ミュージカル『にんじん』が8月1日に開幕。公演前に行われた公開稽古と囲み取材に大竹しのぶ、中山優馬、秋元才加、中山義紘、真琴つばさ、今井清隆、宇梶剛士、キムラ緑子が出席した。
大竹が22歳のときに主演を務めた伝説のミュージカルを38年ぶりに再演する本作。フランスの片田舎を舞台に、にんじんのように真っ赤な髪、そばかすだらけの顔をした少年“にんじん”(大竹)と彼を取り巻く家族の物語。
「この格好で普通に話すのがいたたまれなくて…お芝居しているときはいいんですけど」と恐縮する大竹を中山は「本当にかわいいです。僕は兄貴役をやらせてもらっていて意地悪なこととかもやらせていただいてるんですけど、稽古中とかお芝居じゃないところでは少女のような方」と絶賛。中山の言葉に恥ずかしさを隠せない大竹から肘アタックを受けた中山は、キムラと大竹の間で板ばさみにあい「すごいところに挟まれてもうたな…」とたじたじだった。
にんじんの母親役を務めるキムラから「かわいいですよ。最初のころは稽古が終わると“ねぇ、叔母さんに見えなかった?”ってずっと気にしてらっしゃいましたけど、最初から14歳に見えました」と言われた大竹は「作品は好きなので、役に入ると自分の年とか忘れてにんじんとしてやれるけど、終わった後に“何やってるんだ私…”って思っていつも戦ってます(笑)」と吐露。
38年ぶりの再演についての手応えを問われると「怖いもの見たさもあると思う。でも、みんなそれぞれが愛を求めていて、そこが良く出来ているお話だなと思います。栗山(民也)さんが初演のときよりもすごく細やかにより深く演出してくださっています。以前よりももっと子どもの気持ちが分かるというか、もっと少年の心が分かる」とコメント。
また、大竹の60歳の還暦を記念したパーティーの話題になると、中山がまだ誕生日プレゼントを贈っていないことが判明。「恐れ多くて…」と語るも大竹から「なんで~?ちょうだいよ?」と少年のようにおねだりされた中山は、魚をさばけるということで「じゃあ、ピチピチのやつ(魚)を持ってきます!」と笑顔で約束。
さらに、中山がさかなクンに似ていると有名なことを初めて知った大竹とキムラは「あっ本当だ!似てる!」と大爆笑。「このタイミングでそうなると、本番に支障が出る」と中山は苦笑いを浮かべていた。
ミュージカル 『にんじん』は8月27日(日)まで東京・新橋演舞場、9月1日(金)~10日(日)まで大阪・松竹座にて上演。
公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/play/enbujyo/schedule/2017/8/post_316.php