2018年公開の映画『空飛ぶタイヤ』に、高橋一生が出演する。
累計140万部突破、池井戸潤の大ベストセラー作品を映画化した本作。主演は、長瀬智也が務めるほか、ディーン・フジオカの出演も決定している。ある日突然起きたトラックの脱輪事故。整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬)は、トラックの欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社のホープ自動車に再調査を要求。遅々として進まない調査にいらだった赤松は、自らの足で調査を開始する。一方、ホープ自動車のカスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン)は赤松からの再三の再調査要求を疎ましく思いながらも、自らも調査内容を疑問に思い調べていくうちに、会社がひた隠す、重大な事実に気づいてしまう。
本作で高橋が演じるのは、大手ホープ銀行の本店営業本部でグループ会社であるホープ自動車の担当をしている井崎一亮。ホープ自動車の経営計画に疑問を感じ、冷静沈着に本質を見失わず、心に熱い正義を持ち、自らも調査に踏み込む役どころだ。
高橋の起用理由について矢島孝プロデューサーは、「沈着冷静に物事を判断しようとする眼力の強さとたたずまいで、登場しただけで鮮烈な印象を残せると思い、オファーさせていただきました」とコメントしている。
なお、本木克英監督、ディーンとは初共演となるが、主演の長瀬とは『池袋ウエストゲートパーク』『ハンドク!!!』に続き、今回で3度目の共演となる高橋。また、ドラマ『鉄の骨』『民王』に続き、池井戸潤原作作品にも3度目の出演となる。
<高橋一生特別インタビュー>
◆オファーを受け、脚本を読んだ時のお気持ちは?
池井戸さんの初映画化作品、しかも社会派人間ドラマということで純粋に嬉しかったです。脚本を読んだ時に、あれだけ長い原作なのにシェイプされ、かつ原作に忠実で、非常に映画的なつくりも踏襲されているのではないかと思いました。
◆池井戸作品への出演は3作品目ですが、意気込みは?
勝手にご縁を感じてしまっています。池井戸さんの描く社会的な要素や人間の本質だったりするものが、社会を通して浮き彫りになっていく作品が多いので、出演させていただくことは役者冥利につきます。
◆現場の雰囲気、また本木組は初参加ですかいかがでしょうか?
しっかりとお芝居を観てくださっています。監督だけではなく、スタッフ皆さまが役者に合わせて動いてくださるので、恵まれた環境だなというのが第一印象です。監督には安心して委ねられるので、今まで通り役と向き合って、今まで通り作品と向き合う、素敵な環境を用意してもらってます。
◆井崎という男はどういう役柄でしょう?演じてみてどうでしたか?
秘めたる熱量がとても強い男だと思います。外向きはそこまで見えないですが、本質は熱い信念を持っているので、そのあたりをしっかりと演じ切れたんじゃないかなぁ…という過大評価はできないですが(笑)。でも監督がOKと言ってくださったのでそれを信じます!
◆公開に向けて皆さまに一言お願いします
社会派というと定義づけられてしまうかもしれませんが、いろいろな人間が描かれていて、余すことなくそれぞれの人の魅力が描かれています。しっかりとした人間ドラマになっていますので、ぜひ来年の公開を楽しみにしてくださったらうれしいです。
高橋一生動画コメント
『空飛ぶタイヤ』
2018年公開
原作:池井戸潤「空飛ぶタイヤ」 (講談社文庫、実業之日本社文庫刊)
出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生ほか
監督:本木克英
脚本:林民夫
配給:松竹
公式サイト:soratobu-movie.jp
<ストーリー>
よく晴れた日の午後。1台のトラックが起こした事故により、1人の主婦が亡くなった。事故を起こした運送会社の社長・赤松徳郎(長瀬智也)は警察で信じられないことを聞く。走行中のトラックから突然タイヤが外れた、と。整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングをされる毎日の中、彼はトラックの構造そのものに欠陥があるのではないかと気づき、製造元のホープ自動車へ再調査を要求する。
ホープ自動車カスタマー戦略課課長・沢田悠太(ディーン・フジオカ)は、赤松の要求を疎ましく思いながらも、真実を突き止めるため、また同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎一亮(高橋一生)は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査をそれぞれ開始していく。突き止めた先にあった真実は大企業の“リコール隠し”――。過去にも行われていたそれは、二度とあってはならないことだった。果たして、男たちは大企業にどう立ち向かうのか――正義とはなにか、守るべきものはなにか。日本で一番熱くかっこいい男たちによる大逆転劇。
©2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会