香川照之による話題の昆虫番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』(Eテレ)の4本目となる「3時間目 オニヤンマ」が、10月9日(月)に放送。香川からコメントが到着した。
大の昆虫好きとして知られる香川が、“カマキリ先生”に扮して昆虫の魅力を語りつつ、その捕獲に挑む同番組。番組は、去年10月と今年5月に放送され、大反響を受けて8月には特別編を放送。特別編で次に取り上げて欲しい昆虫を視聴者から募り、今回はその中から香川が選んだ「オニヤンマ」をテーマに送る。オニヤンマの捕獲に挑むほか、速いスピードで飛ぶオニヤンマの飛行の秘密に迫る実験も。
香川からのコメントは以下の通り。
質問1「今回のオニヤンマは3時間目、特別編のタガメを入れると4本目の番組となりますが、回を重ねるごとに視聴者の声が多く寄せられています。今のお気持ちは?」
香川「周囲からは、もはやライフワーク、ほとんど私の代表作のように語られているのがありがたいですし、私自身もそう思っています。こういうことになるとは思っていませんでした。好きなことを仕事にできるということが、こんなに素晴らしいことなんだなということをあらためて感じていますし、本当に感謝しております。周囲の反応も1時間目の授業からどんどん増えてきて、今は生徒が4倍くらいになっている感覚です。もう、昆虫界の池上彰さんになった気分です。そういう意味では、4、5、6時間目と、どこまで授業ができるか分かりませんが、皆さんに支えていただいて、この授業が何時間目までもできるように、頑張りたいです」
質問2「第1回のトノサマバッタの放送から、これで1年経ったことになりますが、香川さんの周囲で、子供などに声をかけられたなど、反響や変化は?」
香川「いろんな人から“カマキリ先生”と呼ばれるようになったのが、本当にうれしいです。特に子供たちが僕のことを見る目が変わりました。完全に俳優ではなく、昆虫に詳しいおじさんだと思われています(笑)。あのおじさん、かぶり物がないと、本当はこういう顔をしているんだ!みたいな、そんな熱い視線を感じていますね」
質問3「今回のメーンテーマがオニヤンマ。この回で、みんなに伝えたいメッセージは?」
香川「僕はトンボの中でオニヤンマは金メダリスト、で、銀メダリストはギンヤンマだと思っているんです。そして、実は、私、ギンヤンマには憧れていたものの捕ったことがありませんでした。今回は、そのギンヤンマの捕獲にもチャレンジしています。ギンヤンマを追いかけているときの至福の感覚!カマキリも好きで、ずっと昆虫を追ってきましたが、ちょっとギンヤンマは昆虫の中でも格が違いました。ぜひ、皆さん、ギンヤンマがどれだけ気高い存在なのかをご自分でも調べてみてください。あ、今回はオニヤンマがテーマでしたね」
質問4「今回の見どころは?」
香川「トンボをつかまえたときの、捕食者カマキリ先生の喜び!アドレナリンが出る、虫をつかまえた時の喜び!それが今回も見どころです。命を粗末にしてはいけないので、もちろん放すんですが、生命、地球の営み、綿々と繰り返してきたこの生態系の歴史、その一端を手に入れて確認するこの虫捕りという作業が、どれだけ尊いことかというのを見てほしいです。飼っている犬や、動物園で見るライオンとは違います。昆虫は犬と違って懐きもしないし、こっちに来てもくれません。でも、ライオンと違って自分の手の中に入れられない訳じゃない。彼らがふだん、どのような生活をしているのかを手つかずで手に入れられる。それが、人間にとっては、とても大事なことだと思います」
質問5「今回も体当たりのロケですか?」
香川「今回は、トンボの捕獲ロケで夢中になりすぎて、熱中症気味になりました。その日は冷房が効いた部屋にいても夜7時まで汗が止まらず、ビールを飲んだらなぜか治るという…。そして、実験ロケも今まで以上に体を張っております。昆虫のすばらしさを伝えるためなら、この香川照之、いくらでも体を張りますので、今回もぜひ、ご覧ください!」
『香川照之の昆虫すごいぜ!「3時間目 オニヤンマ」』は、Eテレにて10月9日(月)前9・00~9・30放送。
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