公開中の映画『ブレードランナー 2049』で35年ぶりにデッカードを演じたハリソン・フォードから、日本のためだけに特別映像が公開された。
前作の公開から30年以上経った今なおファンの間で議論されてきたのが、“デッカードの正体はレプリカントなのか?”という謎。前作の監督を務めたリドリー・スコットは、さまざまなインタビューで「デッカードはレプリカントである」と公言してきた一方、演じたハリソン・フォードはそれを否定していたと噂されている。
今回公開されたのは、この論争についにハリソン本人が言及している映像。ハリソンはライアン・ゴズリング演じる主人公Kについて「Kは自分がレプリカントで、自分の運命をコントロールできないことを知っている」と明かしつつ、彼を引き合いに「デッカードはその問題に直面していない」と告白する。
さらに「監督のリドリーがさまざまなアイデアを導入し、どう解釈するかは観客の裁量に任せる作りだった。デッカード自身は自分がレプリカントなのか自問しなかった。これが2人の大きな違いだ」と語っている。
ハリソンは、かつてデッカードと共に姿を消した女性レプリカント“レイチェル”が本作で登場することも告白。このレイチェルは限られた寿命のみ与えられた旧型レプリカントであり、デッカードの恋人であった。“デッカードの正体”に次いでファンの間で語られてきた謎であり、ブレードランナーKがたどり着く“衝撃の真実”にも関わる<デッカードとレイチェルの行方>について、ハリソンは「レイチェルと会うシーンは、とても興味深くて実に複雑な感情が描かれているシーンなんだ。彼は今までに目にしたことも想像したこともないものを見る」と明言。
さらに「レイチェル本人ではないと分かってはいるが、かつての感情にとらわれる。彼女に対して抱いていた感情だ。記憶が彼を感情的にするんだ」と語っている。
『ブレードランナー2049』
大ヒット上映中
製作総指揮:リドリー・スコット
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レト、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント