Netflixオリジナルドキュメンタリー『ジム&アンディ』が11月17日(金)より全世界同時オンラインストリーミングされることが決定し、場面写真と予告編が公開された。
1999年、ジム・キャリーはオーディションでチェコ出身の名匠ミロス・フォアマン監督を納得させて、絶大な人気を誇ったコメディアンのアンディ・カウフマンの伝記映画『マン・オン・ザ・ムーン』の主役の座を射止めた。
その撮影期間中、世界が知るジム・キャリーの姿は消え、彼はカウフマンと、カウフマンが作り出した不愉快な分身であるラウンジ歌手トニー・クリフトンに完全に成り切った。キャストもスタッフも“アンディ”または“”トニー”と呼ぶほどのキャリーの演技は評論家からも高く評価され、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞した。
本作は、それから約20年後たった今、キャリーが『マン・オン・ザ・ムーン』の撮影に当たり、いかに没頭し、危険なまでにのめり込んでいったかを振り返ったドキュメンタリー。単なる回想やメイキングを語るだけにとどまらず、ジム・キャリーという人物のアイデンティティや、役者論にもなっている。
「子供の頃にテレビでアンディを観た時“わぁ、なんて個性的で特別な人なんだ。他の人たちとは違う”と思ったことを覚えている。そして、僕も人とは違っていたから、彼に自分を重ね合わせた。アンディをどうしても演じたかったのは、たぶん僕たちにたくさんの共通点があるからだろうね」と、自らオーディションを受けてまでこの役柄を射止めたかった理由を振り返っている。
本作のプロデューサーを務めたスパイク・ジョーンズは『マン・オン・ザ・ムーン』でジム・キャリーが4か月に渡りアンディ・カウフマンに扮したときのフッテージ映像がおよそ100時間分もあると聞き、その中に何か物語があるのではという考えにとり付かれていたという。
クリス・スミス監督は「本作を撮るに当たっては、関係者全員に取材をしたいという衝動にも駆られました。しかし、当時の映像を見ていくにつれ、私の興味はジムと彼の思考のプロセスのみに絞られていきました。本作を単なるこの出来事のドキュメンタリーではなく、ジムとアンディ2人の人生を感情面から探求する出発点にしたかったのです」と明かしている。
予告編では、キャリーが「“どこまでこの役にのめり込むか?”だけを考えていた」と明かすとおり、演技を超えた深い表現に没頭していく彼の姿を見ることができる。
なお、本作は第74回ベネチア国際映画祭、第42回トロント国際映画祭のオフィシャルセレクション作品に選出され、「痛快で挑発的奮起溢れる映画」(VARIETY)、「面白い超演技研究」(The Hollywood REPORTER)など、高評価を得ている。
Netflixオリジナルドキュメンタリー『ジム&アンディ』
11月17日(金)全世界同時オンラインストリーミング