明日(12/19)に最終回を迎えるドラマ『明日の約束』(カンテレ/フジ系)で椿ヶ丘高校の男子生徒を好演したネクストブレイク必至の金の卵たちが、自身の今後の“約束”を語った。
まずは連ドラ初出演ながら、物語の発端となる第1話のキーマンとしての役どころを見事に演じた吉岡圭吾役の遠藤健慎。「ここまであっという間で、自分の中で一番濃い3か月でした。将来、学校を舞台にした作品に出演したら、今回のことを思い出すのだろうと思います」と感慨深げ。主演の井上真央からは「シンシン」というあだ名をもらったと喜ぶあどけない一面も残しつつ、「繊細な心理描写が求められる役を経験し、自分自身、芝居において細かい違いを認識できるようになりました。人の内面を最優先に考えるようになったり、台本を読む時の感覚も変わりました」と成長を口にする。
圭吾役をどのようなタイプのキャストにするか悩んでいたという番組プロデューサーは、遠藤の第一印象を「とても自然で好青年」と感じたという。物語上、まさか自殺するとは想像できない意外性が狙いだったこともあり、「あまり影のようなものを感じさせず、ナチュラルだった遠藤さんにお願いすることにしました」と経緯を語る。そして、その期待に見事応えた遠藤に「“この世でいちばん謎が残る死”のキャッチコピーのとおり、“なぜ?”と感じさせる雰囲気作りや芝居を存分にして頂けました」と語る。
憧れの役者に小栗旬や山田孝之の名を挙げる17歳。「将来どんな作品に出ても、一切、妥協せず、後悔しないように、できることは本番が始まるギリギリまでやる…そんな役者になりたいです」と“明日の約束”を語った。
>>>>>金子大地、渡邉剣、堀家一希の“約束”とは?>>>>>>
そんな圭吾を死に追いやったと苦悩するバスケ部のキャプテン・長谷部翔大を演じたのは金子大地。「まず目力の強さに圧倒された」という番組Pの言葉どおり、圭吾の死の責任を感じて葛藤する様や、亡き圭吾へ想いをはせる圧巻の芝居を見せた。キャプテンという設定上、バスケットボールの腕前も評価されての選出だったという金子。「無事にオールアップできてうれしいです。素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんとご一緒して感じたことを忘れません。必ず成長した姿を見せられるよう、1つひとつ頑張っていこうと思います」と力強くコメントした。
圭吾とはクラスでもバスケ部でも一緒で親友だったにも関わらず、距離を置かざるを得なくなり、結果的に孤立・自殺させてしまったのではないかと苦悩する沢井勝役の渡邉剣は、終始その“苦悩”を念頭に置いて演技をしていた。「今まで演じたことのない役柄でしたが、少しでも勝と寄り添おうと突き詰め、僕自身演技に対して臨み方が変わった3か月でした」と渡邉。そんな彼を「正統派イケメンで、話上手でクレバー、でもどこかイジりたくなる」という番組Pは、「優しさのみならず、自然な怒りや、圭吾の秘密も知る葛藤などを、自身の高いポテンシャルによって上手く表現してくれました」と評価。撮影のない日は社会人チームに交じってバスケの練習に励むなど努力家な一面を持つ渡邉は、「キャストの皆さんやスタッフの方々がうまく抜きどころを作ってくださり、リラックスしてお芝居ができました。今後は僕も太陽のように温かい存在になれるよう頑張ります」と意気込む。
圭吾を孤立させるきっかけを作った渡辺純也役を演じたのは堀家一希。遠藤同様、初の連ドラ出演だったが、「役が持っている思想や姿勢、性格など、細かい設定をずっと覚えて維持しておくのがこんなに難しいことなんだと知りました」と苦労を語る。第9話での及川光博との共演シーンでは、及川の演技に触発され、「自分が何をしなくてもあたかも勝手に体を動かされて勝手にせりふを喋らされるような感覚を覚えて。『これが本当の、極めた方の芝居なのかな』と、すごさに圧倒されました」と振り返る。番組Pをして「どんな短いせりふも一球入魂。愛すべき不器用キャラ」と言わしめた堀家の目指す役者は西田敏行。「人の心の根本の部分を大事にしながら、土臭さ、泥臭さのようなものを感じられる役者になりたい」と地に足が着いたコメントが印象的だ。
12/12放送の第9話では霧島の本当の顔が明らかになり、日向(井上)も退職届を提出するという波乱の展開。そして迎える最終回は、一体どんな結末を迎えるのか。12/19(火)後9時からカンテレ/フジ系で放送。