映画『孤狼の血』が2018年5月12日（土）に公開されることが決定し、新たに中村獅童、ピエール瀧、音尾琢真、中村倫也の出演が発表された。
本作は、「臨床真理」で「このミステリーがすごい！」大賞を受賞した柚月裕子の同名警察小説を、『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』を手掛けた白石和彌監督が映画化。主演の役所広司をはじめ、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介と、若手から大御所まで超豪華なキャスト陣が集結している。撮影は物語同様、広島県呉市を中心にオール広島ロケを敢行した。
中村獅童が演じたのは、何かと悪い噂の絶えない役所広司演じる大上章吾について嗅ぎ回る、安芸新聞の記者・高坂隆文。ピエール瀧は、全日本祖國救済同盟の代表を務め、大上とは旧知の仲である瀧井銀次を熱演。音尾琢真は、江口洋介演じる一之瀬守孝が属する尾谷組と敵対する組織、加古村組の構成員・吉田滋を演じた。さらに中村倫也は一之瀬守孝が若頭を務める尾谷組の構成員・永川恭二を演じており、“狂犬”と呼ぶにふさわしい振る舞いを見せている。
＜撮影を終えてのコメント＞
■中村獅童
監督！またやっちゃいましたね！うん！こうなったらとことんやっちゃいましょう！！！
■ピエール瀧
白石組にまた参加できて嬉しいです。この『孤狼の血』は、脚本を読んで胸を打たれ、少しでもお役に立てたらと思えた作品でした。撮影スケジュールがタイトで、1週間で東京～呉を5往復してお尻が擦り剥けましたが、それもいい思い出です。
■音尾琢真
白石監督作品に参加できるということは僕の生き甲斐になっているので、この上ない幸せです。しかも『孤狼の血』という野太い作品。男臭い世界の中に、どうにか居場所を見つけて来ましたので楽しみにしていてください。私の役割は少々ゲスいですが、自分では気に入っております。見どころのシーンもあります。ありがたい。呉の街も大好きになりました。呉冷麺が大好物になりました。
■中村倫也
永川という人物は、白石監督曰く『狂犬』。こんな小動物みたいな顔した自分に務まるのか不安でしたが、松坂桃李演じる日岡が、「真っ当な正義」だとするなら、永川は「アウトローなりの正義」。彼の持つある種の純粋さに五感を澄まし、挑みました。信頼する監督のもと、偉大なる大先輩たちと芝居を交わし、年々減少傾向にある“男臭い作品”に関われたことを、とても幸せに感じています。
映画『孤狼の血』
2018年5月12日（土）より公開
原作：柚月裕子「孤狼の血」（角川文庫刊）
監督：白石和彌
配給：東映
キャスト：役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真、駿河太郎、中村倫也、中村獅童、矢島健一、田口トモロヲ、ピエール瀧、石橋蓮司、江口洋介ほか
＜ストーリー＞
物語の舞台は昭和63年、暴力団対策法成立直前の広島。所轄署に配属となった日岡秀一は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾と共に、金融会社社員失踪事件の捜査を担当する。常軌を逸した大上の捜査に戸惑う日岡。失踪事件を発端に、対立する暴力団組同士の抗争が激化し…。
©2018「孤狼の血」製作委員会