物書きの物書きによる物書きのためのバラエティ『タイプライターズ~物書きの世界~』第6弾が、7月12日(水)にフジテレビで放送される。
この番組は、作家としての顔を持つ又吉直樹(ピース)と加藤シゲアキ(NEWS)が、作家をゲストに招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく番組。第6弾となる今回は、西加奈子と中村文則をゲストに迎える。ゲストが同時に2人というのは番組初。中村は第4弾の放送に続いて2度目の登場となる。
西は昔から又吉、中村と交流があり、非常に打ち解けた空気の中、西が又吉への思いや印象を語るところから収録はスタート。普段は知られることのない作家の素顔を見せながら、又吉が「火花」(文藝春秋)で芥川賞を受賞した時の気持ち、加藤と対面しての印象や作品を読んでの感想、作家における1作目と2作目の大きな違いなど、話は縦横無尽に広がる。
また、一行は又吉の最新作「劇場」(新潮社)の舞台で、自身が住んでいたこともある世田谷区下北沢へ。又吉が一番思い出深いという場所を訪れると、あまりに予想外の場所に加藤も西も驚く。
さらに、西のために又吉が自身の好物であるカレーを実際に作って振る舞うことに。料理姿を披露することのない又吉が野菜を切っている姿に、中村は「善良な妖怪が村人に恩返しするためになんかやっているみたいだよ」と笑う。
カレーが出来るまでの待ち時間には、「劇場」に巻く帯に載せるコメントを加藤、西、中村で考えるという企画が行われる。「おこがましいって今まで断ってきた」という加藤は、人生初の帯のコメントを考える。「今年一番難しい仕事」だと悩みに悩んだ加藤のコメントは…。そして又吉はどんなカレーを作るのか。
収録後半には、衝撃作と大きな注目を集めている西の最新刊「i」(ポプラ社)についての話に。シリア生まれで日本の裕福な家庭の養女となった主人公のアイは、自分が置かれている今の恵まれた環境に罪悪感を抱き、テロや震災が起こるたび、その犠牲者の数をノートに記入することで世界とのつながりを感じている。そんな主人公が、さまざまな出来事を通して、自分の存在意義を見つけていく物語だ。
中村は「この本はこの世界に存在しなくてはいけない、と思いました」と絶賛。西は執筆に至った覚悟と思いを告白する。そして、又吉と加藤もこの時代に作家はどうあるべきか、何ができるのかを語り合う。
収録後、加藤は「西さんはすごい突っ込んでくるなと思いました。キレの良い話し方は一気に好きになりましたね」、又吉は「西さんや中村さんとしゃべっていると元気が出ますよね」と感想を語った。
『タイプライターズ~物書きの世界~』
フジテレビ ※関東ローカル
7月12日(水)深夜1・10~2・10
<出演者>
MC:又吉直樹、加藤シゲアキ
ゲスト:西加奈子、中村文則