7月22日(土)スタートのヒーローアニメーション『ザ・リフレクション』(NHK総合)の試写会が渋谷・NHK放送センターで行われ、出演者の三木眞一郎、伊瀬茉莉也、9nineと長濱博史監督が登壇した。
「アイアンマン」「スパイダーマン」などのヒット作を手掛けるアメコミ界の巨匠スタン・リーとイギリスの音楽プロデューサーのトレヴァー・ホーン、そして日本のアニメ監督・長濱がタッグを組んだオリジナルヒーローアニメーション『ザ・リフレクション』。制作統括の土橋圭介より“凝り性”と紹介された長濱監督は「アニメーションを突き詰めていくと、最後に残るのは“嘘”。なので、極力シンプルに、デジタルでできるようなことは一切やらず、場面場面をプリントアウトしたらカラーのコミックになってほしいと思って作りました」とあいさつ。
さらに「最近スタンと『どこをどう役割分担したか、各々がどの部分を担当したのか分からないね』という話をしました。ぐちゃぐちゃなんです、ただそういう互いの意見がまぜこぜになる作業を彼とできたことが、すごい価値のあることだったんです。本当の意味で、スタンと連名で原作になれたと言うか」と熱い思いを明かした。
そんな監督の夢や“好き”が詰まった本作について、伊瀬は「この作品を見て“ちょっととっつきにくいな”とかいろんな感想を持たれると思うんですが、長濱監督の作品って最初はほぼそういう印象と言うか(笑)。誰も見たことのない作品を作り上げる方なので、私はずっと側で支えていきたいです」と長濱監督への愛の告白めいたコメントで、会場を沸かせた。
三木は「このフィルムは武士が作ったなと。多くを語るでもなく、でもその裏ではスタッフ一同息を合わせていたりと、素敵な日本人の感性が伝わってきました」としみじみ語った。
本作では、9nineが本人役で出演するほかエンディングテーマを担当。メンバーの西脇彩華は「今まで“ライブを見に来てくれるアニメのすごい人”以外の情報がなかったんですが…」と言い、「あらためて現場でお会いした時も“すごい、本物だ”って言ってくださって、逆ですよねっていう感じでした」と長濱監督とのエピソードを披露した。
最後に長濱監督は「僕は、アメコミが好きだということをずっと発信し続けたんですね。その結果、それを信じてくれた“人”がいろんな“人”と機会を運んでくれて、現在に至ります。この作品についても初めて人に出会って、その人を知るような感覚で知っていただければ」とメッセージを送った。
『ザ・リフレクション』
NHK総合
7月22日(土)スタート
毎週土曜 後11・00~11・25(全12回)