高橋一生、今が最も輝いている瞬間「常に今を更新していきたい」

映画
2017年09月29日

『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』 10月21日(土)公開の映画『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』の完成披露上映会が行われ、主演の桜井ユキ、佐々木一平、阿部純子、満島真之介、高橋一生、二宮健監督が舞台あいさつに登壇した。

 今回、小規模会場でのイベントながら3000を超える応募があったことに対して、高橋は「ここに来てくださった方たちはすごい倍率で勝ち抜いてきたと聞いています。そんななか、ようこそいらっしゃいました」と観客にニッコリ。本作について「二宮監督の世界観、頭の中がバーッと出てきた感じのすてきな映画です。オリアアキという人間を通して一人の人間の成長譚であると思っています」と語った。

 撮影を振り返って、桜井は「裸足で踊り狂ってるシーンがあって、基本的にこの映画で靴を履いているシーンが少なくて、印象に残っています。踊りはクラブに観に行って参考にしました」と明かした。高橋は「監督から細かいオーダーはいただいていないです。現場に入って、まずはお芝居を見せて、どういうふうにやっていくかと話したり、その都度話はしました」と語り、「二宮監督はそういうところが上手、細かいことは言わないで少しずつ道を作っていくような方なので」と称賛した。

 満島は「同世代の監督といい出会いをさせてもらいました。撮影中、本当に楽しかったんですよ!」と興奮気味に話し、「こんなにも楽しく映画を撮っている監督がいるってうれしいし、スタッフさんたちも日本映画を背負ってる人たちが、この若者に全精力を費やしてくれているんですよ。その現場のあり方が、これからの日本映画がもっと良くなっていくんじゃないかという希望だった」と熱弁。「これからもどんどん勝負していきたいと思っています!高橋さんもぜひ参加してくださいね!高橋さんいないと客入らないですよ!」と熱いトークをした満島に、高橋は「置いてけぼり食うかと思いました…(笑)。ぜひ、よろしくお願いします!」と安心した表情で答えた。

 また、アキの人生のなかで最も輝いていた時間を切り取って描いた本作。それにちなみ、登壇者が最も輝いていた瞬間はいつだったかとの問いに、「今この瞬間。過去は過去だし、出会った人への感謝やリスペクトはあるんですけど、時は流れていくものなので、常に新しい自分がある。朝起きたときに『今日の私デビュー!』みたいな、そんな人生を歩んで生きたい」と真剣に語る満島。続いて高橋は「僕も今ですね。常に今を更新していきたいと思います」と。二宮は「映画館といえば、見る場所だったけど、今日こうやって見せる側にきました。こうやって積み重ねていくことで、見ていた時間も輝いていくんだろうな」と、それぞれ語った。

 最後に高橋は「あまり考えないで、観てていただければと。ただただ、純粋に自分の内輪で起こったことを、帰りがけに感じてもらえたら」とメッセージを。桜井は「主人公のアキとして、自分の思っているストーリーや世界観は観てくださる方々で変化していくものだと思うので、自由な解釈のできる映画になっています」とアピールし、締めくくった。

『THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY』
10月21日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

<ストーリー>
小さなサーカス団でマジシャンの助手をしているオリアアキ、29歳。女優を夢見て上京してから10年。サーカスに入団した頃は若く美しかったアキも、30歳を目前に、生きる目標すら見失いモラトリアムな日々を繰り返していた。アキはステージの上で、マジシャンの催眠術にかかるふりをする。体を浮かされ、剣に刺され、催眠状態を演じているうちに妄想と現実の境界が揺れる。自分が生きてきた人生の軌跡。過去の疑問と屈折が彼女の中を駆け巡る。やがてアキの精神状態は、現実と妄想の2つの世界を行き来するうち、徐々に摩耗していくのだった。そして2つの世界の境界が壊れようとしたとき、アキの人生再生がはじまる…?!

原案・脚本・監督:二宮健
出演:桜井ユキ/古畑新之、佐々木一平、新川將人/阿部純子、信太昌之/成田凌、山谷初男、満島真之介/高橋一生
製作:キングレコード
製作プロダクション:ステューディオスリー
配給:アーク・フィルムズ

公式サイト:http://sleepingbeauty-movie.com/

©2017 KingRecords

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