“日本最古のラブストーリー”『源氏物語』を歌舞伎×オペラ×能楽の奇跡のコラボレーションで描いた衝撃の前作から2年、来年その続編となる、市川海老蔵特別公演『源氏物語 第二章~朧月夜より須磨・明石まで~』上演が決定し、会見が行われた。
海老蔵は「今回もさまざまなコラボレーションをしていきます。光の君は歌舞伎役者の海老蔵が演じますが、心情を吐露するのはオペラがよかったり、600年の歴史を持つお能の方々が出ると格式高くなります。またお花も500年の歴史がありますし、400年の歌舞伎を超えた方々との共演でタイムスリップしたような空気感になるのではないでしょうか」と解説。「源氏物語を題材にした歌舞伎は、成田屋だけ。光の君はパーフェクトな男なのに母に恋してしまう。ここには必ず闇があるはず。その心の闇を表すことで、光の君のヒカリの部分もより見えるのではないかと思います」と見どころを語った。
2016年3月に公演された第一章では、歌舞伎×オペラ×能楽の奇跡のコラボレーションにより「日本の美意識」「四季の美しさ」が見事に描かれ、物語の最後に光源氏が須磨へ向かおうとするところで幕となった。今回上演の第二章は、須磨・明石が舞台。能、オペラ、さらには日本舞踊、生け花とのコラボで、前半は朧月夜と光源氏の恋をオペラと歌舞伎で、後半は能と歌舞伎のコラボレーションを軸としたものになる。 市川海老蔵が演じる光源氏は、華やかで艶やかながらも“心の闇”を表現し、新たな視点で魅了することになりそうだ。2018年3月1日(木)から全国23都市で全42公演を上演する。
また、席上、AbemaTV「72時間ホンネテレビ」出演に関して聞かれると、「(多くのネットTV等)メディアは多様化していて、これまでの絶対的なものを考え直す時代になったと思います。個人個人が偽物に惑わされないことが必要な時代。勉強が必要ですね」と、新たな世界を経験した感想を。「(放送開始から)24時間ぐらいのところで、ご一緒したんですが、3人は元気でしたよ。楽しかった」と振り返った。
市川海老蔵 特別公演
『源氏物語』
第二章~朧月夜より須磨・明石まで~
演出・振付:藤間勘十郎
<出演>
市川海老蔵
市村家橘 片岡市蔵 市川九團次 大谷廣松 市川ぼたん
片山九郎右衛門 観世喜正 茂山逸平
彌勒忠史 ほか
*公演場所により出演者が変更になります。
公演日:2018年3月1日(木)~4月7日(土)全国23都道府県 全42回公演
『源氏物語』特設サイト:http://www.zen-a.co.jp/genji2018/