今年没後20年を迎える時代小説作家・藤沢周平原作の4作品がBSスカパー!にて映像化。そのうち『小さな橋で』に出演する松雪泰子、藤野涼子、田中奏生、江口洋介、杉田成道監督らが7月18日(火)、「藤沢周平 新ドラマシリーズ 第二弾 ラインナップ発表会」に出席した。
藤沢周平の没後20年を記念して、名作短篇集「橋ものがたり」から、「小さな橋で」「吹く風は秋」「小ぬか雨」の3編を映像化する「藤沢周平 新ドラマシリーズ 第二弾」。『小さな橋で』は、複雑な関係にある家族を描いたホームドラマ調の作品となっている。
おまきを演じる主演の松雪は「撮影前のリハーサルから入念にやらせていただき、俳優として非常にやりがいのある作品になりました」と手ごたえを語り、演じるキャラクターについては「おまきは人間としても母親としても強い人間ではありませんが、本当にそこに存在しているように、いろいろな感情を表に出せたらいいなと思って演じました。杉田監督には普遍的な人間、家族、母親の日常を切り取っていただきました」とコメント。
民蔵役の江口は「民蔵は博打で借金を抱え、家族を置いて姿を消してしまった男です。親も子も事情を抱えた複雑な関係が描かれるのですが、家族が皆たくましく、ベタベタしていないのが演じていてとても気持ちがよかったです」と撮影の感想を語り、物語については「藤沢周平先生の作品には現代に通じるリアリティーがあり、親子の大切なものが凝縮して描かれていると感じました」と絶賛。
朝ドラ『ひよっこ』に出演し注目を集める藤野が演じるのは、妻子持ちの男性と駆け落ちする女性・おりょう役。撮影エピソードを聞かれると、「まずは着物に慣れようと思い、休日や寝るときに着物を着ようと心掛けました。(妻子ある男と)不倫するという難しい役柄で、どう演技をすれば杉田監督の想像するおりょうになれるんだろう、と考えながら撮影に臨みました」と、新境地への挑戦を語った。
この日は、前2作が好評を博した『三屋清左衛門残日録』新作の制作も決定。主演の北大路欣也からビデオメッセージが寄せられた。
『小さな橋で』は、BSスカパー!にて9月18日(月・祝)後6・00放送。『吹く風は秋』『小ぬか雨』は9~10月にかけて放送される。
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