10月2日(月)スタートの連続テレビ小説『わろてんか』(NHK総合ほか)の第1週完成試写会が行われ、主演の葵わかなをはじめ、松坂桃李、新井美羽が登壇した。
明治から昭和初期の活気あふれる大阪を舞台に、いつも周囲に笑いを振りまくヒロイン・藤岡てん(葵)が、日本初の笑いをビジネスにした女性として成功する姿を描く。てんを演じる葵は「文字で見るよりも、もっともっとにぎやかなドラマになっていると感じました。私は最後のシーンしか出演していないんですが、“子てんちゃん”(新井)がすごくかわいくて笑顔がチャーミングで、『てん』という女の子そのもの」と感想を語った。
いっぽう、松坂と新井は「登場人物がみんな優しい心を持っていて、ほっこりする優しい笑いがたくさんあふれている作品。視聴者の方にこの優しい笑いが届けばいいなと思います」(松坂)、「すごく心が温かくなった感じがしたし、すごく面白かったです。皆さんもいっぱい笑って朝から元気になってほしいです!」(新井)とそれぞれコメント。
ヒロイン発表時には「自信がない」と話していた葵だが、撮影開始から約3か月が経過した今では、「まだ日々足りないことを感じるばかりですが、周りの方が素敵な方々ばかりなので、最近はあと10か月でどこまで追いつけるのかと思いながらやっています」と前を向く。
また、撮影現場の様子は和やかそのものだと葵。「松坂さんが意外と意地悪。表情が映らないバックショットの撮影のときにちょいちょいいたずらを仕掛けてきます」と松坂の“裏の顔”を暴露し、「私は基本的にすぐ笑ってしまうんですけど、(松坂さんに)仕掛けられたときは『絶対に笑わない!』って我慢していたりすると、松坂さんが自滅したりして、自業自得…」と笑った。
その松坂は「(葵さんは)すごい負けず嫌いなんだなぁと。『わろてんか』という作品を撮っているのに、『絶対に笑ってやるか!』っていう」と苦笑いしながらも、「それくらい『和気あいあいとした空気感をみんなで作りたい』というのがみんなから出ていて気持ちがいい現場です」と手応えを語った。
また、本作のテーマ「笑い」にちなみ「今まで笑いに救われたこと」という質問には、「今すごく実感しています。スケジュールとかも大変な中で、撮影現場はちょっとしたことでも笑える環境なので、その笑いに助けられて元気にやれています」と葵。松坂も「僕も家に帰って寝る前にお笑い動画を見たりして、自分の中で『一日一笑』と決めています。それでその日の疲れがとれる感じがあって、撮影では救われています」と回答。撮影現場では毎日笑っているという葵が、「私どんなことで笑っていますかね?」と松坂に尋ねると、松坂が「藤井(隆)さんの顔芸? 画面を支配するリアクションの表情がとってもキャッチーです」と。劇中では“全く面白くない芸人”として登場する藤井だが、舞台裏では大ウケだと明かしていた。