「マネージャー役としてタレントを守る…という意味もありますが、ちゃんと本当に森さんを守ろうと思って言いました」と。
また、会見ではタイトルにかけ、それぞれが自身の“十八番”を発表。「ジャニーズが好きなので、カラオケに行ってもジャニーズのばっかり歌っている」という河合はSMAPの「夜空ノムコウ」を挙げ、木村拓哉の歌い方で熱唱。森も美空ひばりの名曲「悲しき口笛」を物まねで披露し、会場は拍手に包まれた。
森昌子、河合郁人の異色コンビで描く、音楽喜劇「のど自慢~上を向いて歩こう~」は6月29日(木)~7月4日(火)まで東京国際フォーラム ホールC、7月22日(土)~24日(月)まで新神戸オリエンタル劇場、8月12日(土)~18日(金)まで名古屋・中日劇場にて上演。