チェ・ゲバラがファインダー越しに見た世界を体験する写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」のプレビューが行われた。
2017年はキューバ革命の英雄チェ・ ゲバラの没後50年となる節目の年。 映画『エルネスト』公開記念として開催される本写真展は、チェ・ゲバラの実子であるカミー ロ・ゲバラ氏の全面協力により、「チェ・ゲバラ本人が撮影した写真」約240点が日本初公開となる。
本プレビューのために来日・登壇したカミーロ氏は「2つの観点からこの写真たちを見て頂きたい。ひとつは歴史的事実に基づいた、チェ・ゲバラの自伝のような写真として。もうひとつは写真家としてのチェの美的センス、彼の美学です」と胸を張った。
また、展示された写真についても言及し、父ゲバラが撮った息子カミーロ氏の幼少期の頃の写真については「とても親密な写真なので皆には言わないけれど、父親として愛情をたっぷりと注いでくれた。家族といる時間を大切にしてくれました。 残念ながら、一緒にいる時間は少なかったけれど」と話した。「チェは子供の頃から写真に興味があり、写真に対する情熱があった。最後までカメラとともにあった」とし、カミーロ氏が思う写真家チェの特徴は「自身の目で見た写真を、独自の視点で撮っていたこと。保存されているものは少ないが、特に私の好きな写真は、彼が工業大臣の時に調査に行って撮った工場などの写真です。彼の趣味でもあったのですが、調査レポートとして写真を添えて報告していたようです」と語った。
写真展を後援するキューバ共和国大使館からはパトリシア・フレチジャ氏が登壇し、「チェはキューバのみならず、世界中でも有名なヒーロー。彼の目で撮った写真を見ることで、彼の足跡を辿ることができる。その中には広島の写真もある。日本で初めての展示ということで、チェのためにも、日本のためにも、素晴らしい記憶になると思います」と期待の言葉を寄せた。
写真展「写真家チェ・ゲバラが見た世界」は8月27日(日)まで、恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデン ルームにて開催。