『AKB48グループユニットじゃんけん大会2017~絆は拳から生まれる!~』が9月24日、愛知県・日本ガイシホールで開催された。
これまでの個人戦からユニット戦として開催された第8回じゃんけん大会。8月に行われた予備戦を勝ち抜いた48組が決戦の地・名古屋に集結した。ユニットじゃんけんに伴い、会場の客席が各ユニットごとの「ユニット応援席」に分けられる新しい試みも行われ、戦いの前に行われたライブでは、メンバーたちが自身を応援してくれている応援席の近くまで行ってパフォーマンスした。
<Aブロック>
NMB48のユニット「nyamm(ニャム)」が、NGT48研究生のユニット「るぷれのん」に勝利した戦いで、今年のじゃんけん大会がスタート。
一昨年の大会覇者・藤田奈那率いる伝説の非公式ユニット「おかぱーず」は、1回戦であっさり姿を消す結果に。また、不思議な力を持つというNGT48・高倉萌香に全てを託した「こけしシスターズ」も、3回戦まで勝ち進むも、ブロック決勝までたどり着くことはかなわなかった。
予備戦でのチーム8との大人数対決を制し、本戦参加ユニットの中で最大人数を誇るAKB48 16期生18人によるユニット「16(いろ)えんぴChu!」は、代表してじゃんけんをするメンバーの背中に全員が手をかざしてパワーを送る作戦を採用。1回戦は突破するも、パンダの風船を18人の倍の36個用意してきたというSKE48・白井琴望1人に2回戦で敗北する結果に。そして、白井は勢いそのままにAブロック決勝戦でも勝利し、決勝トーナメント進出をいち早く決めた。
<Bブロック>
じゃんけん大会の楽しみの1つ、メンバー考案によるオリジナル衣装も大会を彩った。NMB48・井尻晏菜と溝川実来の「はんなり姉妹」は、着物姿に和傘を携えて艶やかに登場。グループの垣根を超えたドラフト1期生コンビのSKE48・惣田紗莉渚とNMB48・磯佳奈江による「いっそーだ」は、それぞれが愛するプロ野球とプロサッカーチームのユニホームをイメージした衣装でブロック決勝まで進む快進撃を見せた。
AKB48メンバーによるユニット宝央雅子(達家真姫宝、大川莉央、飯野雅、田北香世子)は、各グループの次期エース候補が集まった「ニコニコ」をつぶすために来た!と宣戦布告するも撃沈。
そんな中、“21世紀のWink”を目指すHKT48の荒巻美咲と運上弘菜による笑わないユニット「fairy w!nk」が、クールにBブロックを制した。
<Cブロック>
Cブロックには、注目のユニットがそろった。SKE48の大場美奈、高柳明音、松村香織が某CMキャラクターに扮した「サンタロウ」は、今回の全てのユニットの中で一番予算がかかっていたというものの初戦であっさり敗退。金太郎姿の松村が悔しさのあまり絶叫した。
111文字のユニット名「秋の放課後、新校舎の体育館で一人バトンの練習に汗を流す加藤美南を屋上から博愛の眼差しで見守りながらふと飛行機雲をみつけた矢吹奈子をみて美術室にこもり『芸術とは何か?』と難解な問題に頭を悩ませていた自分に笑顔が戻る白間美瑠。」は、長いユニット名ながらも、初戦で敗退し、短すぎる戦いを終えた。
柏木由紀、指原莉乃、峯岸みなみの3人ユニット「サンコン」は、「余りもの選抜」の村重杏奈からの「指原来い!」と挑発を受けるも、返り討ちに。続く2回戦では、フレッシュなSTU48メンバーによる「門石石」を退け、申し訳なさから指原は「パワハラですよ、これ(笑)」と自虐コメント。3回戦でも、「若手が勝ち取る!」と意気込んだNMB48若手メンバーによる「song’s」を撃破。図らずも若手の下剋上を一切許さず、ブロック決勝まで勝ち進んでしまい、3人とも申し訳なさそうな表情に。決勝では、NMB48メンバー村瀬紗英と矢倉楓子のユニット「ふぅさえ」に負け、指原は「正直ほっとしています」と安堵した様子を見せた。
<Dブロック>
横山由依、山本彩、宮脇咲良の3人が組み、最強ユニットとの呼び声も高い「はんたんねぇ」は、代表の横山総監督が真剣モード。厳しい表情で「LIL」として参加したSKE48研究生の佐藤佳穂をにらみつけて威嚇するも、あっさり敗退。「弱小でした…」と力なくコメントした。
昨年もグループ予備戦を勝ち上がったNGT48の「さくらんぼの妖精」こと菅原りこは、1回戦を突破するも、「kissの天ぷら」としてエントリーしたNGT48キャプテン北原里英と2回戦で対決。卒業発表はしたものの、まだ後輩に譲るつもりはないとの気合で挑んだ北原に敗れた。
Dブロックを最も沸かせたのは、SKE48の「栄6期生」。地元・名古屋の大応援団の声援を受けて快進撃を見せ、このまま優勝まで突き進むかと思われたが、ここでもベテランユニット「kissの天ぷら」が立ちはだかった。ブロック決勝で「栄6期生」を撃破した北原は、大ブーイングを受け「私も愛知県出身なのに…」とおどけて見せた。
<決勝トーナメント>
各ブロックの激戦を勝ち上がってきた4組による決勝トーナメント。準決勝1試合目は、「白井琴望」vs「Fairy w!nk」。唯一ソロで勝ち上がってきた白井が残念ながら力尽き敗退。第2試合は、「ふぅさえ」vs「kissの天ぷら」。これまで大会をかき回してきたベテラン3人は、決勝に宮崎美穂を温存するという作戦に出るも裏目に出て、ここで敗退。笑わないユニットとしてクールに戦ってきた妖精コンビ「fairy w!nk」と、「サンコン」「kissの天ぷら」などの大物食いをしてきた「ふぅさえ」が決勝に進出した。
そして、ついに最終決戦。予備戦を含めこれまで106回の戦いを経て選ばれた2組を見守るため、敗退したメンバーたちもステージに集結。会場中の視線が集まる中、博多と難波の2人ユニットが激突した。
見事、勝利をつかんだのは、「fairy w!nk」。これまで平静を装って戦ってきた2人も緊張の糸が切れたのか、ついに涙。夢のメジャーデビューを勝ち取った喜びを、応援してくれたファンと分かち合った。
fairy w!nkが表題曲を務めるシングルは、12月13日(水)にリリース予定。決勝トーナメントに進んだ他の3組はカップリングとして参加し、全ての楽曲のミュージック・ビデオが制作される。
イベントのラストには、「第3回AKB48グループドラフト会議」の開催決定を発表。今回は、メンバーではなくファンが選ぶという新しい試みとなり、開催は2018年1月を予定している。
©AKS