日本×ラトビア初合作映画「ふたりの旅路」(公開中)舞台あいさつが行われ、出演者の桃井かおり、イッセー尾形とマーリス・マルティンソーンス監督が登壇した。
舞台あいさつ冒頭、マーリス監督が「ラブディエン!(ラトビア語で「こんにちは」)」とあいさつすると、「今、“おでん”って言ったよね?(笑)」と早々に桃井節を炸裂させ、会場を沸かせる桃井。そんな桃井が、あることをきっかけに自分の殻に閉じこもってしまった主人公・ケイコを演じる本作について「ラトビアの街の中で、ものすごく大事な人をいっぱい失くしてきたラトビア人のマーリス監督と、大自然と不条理な自然災害にやっつけられている私たち日本人と、失った人たちの思い出ごと育てるようなおとぎ話が作れるんじゃないかというのがこの映画のはじまりでした」と回顧した。
またティーチインでの“台本と演技”にまつわる質問では、イッセーが「僕は…台本というか紙(笑)でしたけど。ただそれより、かおりさんの言葉でここはこんなシーンなんだと感じました」と答え、桃井も「台本はもちろんありましたが、せりふは言ってもいいし、言わなくてもいいの。それはね、大きな信頼ですよね」と“夫婦”役を演じた2人ならではの回答を披露するひと幕も。
桃井とイッセーのテンポの良い掛け合いが続く中、桃井が「絶妙なカメラワークもそうですが、よくあるパターンにはまらない映画になったかなって。だから日本から封切りなんて本当にうれしいです。ここ何年か私が出た映画、映画祭でしか見れないっていう(笑)。本当にレアでしょ?」とPRし、大盛り上がりのイベントを締めくくった。
「ふたりの旅路」
渋谷ユーロスペース、丸の内TOEIほか全国順次公開中
©Krukfilms/Loaded Films