2018年3月3日(土)公開の映画『ゴーストスクワッド』完成披露上映会が行われ、ノーメイクス(柳杏奈、洪潤梨、神門実里、上埜すみれ)となべやかん、井口昇監督が登壇した。
本作は、井口監督自らオーディションを行ってメンバーを選出したアイドルグループ「ノーメイクス」の主演映画第2弾。青春ストーリーの前作『キネマ純情』から一転、ケレン味もたっぷりのダークファンタジーとなっている。理由もなく無残に殺害された少女の幽霊たちが、この世の無念を果たし成仏するために「幽霊復讐部隊・ゴーストスクワッド」を結成し、残虐な犯人たちに戦いを挑む。
今回、井口監督自らがシンガーとしてCDデビューも決定し、「大傑作」CW「ゴーストスクワッドのテーマ」(両A面)で、井口監督自ら歌詞を書き下ろし、ノーメイクスと共に熱唱している。
舞台あいさつでは、井口監督がノーメイクスと共に「大傑作」を熱唱。しかし、監督のマイクに電源が入っていなかったことが分かり、会場は爆笑に包まれた。
<コメント>
■柳杏奈/リカ役
唯一生きている人間で、語り部としての立場でもあるので、ひっぱっていかなきゃ、死んだ3人の想いを無駄にしない!という思いで芝居に臨みました。
社会的な側面もあるので、そこも気にしつつ観てほしいです。
■上埜すみれ/ケイコ役
役作りとしては、死んだことがないので、死んでるけど動く人ってどんななのか戸惑いましたが、生前の回想シーンと死んでからは、目の動き方とかしぐさを工夫して違いをつけました。
シリアスあり、アクションあり、コメディありとギャップが楽しめる映画です。
■神門実里/アカリ役
幽霊だったかと忘れちゃうような芝居ができていたらなと思っています。ノーメークスだから、心をむき出しにして挑戦しました。
■洪潤梨/ヨシエ役
風が強い日に髪を書き上げるしぐさをしたら、監督から「幽霊だから人間ぽい動きをしないで」と言われて、監督の持つ“幽霊像”ってそういう感じなんだ、と身が引き締まりました。
青春映画だった前作「キネマ純情」とは全然違う作品ですが楽しんでもらえたらうれしいです。
■なべやかん/木村アツシ役
事件が起こらないと、警察は動いてくれない。現在のやられ損の世界を、監督がうまく描いてくれたと思います。文科省や警察の方にこそ、ぜひ観てほしいです!
■井口昇監督
幽霊の女の子たちの復讐劇だけど、社会派な青春映画なんです。
今、悲しい事件がすごく多くて、実録物の映画とかも犯人側のものばかりなんですね。
僕は、亡くなった被害女性の無念の想いを描きたいとずっと思っていたんです。
幽霊役の子たちが巻き込まれている事件は、実際に起きた事件をヒントにしています。
色んな凶悪事件で殺された女の子たちはバッドエンドなんですよね。
だから、映画の中では救いがあるように作りたいと思いました。
彼女たちの体当たりの演技を観てほしいです。
映画『ゴーストスクワッド』
2018年3月3日(土)より渋谷アップリンクほか全国順次ロードショー
<ストーリー>
父親のDVを受けながらも自立した生活が出来ない気弱な女性リカ(柳杏奈)は、恋人との諍いをきっかけに幽霊の少女ケイコ(上埜すみれ)、アカリ(神門実里)、ヨシエ(洪潤梨)に取り憑かれ、自分たちを殺した犯人たちに復讐し成仏するのを手伝って欲しい、と頼まれる。
しかしその為には、リカ自身が生死の境を彷徨う状況に陥らなければならない、と言う。
危険極まりない依頼を受けてしまった心優しいリカと幽霊少女たちは、まずケイコの殺害犯(なべやかん)への復讐を成功させる。
だがなぜか、ケイコは成仏出来ない。
訝しがる彼女たちの元に現れた地縛霊ナオミ(中村朝佳)。
ナオミは、真の犯人たちは他にいる、と告げ、私の指導の元、「幽霊復讐部隊」として戦いなさいと命じる。
こうして、リカと幽霊少女たちの更なる壮絶な戦いが幕を開ける。