Eテレの子供向け哲学番組『Q~こどものための哲学』(8月14日(月)~18日(金))の試写会が7月27日(木)、東京・渋谷のNHK放送センターにて行われ、番組で声優を務める本田翼とガッツ石松が登壇した。
この番組は、「死んだらどうなるんだろう?」「カッコいいってどういうこと?」といった、子供の頃に誰もが抱く素朴な疑問について、じっくりと対話をしながら自分なりの答えを見つけていくコミカルな15分の人形劇。少年Qくん(声:本田翼)が日常の中でふと抱いた疑問を、ぬいぐるみのチッチ(声:ガッツ石松)と対話しながら、納得できる答えを導き出していく。
本田は自身が声を務める少年Qくんについて「小学3年生で、いろんなことが気になるお年頃の男の子」と紹介。また、「OK牧場です」とおなじみのあいさつで登場したガッツはチッチについて「犬かと思ったらウサギなんだそうです。そんで、生まれが関東のほうなんで、ちょうど私のなまりが合ってたんだね」と、さっそく自由なトークで会場を沸かせた。声優については「長い間芸能界でお仕事させてもらってますけど、人形劇は初めてで自分でも戸惑っているので、皆さんに受け入れてもらおうと一生懸命頑張ろうかなと思っております」と意気込んだ。
大人も考えさせられるような、深いテーマを扱う同番組。8月15日放送の第2話のテーマでもある「カッコいいってどういうこと?」について質問されると、本田はしばらく考え込んだ末、「足が速い人~!」とQくんの声で劇中のせりふで回答。「Qくんの気持ちがうつっちゃったのかな(笑)」とごまかしていた。
対してガッツはカッコよさについて「何も考えないことがカッコいいことじゃないでしょうかね。私よく若者に言うんですけど、青春とは何も考えないことだと思うんですね。それがカッコいいのかなと思います」と力説。ガッツの深い回答に会場から感嘆の声が漏れた。
この日、声を使い分けた1人2役の寸劇をたびたび披露していた本田。自身が抱いていた幼少期の疑問について聞かれた本田は「Qくん何だと思う?」「翼ちゃんはどんなことを疑問に思っていたんだろうね」といったやりとりで時間を稼ぎながら熟考。「子供のころの疑問はパッと出てこないんですけど、ずっと疑問に思ってることは、初めて英語を日本語に訳した人は誰なんだろうということ。ペリーが来航したときに誰が通訳をしたんだろうなっていう疑問はずっと持っています」と答えをしぼり出していた。
最後に2人は、それぞれが演じるキャラクターに成り切って番組の見どころをアピール。途中、ガッツがせりふを先走ってしまうなど、最後までマイペースなガッツに笑いが絶えなかった。
『Q~こどものための哲学』は、8月14日(月)~18日(金)の5日間、Eテレにて前9・00から放送。全5話。12月にも放送予定。