リリー・フランキー、清野菜名に太鼓判「生き物として瑞々しい」

映画
2017年10月05日

『パーフェクト・レボリューション』 実話を基にした映画『パーフェクト・レボリューション』の初日舞台あいさつに、リリー・フランキー、清野菜名、松本准平監督、企画・原案の熊篠慶彦が登壇した。

 車椅子生活を送りながら障害者への理解を訴える活動をするクマ役のリリーは、熊篠とは10年来の仲。「初日を迎えられて感無量。熊篠君にしてみれば、この映画ができたことでこれまでしてきた活動や伝えたかったことが伝わると思う」と喜ぶも「長い期間映画館でかかる作品ではないと思うので、初日に来れば確実に見ていただける映画です」とニヤリ。熊篠は「自分の映画化なんてドッキリじゃないかと思ったけれど、今日を迎えて本当に本当なんだと思えた」と信じられないような面持ちだった。

 クマに熱烈な愛を注ぐ人格障害があるミツ役の清野は「クマとのラブシーンの前には、リリーさんと2人でモンダミンを使って準備をしました」とラブラブな舞台裏を紹介しつつ「クマピーの自分がやりたいことを真っすぐに貫いているところがミツとしても自分としても惚れました。クマとミツには誰にも邪魔できない関係性があった」と思い入れ十分。

 そんな清野にリリーは「清野さん自体が生き物として瑞々しく、お芝居をしていると引っ張られる。ミツを見ているだけで涙が出たり、しんどくなるのは清野さんが素晴らしい女優さんであるという証拠」と太鼓判を押し、「さすが、こういうお芝居をしていたら『トットちゃん!』が決まるはず。しかし最近はどうかと思うくらいCMで清野さんを見るよね」とブレイクに納得の様子。

 そんな中、清野からサプライズでハート形のバルーンが3人へプレゼントされた。リリーはサプライズ返しとばかりに、10月14日に23回目の誕生日を迎える清野に花束をプレゼント。リリーは「清野さんはこの映画でたくさんの賞をもらうと思う。まずは最初に我々で『パーフェクト・レボリューション』最優秀女優賞をあげます」と粋な計らいで清野を喜ばせ、その清野は花束を片手に大きなピースサインで満面の笑みを見せた。

 最後に清野は「映画の内容だけを聞いたら重たい映画のように感じるかもしれないけれど、実際は面白くポップな映画になっています。周りの皆さんにも宣伝してください」とメッセージを送り、リリーも「友達の熊篠君と松本監督が長い時間をかけて完成させた映画。障害者の性が話題になってはいるけれど、映画として純粋に楽しんでもらえれば」と呼びかけた。

『パーフェクト・レボリューション』
監督・脚本:松本准平
企画・原案:熊篠慶彦
劇中曲:銀杏BOYZ「BABY BABY」
エンディングテーマ:チーナ「この世界が全部嘘だとしても」
製作・配給:東北新社
出演:リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、余貴美子

<STORY>
クマは幼少期に脳性麻痺を患い、手足を思うように動かせず車椅子生活をしている。ただし彼はセックスが大好き。身体障害者にとっての性への理解を訴えるために活動している。そんな彼がある日、美少女・ミツと出会う。障害者であるにもかかわらず生き生きと生きているクマに、ミツは「あなたとわたしみたいなのが幸せになれたら、それってすごいことだと思わない?」「それを世界に証明するの!」。どんな不可能にする、ハチャメチャだけど純粋な、クマとミツの“最強のふたり”のラブストーリーがいま始まる!

公式サイト:perfect-revolution.jp

©2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会

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