6月24日（土）より公開中の、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンの主演全員がアカデミー賞俳優という夢の共演が実現した映画「ジーサンズ はじめての強盗」。 本作の公開を記念し、現役でカッコイイ日本の元気な“ジーサン”代表、高橋英樹をゲストに迎えたイベントが開催された。
本作は、突然の年金打ち切りで、平均年齢80歳オーバーの3人の仲間たちが、初めて真面目な生き方を捨て“銀行強盗”を計画。全てを失うかもしれない人生の勝負に挑む様子を描いた痛快コメディ。名優たちが体を張ったアクションで演じ切った一発逆転ストーリーの中では、老後の年金、住宅ローン、病気という身近な問題や、リタイア後の生活など、現代の社会問題を軽妙に描きつつ、大切な家族や仲間との愛を描いている。「こんな破天荒なジーサンたちに会いたかった！」と、元気と勇気がもらえる映画が誕生した。
本作の公開を記念し、現役でカッコイイ日本の元気な“ジーサン”代表、高橋英樹をゲストに迎えたイベントが開催された。イベントでは、芸歴56年、出演映画本数は97本にものぼる「日本のレジェンド」ともいえる高橋が、「ハリウッドのレジェンド」たちが演じるジーサンズについて存分に語った。
公開を控えた6月21日（水）、“元気なジーサン”として日本中から知られている高橋がイベントに登壇。クールな帽子をかぶって和装に身を包んだ高橋は、「この帽子は（本作の主演である）モーガン・フリーマンを意識したんだよね」とにっこり。本作について「すごくよく出来上がっているすばらしい作品」と語り、「強盗のシーンのジーサンズの手口は鮮やかで見事！80歳を超えた名優たちがすばらしい演技を見せてくれた。無駄なものがそぎ落とされた、キャリアが長いからこそできる演技。自分は一回り下だから、まだまだ頑張らねば！」と俳優としての決意をのぞかせた。
また、イベントでは、一般の方から集められた“ジーサンズ川柳”に影響を受け、高橋自身もジーサン川柳に挑戦。「桃太郎 いまじゃ俺らも ジーサンズ」という川柳を披露した高橋は、「自分も『桃太郎侍』のころは斬りまくってましたから、今どのくらい斬れるのかやってみたいですね。時代劇を支えたチャンバラがうまい仲間たちを3、4人集めて、みんなで城を守るような映画が作りたくなりました。作品作りに元気でいたい、まだまだ楽しく生きたいという気持ちを込めたいですね。ジーサン世代の皆さんが明るく活躍できるように、自分がまず楽しくありたいです」とコメントした。
家族や大切な日常のために銀行強盗をするジーサンズのキャラクターについては「自分だっていろいろな時代劇で正義の名の下に7万人くらい殺してるからね。1週間50～70人ペースで斬ってた」と語り、報道陣の笑いを誘った。
さらに、続けて、「自分の演じてきた役とは違って、ジーサンズは誰のことも傷つけない。破天荒で鮮やかで目を見張るほどかっこいい。強盗は正義かも？と感じるくらいの鮮やかさなんですよ」と熱弁をふるう高橋。若い人にこそ見てほしいと語り、「何もジーサン世代だけの映画ではありません。若い人にも見てもらって、家族の大切さを再確認してほしいですね。二度三度、楽しめる映画です！」とPRした。
また、イベント後の囲み取材では“ジーサンズ”にちなんで、孫についての質問も。高橋は「まだ娘も独身なのでなんとも言えないですが」としつつも、「昔から孫を抱っこして、品川中のあめをあげようなどと考えていたものです（笑）。いつも明るい未来を夢見ていたいですね」と笑顔で語った。
家族愛も描かれている本作に絡め、家族大好きと公言している高橋は、家族ルールがあるからこそ、より強いきずなでつながれると語る。「うちは隠しごとがないんです。同じ家の中で“トイレに行く”“台所に行く”のもみんないちいち言ったりして。そういったことでもちゃんと口に出して話すから、心配事もないんですよね。まあ、真麻は言わなくてもいいことでも、隠せばいいことでもしゃべるからそれで記事になったりするんだけど…」と困り顔を見せた。
映画「ジーサンズ はじめての強盗」は、現在公開中。
＜作品情報＞
ウィリー、ジョー、アルの3人はつつましくも幸せな老後生活を送っていた。ところがある日、長年勤めていた会社の合併によって、年金を止められてしまう。このことをきっかけに、彼らはある企てを決意。何としてでも今までの生活を取り戻し、愛する家族と仲間たちとの幸せな余生を続けられるよう、3人は銀行のお金を奪おうと、大胆で危険な賭けに出るが…。
■STAFF&CAST
監督：ザック・ブラフ
製作：ドナルド・デ・ラン
脚本：セオドア・メルフィ
出演：モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキン、アン＝マーグレット、クリストファー・ロイド、マット・ディロン、ジョーイ・キングほか
©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC