葬儀社を舞台にした新谷亜貴子の小説「ゆずりは」の映画化が決定。主演は「コロッケ」としておなじみの滝川広志。若手演技派俳優として注目を集める柾木玲弥が滝川の相棒となる新入社員の青年を演じる。
ベテラン社員とイマドキ新入社員のコンビが、亡き人々とその遺族との交流を通して「生」と「死」に向き合う様を描いた「ゆずりは」。春になり枝先に若葉が出はじめた後、前年の葉がそれに譲るように落葉する“ゆずりの木”に例えて、生涯を終えた故人と残された遺族の姿を描く。
葬儀社のベテラン社員・水島を演じるのは、コロッケという物まね芸人としての顔を封印し、本名での出演を自ら志願した滝川。多くの“死”と向き合ううち、感情の起伏を失ってしまった男という難しい役どころを笑い一切なしの演技で挑んだ。
いっぽう、イマドキ新入社員・高梨を演じる柾木は、派手な見た目や言葉遣いとは裏腹に、心やさしく涙もろい一面を持つ青年役を好演している。
監督は「HERO」など、数多くのTVドラマや映画で演出を手掛けてきた加門幾生。かねてから原作の映像化を熱望していた加門は、原作者の新谷と何度も打ち合わせを重ねながら物語への理解を深め、重厚なテーマに真正面から向き合った。
撮影は千葉県・八千代市を中心に行われ、既にクランクアップ済。2018年春公開予定。