映画『オリエント急行殺人事件』が12月8日(金)に公開されることを記念して、大阪唯一の路面電車「阪堺電車」とのコラボレーションが決定。期間限定の特別車両となる「オリエント急行路面電車」が運行される。
特別車両は「オリエント急行」の車体と同じロイヤルブルーをベースに、ジョニー・デップをはじめとする豪華キャストが電車に乗っているように配置されており、外から見ると乗客は豪華キャストと一緒に「オリエント急行」に乗っているように見えるデザインになっている。
今回特別ラッピングを施したのは、昭和3年(1928年)に作られ、現在も現役として走る日本最古級の車両「モ161型形車166号車」。アガサ・クリスティが原作を発表したのが1934年ということで、同時代の文化遺産のコラボレーションとなる。
11月8日にこの「オリエント急行路面電車」が初めて報道陣の前にお披露目され、我孫子道~天王寺駅前まで初めて運転された。クラシカルかつ斬新なデザインの特別車両は、街行く人の注目を集め、写真を撮る人々も数多く見られた。特別車両は、11月9日(木)から来年1月末(予定)まで阪堺電車全線で運行される。
<コメント>
■阪堺電気軌道株式会社 常務取締役 上田典生氏
「今回のコラボレーションのご提案をいただきまして、弊社がどうお役にたつかどうか、という第一印象でしたが、しかしアガサ・クリスティがこの作品を発表されたのが1934年、そして、今ここにある166号車が作られ、運行を開始しましたのが、1928年。同じような時期に両者は生まれたわけでございます。そういったところから、お互いの世界観はよく似ているのではないか、というところから実現にいたりました。実際に出来上がりを見てみますと、同じ時代の文化遺産とでもいうべきこの電車と、作品が非常によくコラボレーションしていることがご覧いただけるかと思います。この電車は明日11月9日から運行いたします。この電車をご覧いただきました皆様が、1人でも多く映画『オリエント急行殺人事件』をご覧いただきたい、ということは当然のことではございますが、映画を観た後、また観る前でも実際にこの特別車両にご乗車いただきまして、映画『オリエント急行殺人事件』の世界を感じていただければと思います」(一部略)
■20世紀フォックス映画 日本代表 ジェシー・リー氏
「アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』は、鉄道が舞台になるミステリーの代名詞ともいえる物語です。その超一流のストーリーが今回、本当に豪華なスタッフとキャストによって、極めてスタイリッシュで、ゴージャスな映画として劇的に生まれ変わりました。そしてその作品を皆さまにお届けする旅路を、今回、歴史ある阪堺電車さんとのコラボレーションで共に走れることは、実に喜ばしくエキサイティングです。今回の特別列車の運行により皆さまには、「オリエント急行殺人事件」の世界をよりリアルに感じて頂ける事と思います。是非、この特別列車とスクリーンの双方で、この極上のミステリーの魅力を存分に味わって頂ければ幸いです。今回の特別列車に関してだけは、名探偵ポアロが登場するような事件も事故も起こらない、無事の運行を祈っております」(一部略)
『オリエント急行殺人事件』×阪堺電車 特別車両「オリエント急行路面電車」
走行期間:11月9日(水)~2018年1月末まで(予定)
走行地区:阪堺電車全線
「モ161型166号」プロフィール
昭和3年製(1928年)、定員90名、車両重量18.73トン
平野線の旅客増に対応するために製造された車両で、通常運転する電車としては国内最古の車両。路面型電車では、日本初の連結運転をした車両となる。(昭和4年から昭和36年まで)
『オリエント急行殺人事件』
12月8日(金)全国ロードショー
監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス
配給:20世紀フォックス映画
©2017Twentieth Century Fox Film Corporation