作曲家・井上ヨシマサプロデュースによるAKB48「神曲縛り」初日公演が、秋葉原・AKB48劇場で行われた。
AKB48グループに数々の楽曲を提供している井上が、10年以上前から裏側からメンバーを見てきて「あの子いいな」と思っていた実力のあるメンバーを集結させたというこの公演。冒頭から「RIVER」「1994の雷鳴」「ただいま 恋愛中」「投げキッスで撃ち落とせ!」「真夏のSounds good!」とダンスナンバーが5曲続き、メンバーは早くも汗だくに。
井上からエースに指名されている岡田奈々は、息を切らしながらも「エースという称号をいただいているので、全力で頑張ります!」と意気込みを語った。峯岸みなみは「本公演のメンバーは、アイドル力や顔面(容姿)を無視して、歌やダンスなどパフォーマンス力に長けているメンバーが集まっています」というと、メンバーとファンから不思議な笑いが起こった。
ユニット曲では、ステージにスタンバイする影が現れると、それだけで客席から「おぉ?」「おぉ?」と期待の声。照明が差し、竹内美宥のピアノ、古畑奈和のサックスが静かに鳴り響くと、地鳴りのような感嘆の声に変わり、2人の演奏をバックに岡田が「泣きながら微笑んで」をしっとりと歌い上げた。そして峯岸が加わり、ボサノヴァバージョンの「Everyday、カチューシャ」を披露した。
続いて、峯岸の「美しすぎたらごめんなさい!」という前口上で、神志那結衣が着物姿で登場。緊張しながらも「鯖街道」を熱唱。さらに「孤独の星空」を扇子と着物風の衣装でメンバーたちが妖艶に踊ると、会場は“ヨシマサワールド”に。
「カモネギックス」から「ハロウィン・ナイト」までの5曲は、全員がスキルの高いダンスパフォーマンスを披露。MCで小嶋真子も「ファンの皆さんのリアクションが不安だったけど、思ったよりすごく良くて、アドレナリンが出まくります!」と、メンバーとファンが一体となるような「神曲縛り」のセットリストへの手応えを語った。
また、チーム8の横山結衣が「UZA」の振付を振付の先生と一緒に担当したことを明かすと、会場からは驚きの声が起こったが、峯岸からは「難しすぎる!責任もって教えてよ」と脅されたことを告白した。
アンコール明けの「希望的リフレイン」はSHOWROOMのファン投票でWセンターを獲得した横山結衣が、「大声ダイヤモンド」はチーム8の小田えりなが担当。最後にエースの岡田が「期も年齢もバラバラなメンバーですが、お互いを想い合って気持ちを一つにすることで、素晴らしいステージが出来上がるんだと思いました」と語り、会場のファンと一緒に「誰かのために~What can I do for someone?~」を歌い上げた。
井上は、「かっこいい曲だけ集めようかと考えたけど、この公演のメンバーはスキルがあってうまい。それぞれが“個”のステージになりそうだな、という人をあえて集めています。そんな人たちが厳しい振付などを体験して、お互いに教えあったり、世代もチームも違うメンバーが共存し、“自分“自分”じゃなく、最終的に一つになってほしい、温かい気持ちになってほしい、と思ったところから選曲しました。日々を重ねて、一番最後の楽曲を同じ気持ちで歌えるようになってほしいと思ってます」と思いを語った。
井上ヨシマサ「神曲縛り」初日公演
会場: AKB48劇場
出演: 横山由依・田野優花・藤田奈那・峯岸みなみ・後藤萌咲・竹内美宥・岡田奈々・北澤早紀・
小嶋真子・横山結衣(青森県)・早坂つむぎ(山形県)・本田仁美(栃木県)・小田えりな(神奈
川県)・古畑奈和(SKE48)・神志那結衣(HKT48)・坂口理子(HKT48)
<セットリスト>
- Overture ―
1「RIVER」ALL
2「1994年の雷鳴」ALL
3「ただいま 恋愛中」ALL
4「投げキッスで撃ち落とせ!」ALL
5「真夏のSounds good!」ALL
6「泣きながら微笑んで」岡田奈・竹内・古畑
7「Everyday、カチューシャ」岡田奈・竹内・古畑・峯岸
8「鯖街道」神志那
9「孤独な星空」ALL(神志那除く)
10「カモネギックス」ALL
11「Beginner」ALL
12「UZA」ALL
13「Escape」横山結・本田・田野・古畑
14「ハロウィン・ナイト」ALL
15「長い光」ALL
~アンコール~
16「希望的リフレイン」ALL
17「大声ダイヤモンド」ALL
18「誰かのために(What can I do for someone?)」ALL
©AKS