2012年に解散した宅間孝行率いる“日本一泣ける劇団”「東京セレソンデラックス」が2007年に上演した「あいあい傘」が、映画版&舞台版として復活することが決定した。
「あいあい傘」は2007年に東京と大阪で上演されたきりで再演は行われず、ファンの間では“幻の名作”と言われていた。そんな「あいあい傘」が、11年の沈黙を経て、2018年秋、映画版と舞台版の両方でスケールアップして甦る。映画の監督・脚本、舞台の作・演出を務めるのは、現在は「タクフェス」を主催している宅間孝行。
なお、映画版と舞台版は、それぞれ異なるキャストが演じ、2018年秋に公開、上演予定。キャストは後日発表。また、小説版「あいあい傘」が2018年春頃に刊行予定。
<監督・脚本/作・演出:宅間孝行コメント>
『あいあい傘』を上演した10年前。
「この作品の小説を作り、そして映画にしたい!」とオファーをいただきました。
作品を大事にしてくれるんだ、と思いました。本当に嬉しかった。
しかし、それから何もなく9年が経ちました。『あいあい傘』はこのままお蔵入りになるんだな…と思った頃です。
「納得のいく小説が出来ました。映画化に本格的に取り組みます。ついては映画の監督・脚本もお願いしたいです。」
何だよ!何だよ!何だよ、この嬉しすぎる連絡は!
10年間、大事に大事に大事に育んでもらった映画『あいあい傘』。
10年分の万感の想いを以って、キャスト・スタッフが一丸となって撮影に臨みました。
映画の公開に当たる2018年秋の「タクフェス」で、舞台『あいあい傘』も復活を遂げようという話が持ち上がりました。まさか、映画と舞台を同時に公開します!って、日頃からエンターテイメントはお祭り騒ぎと自負している私にとってこんな最高の展開はありません。
焦らしに焦らした、実に11年ぶりの再演では、笑いも泣きも映画に負けじとパワーアップバージョンでお届け致します!!
2018年の秋は『あいあい傘』祭りで彩りたいと意気込んでおります。
みなさま、どうぞお誘い合わせの上、映画館と劇場をハシゴして頂けたら幸いに存じます。
僕が感じたこの嬉しさと喜びが、映画版・舞台版『あいあい傘』を来年観てくれるあなたに届きますように。
<ストーリー>
恋園神社に祭りの季節が訪れる。町内外から多くの人が来訪し、この町は年に一度の賑わいをみせる。
高島さつきもその一人。だが彼女には秘密があった。それは25年前に生き別れた父・六郎を探し出して連れて帰ること。
秘めた想いを胸に、灯籠で彩られた川辺をひとり歩いていた。
その頃、参道の階段を上り、今日も東の空にそっと手を合わせる男がいる。
東雲六郎は苗字を変え、妻の玉枝、娘の麻衣子と、新しい家族を持ち生活していた。
平穏とは言えなかった25年。それでもこの「お務め」だけは欠かしたことがなかった。
横浜に残した娘と妻を秘かに想って。
境内に屋台が並び、日が暮れて明かりが灯されると、祭りの盛り上がりは最高潮を迎える。
たくさんの人たちが大切な家族と過ごす夏の宵闇に、さつきは六郎を、ずっと会いたかった父の姿を見つける。
「いまの私に何を伝えられるだろうか…」
不安を抱きながら、さつきは静かに前へ踏み出した。
映画「あいあい傘」
2018年秋 全国ロードショー
監督・脚本:宅間孝行
製作・配給:SDP
制作プロダクション:FILM
舞台「あいあい傘」(タクフェス第6弾)
2018年秋公演
作・演出:宅間孝行
製作:ネルケプランニング エイベックス・エンタテインメント
小説「あいあい傘」
2018年春頃発売
発行元:SDP