2017年に注目された“怒り”に関する話題へのアンケート調査を基に決定する「アンガーマネジメント大賞2017」が発表された。
今年最も上手に怒りの感情をコントロール・対応した有名人に選ばれたのは、歌手・俳優として活躍する松山千春。1時間以上離陸が遅れていた旅客機に搭乗していた際、遅延でイライラしている乗客のためにと、乗務員用のマイクで自身の代表曲「大地と大地の中で」のワンフレーズを歌い、自身のみならず周囲のイライラも解消させたことが評価の対象となった。
一方で、怒りの感情をコントロールできず失敗してしまったと思う有名人の第1位には、元衆議院議員の豊田真由子が選出。バースデーカード47件の名前と宛先を間違えるミスを犯した秘書を「このハゲーーー!」と罵倒。証拠テープが公開、報道された後、書類送検され離党に追い込まれた。「ちーがーうーだーろー!」が流行語大賞にノミネートされるなど、怒りのコントロールに失敗してその名を広く知られることになってしまった。
また、「今年1番怒りを感じたニュース・出来事」第1位には、東名高速の追い越し車線事故(ロードレイジ)が選出された。東名高速道路でワゴン車の進路をふさいで追い越し車線に無理やり停車させトラックが追突する事故を引き起こした痛ましい事故。これをきっかけに“ロードレイジ”という言葉が世間に周知されるようになったことから注目度が高かったようだ。
これらは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の普及を行う一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が全国の20~59歳までの男女約400名を対象に行ったアンケート結果を基に、アンガーマネジメントファシリテーター(アンガーマネジメントの公認講師)228人が各設問に投票し、それぞれ第1位を選出したもの。