10月13日(金)公開の『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』で、シリーズに新しく登場するユーモアと知性を秘めた猿“バッド・エイプ”の日本語吹替版声優に柳沢慎吾が決定した。
本作は、カリスマ的な主人公のシーザーが、最愛の家族を殺害されるという悲痛なエピソードで幕を開ける。軍隊を統率する敵の冷酷非情なリーダーである大佐への憎悪に駆られたシーザーは、大勢の仲間を新たな隠れ場所へと向かわせ、自らは復讐の旅に出る。旅の途中、動物園出身で、人間の物資を盗んで生きている奇妙なチンパンジーのバッド・エイプと出会い、大佐の居場所を知る彼に道案内させることになる。
シリーズを通して、プロデューサーを務めるディラン・クラークは「シーザーは暗い旅を続けているが、バッド・エイプに出会うと、シーザーがいつもやらないような行動をする。シーザーにとっての岐路となるちょうどいい時期に出会い、何度も希望の光を灯す」とバッド・エイプのキャラクターについて明かす。
シーザーを演じたアンディ・サーキスも「シーザーははじめ、バッド・エイプはたまたま出会った変わり者としか思っていないが、2人の間に共通するものがあると気づき、その後は心を通わせるようになる」と語った。
柳沢は、出演オファーを受けたときの心境について「ピッタリだな!って思いましたね。実家の81歳のお袋にも、『今度“猿の惑星”の声優をやるんだ』って言ったら、『何役なの?』って聞かれて、『猿』って答えたら『ピッタリじゃん、ピッタリ!観る、観る!』って言っていました」と振り返った。
役柄については「バッド・エイプは、過去にいろいろあったんだけど、シーザーと出会って新たに勇気をもらうんです。良い役ですよね!オイシイ役なんですよ(笑)」と。吹き替えについては「人間が話しているのを聞いて、言葉を覚えたという設定なので、普通にしゃべると人間になってしまうし、やりすぎちゃうとしらじらしくなっちゃうし、すごく難しかったです。鳴き声も、難しかったですね。オッツオッツオッツオッツって、あんまりやり過ぎちゃうとオットセイになっちゃうので」と苦労を明かしつつも、「悲しい過去をシーザーに語るシーンでたっぷり間を空けて話すんだけど、あのシーンで自信が確信に変わったね(笑)」と自信を見せた。
そして「バッド・エイプが、臆病なんだけど、シーザーや友達と出会って変わっていくところも観てほしいなと思うし、とにかくスケールが大きい作品なので、『えっ』ていうビックリするような映像をお届けしたいと思います」と見どころを語った。
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』
10月13日(金)全国ロードショー
監督:マット・リーヴス
出演:アンディ・サーキス、ジュディ・グリア、ウディ・ハレルソン
配給:20世紀フォックス映画
©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation