映画「散歩する侵略者」のスピンオフドラマ『予兆 散歩する侵略者』(WOWOWプライム 9月18日(月・祝)スタート)の完成披露試写会が行われ、出演者の夏帆、染谷将太と黒沢清監督が舞台あいさつに登壇した。
映画から生まれた新たな侵略サスペンスを描く本作。黒沢監督は「映画も長いスパンをかけて作ったものではあるんですが、この物語の設定を映画版だけで終わらせるのはもったいないなと思っていて。例えば映画と同じ設定、同じ時間軸の隣の町では何が起こっていたのか、というような発想から、“予兆”が生まれました」と製作秘話を明かした。
撮影現場の様子については「東出(昌大)さんを含め3人がよくついてきてくださりました。タイトなスケジュールでしたし、かなりやりづらいこともあったと思います。しかし短時間に数回合わせるだけで、3人みんながハイレベルな鬼気迫る演技の頂点に達してくれた感じがします」と。
夏帆は「私は黒沢組に憧れていて、参加することが1つの目標でもあったんです。だから初日は自分でもしっかりしなきゃと思うくらい、ふわふわしていました(笑)。ずっと緊張感はありましたが、萎縮してしまうような感じではなく、すごく気持ちのいい現場でした」と念願の黒沢作品に出演した心境を語った。いっぽう、染谷は「楽しかったですね…、もう本当に楽しかったですよね!」と言い、「最高でした!夕方には撮影を終え、晩飯が家で食べられましたし(笑)」とにっこり。
また、イベントに参加できなかった東出からの「奪われたくない概念は何?」という質問には「ベタだな~」とツッコむ染谷。東出は“苦しみの概念”だそうで、またもや染谷が「ちゃんと考えてらっしゃる方ですからね。あとでメールで真意を聞いてみます」と仲の良さをうかがわせた。
最後に、染谷は「これからじわじわ、ねっとりとじっとりと侵略が進み、登場人物たちがおかしな方向に走り出します。そのヒリヒリ感を楽しんでください」と。続いて「私の役は最後までゆるぎない…」と話し始めた夏帆だったが、黒沢監督から「あんまり言いたくないけど、夏帆さんだけは…そうです」とやんわりネタバレ回避のチェックが入り、「あ、すみません。今のは忘れてください(笑)。難しいです…」と、かわいい謝罪で会場を和ませた。
『予兆 散歩する侵略者』
9月7日(木)深0・00~
WOWOWメンバーズオンデマンド先行配信開始
9月18日(月・祝)WOWOWプライムにて放送スタート
毎週月曜 深0・00~(全5話)
※第1話無料放送